自作ルール集(総合)
 
Dune(Avalon Hill)

6人プレイ
 1つの同盟の構成者は2人まで。

5人プレイ
 1つの同盟の構成者は2人まで。
 同盟で勝利するには、4要塞を占領しなければならない。
 同盟していないプレイヤーは、1人だけなら3スパイス、3人なら1スパイスずつを、ターン終了時に受け取る。

4人プレイ
 1つの同盟の構成者は2人まで。
 同盟で勝利するには、4要塞を占領しなければならない。

 Duneでは同盟全体で5つの内3つの要塞を支配すれば勝利します。そのため2つの陣営に分かれた途端、当然どちらかの陣営が勝ってしまうことになります。(相互全滅で空き要塞ができた場合を除く)それを防ぐためのルールです。
 また4、5人プレイでは、「あくまで1人でがんばる」という人も、報われるように工夫してあります。




Hannibal(Avalon Hill)

 戦闘カードの枚数算定には、10CUまでしか算入できない。

 Hannibalでは攻撃側は10CUしか連れていけませんが、防御側は何CUでも戦闘に参加させることができます。そのためローマが大軍をイタリアの入り口Ariminumに置くと、ハンニバルはイタリア侵入が非常に困難になります。もちろん山越えルートもありますが、負けると退路がなく全滅してしまうため、非常にハイリスクです。
 そうなると今度はハンニバルの方が大軍を貯めこんで、ガリアキサルピナなりシシリアなりサルジニアなりに篭城することになって、ハンニバルらしくない全くつまらない展開になってしまいます。
 このルールは防御側の有利を取り除いて、そのような展開を防ぎます。




英雄ナポレオン(Avalon Hill) 別名:積木のナポレオン

 補給基地を占領された場合、連合軍は1ユニットではなく、2ユニットずつ失う。ブリュッセルであれば、イギリス・プロイセンはそれぞれ2ユニットずつ失う。

 英雄ナポレオンでは、フランスが連合軍の補給基地を占領すると、毎ターン連合軍は損耗を受けます。しかしその数が少ないため、ブリュッセル以外は占領して敵の損耗を待っても、浪費する時間の損失の方が大きく、意味がありません。ブリュッセルさえも早い時期に占領しなければ、プロイセンを崩壊させるには足りません。
 結局連合軍は他を無視して全軍でブリュッセルを守れば勝ちになってしまい、展開のバリエーションに乏しく、フランスが極めて不利になってしまいます。このルールはそれを改善します。
 なお現在は改訂版が発売されていますが、それによるとリエージュの損失はプロイセン2個に増えていますが、ブリュッセルはイギリス1個に減らされているそうです。私は改訂版をプレイしたことはなく、フランスの不利が改善されたかどうかは不明です。




Imperium(Game Designers' Workshop)

A.宇宙戦闘の距離決定では、サイの目が等しかったら近距離とする。
B.帝国の直訴は、前の戦争で勝利していないと行えない。

 Imperiumは、
・帝国の直訴による収入の無限拡大
・帝国が直訴で戦争にわざと負けることにより、平時の収入増と次の戦争の先攻を得られること
・宇宙戦、爆撃でミサイルがビームよりも絶対に有利だが、帝国の小型艦の方がミサイル力に優れていること
等から、帝国側の方がかなり有利になっています。
 それを改善すべく第2版が発売されましたが、変更したルールやチャートに矛盾点や疑問点があったり、砲台が弱くなって第1ターンの地球の領域が守れなかったり、直訴に関するルール変更も不自然なやり方でどうもすっきりしません。
 また大型艦ほど製造費も維持費も高い割には、戦闘ではそれほど強くなく、しかも帝国が直訴しまくることによって戦争が短くなるので、大型艦はすぐ退役してしまいます。
 それから宇宙戦では先に撃て、爆撃もできるミサイルの方が有利なため、地球の軽巡洋艦は全然役に立ちません。
 それらを解決するためのルールが上のA、Bで、初版ルールに追加するように考えてあります。バランスによって片方だけ使っても、両方使ってもかまいません。
 Aは地球をやや有利にすると同時に、近距離戦に強い大型艦や地球の軽巡洋艦の価値を高めます。Bは帝国の増収を減らし、戦争を長引かせて平時の収入差の意味を減らすことで、地球を有利にすると同時に、退役しやすい大型艦の価値を高めます。




The third world war(Game Designers' Workshop)

A.もともと自陣営の国内同士での航空輸送は、迎撃を受けない。そうでない航空輸送は迎撃を受けうる。
B.孤立しているNATO空挺部隊や水陸両用部隊は、WPのVP獲得を阻止できない。
C.第1ターンは自動的に好天とする。


 サードワールドウォーでは航空輸送の迎撃はできませんでしたが、ペルシャンガルフで迎撃できるように変更されました。これは空挺降下で占領した都市に、航空輸送で増援を送るなどの乱用を防ぐためだそうです。
 しかしこのルールを使っても、護衛を付ければ相変わらず輸送が可能である一方、ソ連国内の輸送までもが短航続距離機に迎撃されてしまいます。Aのルールではこれを適度に調整します。


