ATRキャリアーの戦車戦
 
 今日のASLは、AP163 Dingoes At Damour ダモールの野犬。ディンゴはオーストラリアに多く生息する野犬です。シリアへの英連邦軍の攻撃は終盤を迎え、ヴィシー軍はベイルート手前の港町ダモール付近のバナナ園で防衛陣地を築きました。オーストラリアは5.5ターン終了時に、全ての建物・瓦礫区域を支配していたら勝利です。全ての建物は木造平屋建てで、アパートの区切りはありません。
 守るヴィシーは、エリート1個一線級9個分隊と機関銃中1軽2、軽迫撃砲1、75*野砲1門、狐穴3を初期配置し、第2ターンには37*砲で装甲0の装甲車2両が来ます。
 一方これを攻めるオーストラリアは、二線級12個分隊と軽機関銃4、軽迫撃砲3、ATR2を南側に初期配置し、機関銃10FPのマーク6戦車2両、キャリアーA2台、ATR搭載のキャリアーB1両が、第1ターンに南から入って来ます。二線級ですが萎縮はしません。

 ここでは両軍とも他では役に立たないような車両が主力となっていて、戦力評価もそれに合わせて適宜考えないといけません。まず普通なら戦車に数えず、乗っている半個分隊で評価するキャリアーBですが、装甲0相手にはATRでも倒し得て砲と見なされるので、これも戦車に数えます。
 それでもこのままの戦力ではオーストラリアが不利と予想されるので、ATR2個とキャリアーA2台を組み合わせてキャリアーB2両に改造してみます。するとヴィシー砲の3倍以上の戦車が先着するオーストラリアは、戦車戦力で優勢となり、予想勝率が丁度50%となります。
 子供がヴィシー、私がオーストラリアです。


 当然勝利条件建物付近に集中配置するヴィシーに対し、オーストラリアも正面にずらりと並びます。これ、バナナ園の中を撃てない東の丘は、何のためにあるんでしょうね。オーストラリア軍はウミガメ戦術で前進して若干の混乱を出し、前進射撃は効きませんでした。
 するとターン後半、ヴィシーは前面のスタックが放火して成功します。オーストラリア軍もこれを撃ってかなり混乱させましたが、この交換は果たしてどちらの有利になるのか?
 第2ターン、放火により正面攻撃が難しくなったので、オーストラリア歩兵の大半は右手に回り込みます。そして戦車はバナナ園を突き進んで後ろに回って取り囲み、マーク6は混乱したヴィシー兵を撃ってDMを置きました。ここで隠れていた野砲がこのマーク6を撃ちましたが、これは効果無し。

(下が南)

 ターン後半、ここで来援したヴィシー装甲車は包囲を打ち破れるか?まず野砲は捕捉したマーク6を撃って走行不能にしましたが、乗員は耐えました。そして装甲車は東の端のキャリアーに攻め掛かりますが、小さすぎて当たりません。一方オーストラリア歩兵は、防御射撃でまたヴィシー兵を混乱させ、混乱ユニットにDMを置きました。狭い建物群で囲まれると、やはり守りにくいです。ヴィシーは走行不能マーク6に白兵戦を掛けようとしましたが、分隊はPAATCに失敗し、指揮官単独の白兵戦も効きませんでした。
 第3ターン、対峙中のキャリアーは装甲車を撃破。さらに他のキャリアーは、もう1両の装甲車に移動射撃を掛け、衝撃にした後、混乱歩兵に隣接していきます。歩兵も煙幕を撃った上で一気に肉薄し、ヴィシー軍は守りようが無くなって、オーストラリアの勝ちです。



 オーストラリアは、見通しの悪いバナナ園で戦車が回り込み放題なので、戦力以上に戦いやすく、超小型で砲兵器を当てられにくいキャリアー戦車隊は強かったです。また結果的に見ると、ヴィシーは前面での放火成功よりも、いきなり2個分隊が混乱したことの方が痛かったようです。
 乾燥しているのでヴィシーの放火は効果的だと思いますが、これは安全な東側のバナナ園と後ろの繁みにして、防衛ラインを西側に築いた方が良いかもしれません。砲で戦車から守られた建物群奥(Z6)に鬼スタックを置くと、結構強そうです。

 
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