国別の攻撃の得意さ
 
 ASLで国によって攻撃の方が得意とか防御に強いとかあるのでしょうか。今までのデータから調べてみました。
 国別に攻撃側防御側ごとの実際の勝率を求め、平均戦力優勢度から求めた平均予想勝率(優勢1%につき勝率3%向上)をそこから引きます。その際予想勝率100%を超えたり0%を下回ったりしたサンプルは、100%と0%(優勢度16.7%と-16.7%)として計算します。それが各国の攻撃有利度、防御有利度になりますが、攻撃から防御を引くと国別の攻撃の得意さが求められます。
 漠然とした印象として、日本は防御が得意とか、イタリアの攻撃は弱そうとかありますが、実際にはどうなのでしょう。攻撃が得意だった順に結果を発表していきます。なお中国はサンプルが不十分なので外しています。


1位 ソ連 +7.4%(攻撃+2.3%、防御−5.2%、84サンプル)
 これは損害を顧みずに突き進むソ連のイメージ通りです。戦車の高い機動力が利いていそうです。

2位 ドイツ +6.7%(攻撃+4.2%、防御−2.4%、183サンプル)
 ドイツは攻防のバランスが取れているかと思っていましたが、意外に攻撃型でした。SSが攻撃に強く、戦車の煙幕が豊富だからでしょうか。

3位 アメリカ +3.9%(攻撃−0.4%、防御−4.3%、77サンプル)
 モラルが低いので攻撃は弱めかと思っていましたが、豊富な煙幕と強力な突撃火力が効いているのでしょう。

4位 イタリア +1.3%(攻撃−0.1%、防御−1.4%、16サンプル)
 イタリアに攻撃は無理という印象がありましたが、全く普通でした。

5位 フランス −2.4%(攻撃−3.9%、防御−1.5%、14サンプル)
 若干攻撃が弱め。ドイツより歩兵の射程が短く、戦車が固いけど遅いせいでしょうか。

6位 イギリス −5.2%(攻撃−5.1%、防御+0.1%、45サンプル)
 ドイツより射程は短いけれども萎縮しないイギリス歩兵戦列が守りに強いのでしょう。使いやすい戦車が少ないせいもあるかもしれません。

7位 日本 −18.6%(攻撃−6.9%、防御+11.7%、39サンプル)
 実感通り圧倒的な守りの強さと攻めの弱さでした。


 皆さんの印象と比べてどうだったでしょうか。この結果は戦術によっても変わると思うので、他の人がやるのとはまた違うかもしれません。
 なお戦力評価による予想勝率の標準偏差は、30%超もあります(言い換えると一方が8割方勝つようなシナリオが普通)。だからあくまで有利不利は戦力の優劣が第一で、攻撃側防御側による数%程度の影響はそれほど大きくありません。

 
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