砲撃を恐れず前進防御
 
 今日のASLは、アニュアル97のA116 Tangled up in Blue 青に絡め取られた、かな?日本軍がビルマで中国軍を攻撃するために北上して来た時、アメリカ軍メリルズ・マローダーズの青戦闘団がこれを迎え撃とうと防衛線を作っていた。
 日本は6ターンの終了時に、アメリカより8以上多くVPを稼いでいたら勝利です。両者は通常の損害VPを獲得しますが、捕虜は2倍になりません。また日本は、破壊・捕獲したアメリカHMGごとに2VP、北端に突破したり終了時に北側中央部にいた統制部隊が脱出VPを得られます。
 守るアメリカは忍びやかなエリート8個分隊と操作班2、狐穴10で、操作班は最初2つの重機関銃を持たなければならず、隠匿配置できます。日本は12個分隊が第1ターンに侵入し、侵入場所決定後に事前砲撃を行います。
 戦力評価ではジャングル補正が付き、アメリカ19%優勢の必勝なので、バランス調整をします。アメリカから1個分隊と狐穴1を減らし、日本には4個分隊と9−0指揮官を加えて、優劣丁度0%の互角です。
 子供が日本、私がアメリカです。


 アメリカは7個分隊の内5個分隊を日本軍侵入側寄りに置かなければならなくなっており、全軍を下げて守ることができません。アメリカは、どうせフルに下がって守れないならばと、一番前で防御に有利な涸れ谷手前の線で守ることにしました。
 これに対し日本は、涸れ谷が切れているアメリカ軍左手と中央を狙って、部隊を配置します。そして事前砲撃。なんか壕があるのに大事なとこが皆モラルチェックに失敗して、戦線崩壊してますけど。特に涸れ谷を広く見張っている中機関銃の混乱が致命的で、日本軍は中央の涸れ谷を渡り放題。これもう終わってない?
 まず左手のアメリカ分隊が混乱した所に、日本フルスタックが隣接。すると隠れていた重機関銃が2連発でKIA。さらに残った半個分隊も狙撃兵で混乱し、完全に撃退しました。これはまだアメリカチャンスあるのか?しかし完全に穴の空いている中央部では、日本軍がどんどん入って来て、アメリカ軍もかなり健闘したものの、やはり全部は止めきれずにどんどん隣接されます。

 互いに1個分隊ずつ潰走不能で除去・降伏になった後、2か所で白兵戦。日本は両方が分隊なのに対して、アメリカは両方半個分隊で片方ピンですが、格闘戦なので運次第ではアメリカが勝つこともあり得る。さあどうだ?
 やっぱりアメリカ軍、両方一方的に負けました。さすが格闘家の日本軍。中央に大穴空きました。

 ターン後半、アメリカ軍は撃つ者が撃ち、逃げるものは逃げ、逃げても間に合わないものは逆に攻め込みます。しかし射撃はあまり効かず、仕掛けた白兵戦も混戦に。まあこんなになってしまったら、そう簡単に逆転できる訳ないよね。
 第2ターン、日本は主要部隊の突破が確定し、アメリカは後半の反撃で日本1個分隊をKIAしたものの、大勢は決しました。日本の勝ちです。



 アメリカはハイリスクハイリターンの賭けに負け、あっさり敗北してしまいました。もし安全にできるだけ下がって配置し、混乱しても回復できる余裕を持たせていたら、もっと長くは戦えたでしょう。しかしそうすると代わりに有利な涸れ谷線が使えないので、それでより有利になったかは微妙な所です。
 それからあまり奥行が無く回復の余裕が十分でないジャングルで、戦力評価に含めていない事前砲撃があることからすると、優劣0%までアメリカ軍を減らしたのは、少しやり過ぎだったのかもしれません。

 
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