人類の目覚め
テラン(下の子)
我々人類は初めて母なる星を旅立った。そしてそれは新たな生命との出会いの始まりだった。
まず我々はベータ・ケンタウリで居住に適した惑星を見つけ、ここに銀河への最初の道しるべを築いた。しかしその後、この銀河にはずっと昔に超文明を持った巨大星間帝国があったことを知る。あちこちに残る古代文明の遺産。そして次々に出会う古代艦隊の生き残りたち。何の抵抗も無しにできた最初の植民が、実はこの銀河では例外的な出来事だったのだ。
新たな植民を進めるため、人類は初の巨大宇宙艦ドレッドノートを建造。時に損害を受けながらも、立ち塞がる古代艦隊を次々と倒し、宇宙に生存圏を広げていった。
そして人類は今や7つの星域を支配し、17もの惑星を住みかとしていた。しかし銀河に再び星間国家を築いたのは我々だけではなかった。銀河中心に近づいたころ、銀河の中心はイプシロン・エリダニ出身の帝国が丁度支配したところだった。彼らは長い歴史を持ち、当初は高い技術を持っていたが、とうにその最盛期を過ぎてあまり活動的ではなかった。一方我々は発見した資材で大きな艦隊を築き、十分な領域を持っていた。そのためこの出会いは平和的なものとなった。
そして我々は、この巨大な領域に加え、ドレッドノートに最強の動力、最強の砲、最強のコンピューターを搭載し、そして銀河の王者の印モノリスを建造した。あとは時が満ちるのを待つだけだ。
エリダニ帝国(私)
大銀河帝国の再興。それこそ我が帝国の、そして我が悲願。しかし種族として老い衰えつつある我らに残された時間は少ない。
とうの昔に失われた活力を、長い歴史の中で蓄えられた財力で絞りだしながら、我らは遠い彼方へ進む。幸いなことに、旧帝国の遺産や植民可能星域が、古代艦隊と遭遇無しに見つかっていく。また経済に関して一日の長がある我らは、発見した古代技術を使ってさらに経済を進化させ、衰えた活動力も補うことができた。
そしていよいよ銀河中心方向へ舵を切るが、やはりこちらには古代艦隊が待ち受けていた。そこで我らはドレッドノートに伝家の宝刀プラズマ砲とガウスシールドを積み込み、難無く古代艦隊を倒すが、ここでさらに守られていた資金が手に入る。これは良い流れだ。
この銀河の反対側には、戦いに秀でた種族オリオンの覇権がおり、我らと銀河中心到達を競っていた。しかしこれまでの好調さに加え、ここに来て改良船体の開発にも成功したことで、我らに機が訪れたのだ。ドレッドノートを増産し、銀河中心に乗り込む。強固だった防衛システムも、今や我らの敵ではない。ついに我が悲願は叶ったのだ。
こうして6つの星域と人工のものを含む19の惑星を手中に収めた我ら。しかし我らの衰退を食い止めるのに必須のクォンタムグリッドの開発は遅れに遅れ、技術革新も鈍くなった。そのため決戦兵器グルーオンコンピューターとプラズマミサイルが完成したのは、やっと最近のことであり、まだ装備を十分アプグレードできていない。しかし我らが聖地銀河中心は、他の種族にとってもやはり垂涎の的。我らは帝国を保つことができるのか?
オリオンの覇権(上の子)
俺、進む。邪魔な奴、倒す。俺、強い。
みんな、倒してたら、中心、もう、エリダニ、いた。なぜ?
じゃあ、俺、オービタル、作る。クォンタムグリッドも、作る。経済も、進化。俺、賢い。
星域、5、惑星、18、持ってる。俺、大きい。
反物質砲、できた。ポジトロン、コンピューター、できた。タキオン、ドライヴ、できた。俺、負けない、ぜったい。
けど、テラン、モノリス、作った。ワームホール、ジェネレーター、出なかった。テランの、とこ、行けない。じゃあ、エリダニ、攻める。俺、船、いっぱい。敵も、船、いっぱい。俺、勝った。中心、取った。俺、強い。
でも、勝ったの、テラン。モノリス、すごく、偉い。俺、勝っても、負けた。

(緑はテラン)
ルール変更前後含めて、テランが宇宙人に初めて勝ちました。
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