ASL爆発物取扱法
 
 戦力の優劣を計算するのに、火炎放射器、爆薬、地雷、鉄条網、パンジスを加えることにしました。これらは大きなシナリオに少数出てくるだけならあまり影響ないのですが、小さなシナリオや多数出てくる場合には無視できないことがあると感じたからです。またまだ使い方に慣れていない頃はそれほど有効に使えなかったのが、特に爆薬や地雷は効果的な使い方が分かってきて威力が増したという理由もあります。
 そこで爆薬と地雷を中心に、今までに気付いたこれらの有効な使い方をまとめてみました。もし使い方の間違いや、他に良い使い方があるのに気付いた方は、ぜひ教えてください。

変更後の戦力の数え方
・分隊 1、半個分隊 0.5、余剰歩兵操作班(持つべき砲、日本MG,ATRが無いもの) 0.5
・−3修正指揮官 2(攻撃側) 3(防御側)、−2修正指揮官とヒーロー 2(攻撃側のみ)、−2修正指揮官 0.5
・火炎放射器 1、爆薬 0.5
・鉄条網 0.2、パンジス 0.1、AP地雷1戦力 0.1、AT地雷1戦力 0.3

 指揮官の数え方の変更による精度向上は僅かですが、表計算での集計がシンプルになるので、これも一緒に変更しました。そしてこれらの変更により、優勢側勝率が全体に大きく上がり、評価精度が向上しました。このことは、これら兵器の数が、勝敗に大きく影響している証明にもなります。これを踏まえて改良した戦力優劣計算表も付けておきます。

戦力優劣計算表


爆薬(攻撃側)
 相手から先に倍火力で撃たれる爆薬や火炎放射器は、一見使いにくそうに見えますが、使い方次第では非常に強力な兵器です。

爆火連携
 爆薬攻撃は他の攻撃と違って臨機射撃で撃たないと止められず、防御射撃まで待つことができません。これを利用して、移動ではまず爆薬を持った半個分隊または指揮官で強力な敵に爆薬を仕掛けに行き、臨機射撃を引きつけることができます。こうすると重要な部隊の危険を減らして進めることができますが、最後に火炎放射器を隣接させるのが特に効果的です。

隠蔽配置
 その時可能ならば隠蔽状態のまま警戒移動で配置に行くと、残留火力がさらに半減するので、配置そのものだけでなく、後続の火炎放射器での隣接もより安全になります。警戒移動で配置するのに移動力が足りない場合は、指揮官(エリートなのでペナルティが無い)で配置すると良いです。

煙幕配置
 煙幕のLOS妨害は爆薬攻撃には影響しないので、相手または自分のヘクスに煙幕を置いて配置すると、一方的に有利な修正を使えます。ただし両方に煙幕があって妨害が+6以上になると、LOSが遮断されて配置できなくなるので注意。また歩兵煙幕なら撃つ時には晴れるので、後続の火炎放射器がいる時にはより便利です。

爆薬(防御側)
 最初の頃は防御側の爆薬なんて何の役に立つんだろうと思っていましたが、実はむしろ攻撃側より強力かもしれません。

待伏せ配置
 大きな建物や塹壕地帯前面の一歩後ろに、爆薬を隠蔽で置きます。前面を食い破った敵が進入して来たら、自分の番に警戒移動で隠蔽を付けたまま、壕でもTEMを失わずに配置できるので効果的です。また攻撃側が煙幕を使っていたとしても、その影響を受けずに反撃できます。

3階から爆薬
 普通爆薬を投げ込むと投げた側も巻き添えを食いますが、2レベル以上高い場合は影響を受けません。そこで建物の3階に爆薬を置き、敵が隣接して来たら投げ込みます。また石造要塞やトーチカ(同一へクスのみ、非CA TEMを受けられる)から投げ込むのも良いです。

完全設置
 攻撃側の重要な足掛かりになりそうな所には、爆薬を完全設置しておくのも有効です。36火力−3修正の攻撃を受け得る区域に入りたくはないでしょうから、実質そこを使えなくなります。

地雷
 相手の意表を突こうと攻撃側の進撃路の途中に置いても、あまりその価値は生かせません。

地雷ハウス
 最も攻撃の足掛かりに良い場所は建物ですから、防御側陣地に相対する建物へ地雷を仕掛けてそれを潰すのが最適です。特に1へクス建物は出る時も入る時も迂回路が無く、効果が高くなります。また建物で戦車が轍を作るには、建物へ突っ込むリスクを冒さなければなりません。

拠点直前
 攻撃側の足掛かりになる建物があまりない所では、防御拠点の直前に地雷や鉄条網を並べるのが効果的です。例えば丘の頂上で守る場合は、その1段下に並べると、攻撃はかなり困難になります。また前面を全て埋めるのに足りない時は、複数対1で隣接攻撃されないよう、角になっている所へ優先して置きます。

味方建物
 相手が白兵戦を掛けて来そうな所では、味方の建物自体に置く手もあります。味方のいる所に突撃して来た敵は、地雷で混乱すると逃げられず、白兵戦で一方的に除去または捕獲できるのが利点です。また大きな建物であれば、防御側は地雷の影響を受けずに、建物内を移動することができます。

 
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