揺れるすずめの振り子
 
 日本対イギリスは良いシナリオが多いようだということで、高いなと思いながらもASL Journal #14を買いました。ということで今日のASLは、その中から付属マップ使用のJ233 Roff Riders ロフ大尉の騎手です。タイトルの意味は分かりません。日本のティモール侵攻に対し、主にオーストラリア軍からなるスパロー・フォースが編成され、日本空挺部隊が展開していて補給のために必要なババウの村を攻撃した。
 オーストラリアは5.5ターンの終了時に、次の2つのどちらかを達成していたら勝利です。
・O10から4ヘクス以内の小屋でない6つの建物区域の内、5つを支配している。
・I24かK22のどちらかの建物を支配した上で、前記建物の内5つ以上に日本統制MMCがいない。
 スパロー・フォース共通で、濡れていて風は無く、第1ターン突風は無視で、ゲームターンごとに風は1弱まります。浅いジャングルの太平洋地形ですが、道路は有り、繁みは繁みのままで、クナイは1.5移動力で、車両は小川に入れません。稲は生えています。建物に2階は無く、車両は建物や小屋に迂回以外で入れません。炎、放火、延焼、穿孔照準は不可です。日本は固有のHIPが無く、タンクハンターは2人までで、ATMMは-2DRMだけです。キャリアーは2-4-8が乗っていて、C型は12故障です。オーストラリア軍は格闘戦を選べます。車両のSWは取り外せません。無慈悲です。

 守る日本は、一線級7個二線級3個分隊と、機関銃中2軽3、擲弾筒2を自由配置。さらに一線級6個(うち2個が減少)分隊と、軽機関銃2、擲弾筒2を小川の東に置きます。
 これを攻めるオーストラリアは、エリート4個一線級8個分隊と9−2指揮官に、軽機関銃4、軽迫撃砲3、キャリアーA3台、MG6火力のキャリアーC1両が第1ターンに西から、エリート2個一線級6個分隊と軽機関銃3、軽迫撃砲2が第2ターンに南から、入って来ます。各軽迫撃砲は初回だけ煙幕を9以下で撃てます。
 竹林が無く、戦闘正面にはジャングルやクナイも少ないので、戦力評価ではジャングル補正をしません。すると予想勝率はオーストラリア65%で、まあまあのバランスです。子どもがオーストラリア、私が日本です。


 西側に戦列を引いて待ち構える日本軍に対し、オーストラリアは三手に分かれて侵入してきます。ここは必ずしも最初から集中するのが良いとは限りません。左手のオーストラリア軍は、軽機関銃分隊に撃たれて混乱を出しましたが、その軽機関銃も後で故障しました。また中央と右手のオーストラリアスタックは、アウトレンジできる有利な5ヘクスの距離で、日本スタックと対峙します。
 ところが後半、日本擲弾筒が白燐弾連射に成功し、両方のアウトレンジオーストラリアスタックを覆った上、中の1個分隊がMCで12を出して損耗混乱。そして突撃で日本鬼スタックは1歩後退して、アウトレンジを解消しながら建物に入り、好調です。また戦闘正面の危険な位置に取り残された分隊は、自己潰走して逃げました。他に南ではダミーを含む部隊が戦線を作って、第2ターンのオーストラリア軍侵入に備え、東の部隊は主戦場に向かいます。

(下が北)

 第2ターン、北西側のオーストラリア軍は、日本戦線に突入して行き、ほとんどダミーだった偽戦線を蹴散らしました。さらにキャリアー1両が、南西に回り込んで日本迫撃砲に踏み込んだら、対応射撃で2を出されて炎上。ただこれでルートの安全が確保されたので、他の西側オーストラリア軍は日本軍主力に迫り、機関銃スタックは再びアウトレンジ距離に進みます。そして日本戦線にTEM無しで隣接するのは無謀なので、南からのオーストラリア増援は、ジャングル内を通って進みました。また2両のキャリアーは、東からの日本軍接近を阻止するため、奥に突破して道路で見張ります。
 ターン後半、鬼スタック同士の対決は、日本16火力−1対オーストラリア24火力−2。ちょっと怖い所ですが、日本が先制射撃に賭けて撃ってみると、3を出してK/3の大勝利です。防御射撃にも耐え、彼らはまた一歩悠々と後退しました。さらに道路を封鎖するキャリアーに対しても、日本はタンクハンターと指揮官付き分隊で白兵戦を掛け、両方とも撃破。日本軍は鉄壁の鬼スタックに守られ、着々と最後の防衛拠点である市場建物に集まって行きます。

