銀河革命 自作ルール
 
 銀河革命(Avalon Hill)の最大の問題点は、反乱軍が非常に不利なことで、それには2つの大きな理由があります。

 1つめは反乱軍キャラクター(特に序盤)は、安全に惑星間を移動することができず、帝国艦隊の追撃によって徐々にキャラクターを失い、人数不足になってしまうということです。
 反乱軍の乗る宇宙船の回避力がかなり高くない限り、確認によって多少なりとも宇宙船撃墜の可能性があります。そのため帝国は最初の配置で、統合府と汎銀河族の母星を含む星系以外では、全て0段階PDB(惑星防衛システム)と軌道上に機動ユニットを配置します。統合府等に入れば、星管区内の全ての帝国軍が集まってきてその反乱軍キャラは一巻の終わりですから、各チームは移動する毎に出入りで都合2回づつ機動ユニットによる確認を受けることになってしまいます。キャラの能力に頼る反乱軍は1チームでも失うと非常に苦しく、よほど運が良くない限り反乱の準備が整う前に大きな打撃を受けてしまいます。

 2つめの理由は、何とか反乱にたどり着いても、軒並み鎮圧されてしまうということです。
 反乱の起きた星系へは、戦略区に関係なく統合府や王宮から部隊を派遣できるため、最大限に多くの一触即発星系を作って同時多発反乱を試み、その中の幾つかが反乱しても(案外と反乱開始任務の成功率は高くない)、まず生き残る反乱部隊はありません。反乱軍支配星系ができなければ、ドミノ効果による大反乱も起きず、そのうち反乱も鎮圧されてしまいます。また反乱軍秘密基地が明らかになった時点で帝国が勝利するため、アルマダの編成も不可能になります。

 以下の自作ルールでは、これらを含む幾つかの問題点を改善していますが、まだテストが不十分なため、選択ルールはバランスを見ながら選んでください。



必須ルール

1.艦隊追撃は*ではなく、EかDdの時に起きる。
 ある程度高い回避力があれば安全に移動できるようにするためと、1段階PDBに価値を持たせるためです。元のルールでは、Ddは修理すれば良いだけでなので、1段階PDBはほとんど意味がありませんでした。

2.帝国は最初の配置で、第1星管区では30、それ以外では15ポイント以上をPDBに使わなければならない。
 最初から全ての星系に機動ユニットを配置するのを不可能にします。

3.帝国は戦略区以外では、汎銀河族の母星系へ部隊を動かせず、星管区を越えては統合府・王宮から反乱星系へキャラ・部隊の移動をできない。
 帝国の守らなければならない場所を増やして、全星系に機動ユニットを配置しにくくし、反乱星系へ向かえる部隊を限定して、反乱軍支配をできやすくします。

4.2段階PDBはスクランブラーの影響を受けない。
 高い維持費を必要とするにもかかわらず、スクランブラーでがらくたと化す2段階PDBは意味がありませんでした。これでどうしても守りたいところには設置する価値が出てきます。

5.同一星管区内での反乱開始によるドミノ効果では、反乱が起こりうる。
 同時多発反乱を可能にし、反乱軍支配の可能性を大きく高めます。

6.帝国が38.53の後段によって勝利するには、反乱軍秘密基地をスタビライザーで破壊しなければならない。
 一旦反乱軍支配になった星系でも、戦略区に入った時に部隊を派遣すれば、帝国は容易にそこを非支配にできます。これではいつになっても反乱軍は、アルマダを編成できません。



選択ルール

1.アダムスターライトは飛行探索任務にBD+3。
 やはりルークにはデススターを破壊してもらわないと。

2.反乱軍基地は帝国プレーヤーターンの始めに、戦力条件が満たされていると除去される。
 いま一つ効果の薄い反乱軍基地を、1ターン長く使えるようにします。

3.宇宙戦闘では参加部隊の合計を10で割り(端数切り上げ)、その回数だけ戦闘を繰り返す。
 反乱軍がセルバックやヘリアンドラッグを効果的に使って、宇宙戦闘で大勝利できるようにします。

4.故意に低い能力でジャンプできる。
 反乱しても、戦略区に入って帝国軍主力がやってくれば多勢に無勢となるため、生き残った反乱軍部隊は戦略区外に逃げ出し、そこでゲリラ戦を行うことになります。(反乱軍支配によるドミノ効果で登場した反乱部隊は、登場時期の関係で帝国軍が来る前に逃げ出せるので、非常に有用です。)しかし丁度いい脱出先が無かった場合、反乱軍部隊の最後の逃げ場として漂流があります。そこに逃げ込みやすくして、反乱軍部隊の生存率を高めます。

5.反乱軍はターンの終了時に、26VPではなく、帝国の支配VPを上回ったら勝利する。
 「帝国を完全に打倒して初めて反乱軍の勝利と言えるのだ」とお考えの方向け。選択ルールを全て使えば不可能ではないと思います。
 
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