 NATOは最終ターンに空挺降下や強襲上陸をして、WPの都市等を占領したり孤立させたりし、VPを減らすことができます。また黒海艦隊が出撃しそうなターンに、空挺部隊を降ろして脱出を引き延ばすことができます。しかしこのような作戦は現実的ではなく理不尽です。
 ペルシャンガルフでは、もともとのWPの都市を空挺降下で占領しても、連絡線が引けるか2ヘクス以内に孤立していないNATOの部隊がいない限り、WPはVPを獲得できるよう改良されました。しかしこれだけでは全ての問題を解決するのに不十分なので、Bのルールを使用します。


 もし第1ターンが好天でないと、WPは西部戦域とバルカン戦域では制空権が取れず、全く攻撃が成り立ちません。
 ソ連にも天気予報くらいあるでしょうし、予定日の天候が悪ければ開戦を延期することもできます。そのためCのルールを使用します。



Cold war(Victory Games)

 ゲーム中に貯めたSPは勝利判定には数えない。最終ターンの経済成長のSPと支配によるSPだけを加えて、勝利を決定する。また最終ターンの収入では、イベントによる無収入を無視する。

3人プレイルール
 中国及び西太平洋とその隣接地域は使用しない。
 中国のモールカードを抜く。
 重要地域の1つは自分で置く。
 中国には自由に外交官・工作員を置ける。

 日本語版のルールでは、それまでに貯めたSPを勝利条件に数えるように読めますが、わざわざ自分の勝利得点を払って破壊工作を行ったり、18SPを払って10SPの価値しかない軍事的支配を立てたりする人は、通常いません。
 私はこの勝利条件は本来は上記のようなもので、日本語版は誤訳ではないかと思っていますが、英語版を見たことがないので確認はできません。

 もう1つは4人でしかできないこのゲームを、3人でプレイするためのものです。3人だと中東が取りやすく、かえっておもしろいかもしれません。




太平記(翔企画)

A.北畠顕家を星2つの武将(大将)とする。
B.主導権を一回取る毎に次ターン以降の相手の主導権のサイの目に+1する。これは累積・相殺される。また主導権数の決定にはこの修正は使わない。


 太平記は武家方不利が通説で、他の方々も色々なルールを考えておられます。
 しかしもう1つの欠点として、北畠顕家と新田義貞が東山で合流することで、最短第2ターンで邪魔な新田が消え、戦力・能力を合わせ持つ「スーパー顕家」ができてしまうということがあります。これでは主力を率いているが、いまいち頼りない義貞や、天才的な能力を持っているが、戦力は無制限ではなく、配下になることを嫌って新田と合流せず、単身高師直と戦って破れた顕家といった、魅力的なキャラクターが全く死んでしまいます。
 その2つを同時に解決するのがAのルールです。


 主導権の効果が強力なため、主導権の運だけで勝敗が決まってしまいやすいのを、Bのルールで軽減します。




Eclipse(lautapelit.fi)

共通ルール
・銀河中心で製造できる艦はインターセプターだけ。
・ミサイルの命中確認前に、相手は砲で迎撃できる。解決は通常の攻撃と同じで、1命中ごとに目標の艦のミサイルを1つ(部品タイル1枚に2つ書いてある内の1つ)を無効にする。迎撃した艦は、第1ラウンドに通常の射撃ができない。ミサイルを発射した艦は、第1ラウンドに退却ができない。

上記のルールは以下の問題を解決するために作りました。
・最初に銀河中心を取った勢力がほぼ勝ってしまう。
・対抗手段はあるものの、戦闘ではミサイルがやたら強い。(特に高レベルコンピューターが付くと)

また以下のルールは種族による強弱の差を調整するものです。3人では現在タイプCが一番良いバランスだと思います。5、6人でバランスが取れるかは分かりません。

タイプA
・ドラコの末裔は、植民船とディスクを1つずつ減らす。
・オリオンの覇権の最初の艦は、クルーザーでなくインターセプターとする。
・ヒドラの発展は、植民船と1回の建造数を1つずつ減らす。
・テランは、進化経済、進化採掘、進化研究所を開発する時、特別に2の割引が付く。
・メカネマは、最初から進化ロボットを持っている。
・エリダニ帝国は、ディスクを1つ増やす。(他の種族より1つだけ少なくなる)

タイプB
・ドラコの末裔は、ディスクを2枚減らし、初期生産物を2つずつ増やす。
・プランタは、ディスクを1枚減らし、初期生産物を2つずつ減らす。
・オリオンの覇権は、ディスクを1枚減らす。
・ヒドラの発展は、ディスクを1枚減らす。
・メカネマは、進化採掘に3、進化経済、進化研究所に1の、特別開発割引が付く。
・エリダニ帝国は、進化経済に3、進化採掘、進化研究所に1の、特別開発割引が付く。

タイプC
・プランタは、ディスクを1枚減らし、初期生産物を1つずつ減らす。
・ドラコの末裔は、ディスクを1枚減らし、初期生産物を1つずつ増やす。
・ヒドラの発展は、ディスクを1枚減らし、初期生産物を1つずつ増やす。
・オリオンの覇権は、ディスクを1枚減らし、初期生産物を1つずつ増やす。
・メカネマは、初期生産物を1つずつ増やす。
・エリダニ帝国は、初期生産物を2つずつ増やす。
 
戻る