 第3ターン、形勢を逆転しようと、オーストラリアは日本鬼スタックの前に煙幕を置き、そこに白兵戦を狙う部隊、その手前に再編した鬼スタックを送り込みます。ところが煙幕に突っ込もうとした部隊が、日本の射撃、ファイアレイン、残留火力によってことごとく止められてしまいました。さらに日本鬼スタックがイギリス鬼スタックへ煙越しの防御射撃をすると、今度は蛇の目を出してオーストラリア軍は大損害。さすがにこれはオーストラリアも投了を口にしますが、私はもう少しやってみようとなだめて続けます。
 ターン後半、日本鬼スタックは煙等で他からは大した射撃を受けないので、準備射撃で隣のオーストラリア分隊に36火力の猛射撃。しかしこれは目が悪く、ただ混乱させただけでした。でもこのままなら日本はだいたい勝ちでしょう。日本はジャングルのオーストラリア増援に白燐弾を落とした上で、他の部隊を市場に集結させます。
 そしてほとんど効きそうもないないオーストラリアの防御射撃。たまたま目が良く日本鬼スタックはNMCを受けましたが、9−1指揮官がいればだいたい大丈夫なはず。と思ったら指揮官蛇の目。へ?バーサーク、2個分隊も道連れ。「おいこら、守りの要が何やってるんだ。」さらに市場の庭でも迫撃砲が凶暴化。「感染るんです。」勝ったと思っていた日本に、とてつもなく厚い暗雲が立ち込めます。

(赤捕捉の下もバーサーク)

 第4ターン、スパロー・フォースはこの機を逃さない!大量の煙幕を撒いた後、オーストラリア軍は次々と日本軍に突入して行きます。そして白兵戦。バーサーカーは隠密を失う上に緩慢、狂乱で、通常より3つも不意打ちに弱くなります。元日本鬼スタックに対しては、指揮官、ヒーロー、隠蔽ユニットと、特に入念な攻撃を仕掛け、不意打ちを取って格闘で一方的に全滅させました。
 まだ襲撃を始めてもいないのに、なぜか相手はバーサークしているのに気付いて、先に突っ込んで来て先に斬り込めるって、今更ですがこのルールおかしくないですか?他でもオーストラリアが負けた所は無く、一気に戦局は逆転してしまいます。
 さらにターン後半、元鬼スタックを失った日本は、射撃戦でも劣勢になり、オーストラリアの機関銃スタックに削られました。そして格闘戦に移行した2つの混戦で、日本はまさかの両方はずれで再混戦。あああ、これはたった1ターンで、日本ほぼ勝ちからほぼ負けに?

 第5ターン、オーストラリアはさらに煙幕を追加して、市場建物になだれ込んで行きます。日本にこれを食い止める術は無く、そのまま白兵戦へ。そして混戦だった所は両者消滅。新たに起きた市場建物の闘いは2か所とも混戦となりました。
 ターン後半、日本は残った戦力を送り込んで、強制的に格闘戦となります。これがどちらか一方でも負けたり相打ちになれば、最終ターンは空いた所へオーストラリア軍が入って来て勝ち、日本の勝ち目はかなり薄いです。そして結果は一勝一敗で、やはりオーストラリアが勝ちました。



 振り子が大きく揺り戻して大逆転し、結局戦力評価通りオーストラリアの勝ち。ヨーロッパとかなり違う色々な要素が絡み合い、考えどころもたくさんありました。高いのを買った甲斐があったかな?

 
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