歩兵が抜けるのは難しそう
 
 今日のASLは、J201 Careless at Bakri バクリ無残 を、デザイナーのGeorge Batesさんがよりヒストリカルに修正したもののテストです。マレー作戦中、日本軍はハ号戦車を先頭にオーストラリア軍の陣地を突破しようとした。しかしハ号の装甲はあまりに薄すぎた。
 日本は6.5ターン以内に、南東から21VP以上突破したら勝利です。ただし4ターン以後に突破した戦車は1両2VPにしかなりません。太平洋地形ですが道路はあり、麦畑は繁みに、果樹園は疎林(1.5MF)になります。
 両軍の戦力は元シナリオと変更ありません。守る英連邦は狐穴に配置でき、オーストラリアがエリート10個分隊と40L対戦車砲2門で、40Lが強すぎてハ号を貫通し効果が薄いと分かってからでないと、より効果的な榴弾を撃てないルールがあります。加えて弱めのATMMを持つインドのマドラス工兵2.5個分隊と爆薬1もいます。
 攻める日本は、第1ターンにハ号5両、第2ターンにハ号3両とエリート多めの15個分隊が入って来ます。また3ターン以降、夜間に浸透していた半個分隊がランダムに出てきます。移動では戦車が全部動いてから、歩兵が動きます。
 疎林の影響が良く分からず、戦車突破は誤差が大きいので、あらかじめ戦力評価することはできません。子供が英連邦、私が日本です。


 英連邦は制限ぎりぎりの前進配置です。後退時に不利になるので、狐穴には入りません。
 日本のハ号は居ても戦闘でほとんど役に立たず、歩兵を犠牲にして道を確保した後で抜けても、VPが下がって戦車の脱出だけでは勝てないので、結局歩兵の突破が必要になります。そこで道路沿いの英軍が少ないこともあり、日本はハ号3両を全速で走らせることにし、幸い防御射撃を耐えました。
 しかし1ターン後半、ハ号は機動中にもかかわらず、先頭車が効きにくいはずの徹甲弾にやられ、2両目がマドラス工兵の白兵戦にやられました。これはきつい。

 第2ターン、残ったハ号が単独移動で進みますが、これも対戦車砲の近距離射撃でやられます。第二陣も続いて進みましたがどうなることやら。またこのターンに来た戦車と歩兵は、英連邦軍の前で戦闘態勢を組みました。
 ターン後半、英連邦軍は道路沿いに集まって来ます。対戦車砲らは先頭のハ号を倒せませんでしたが、2両目をまたマドラス工兵が倒しました。しかも驚いたことに、歩兵と一緒にいたこのターン来援のハ号が、ATRに正面から壊されてしまいます。これは日本かなりきついのでは。

(下が北)

 第3ターン、最後に残った前進中の戦車が進み、英連邦は対戦車砲を連射しまくりましたが、ハ号は全て躱して逃げ切り、やっと1両が脱出できました。そして日本歩兵はバンザイチャージ。損害を出しながら英連邦前線にたどり着くものの、相手は射撃だけして、不利な白兵戦からは自己混乱で逃げます。結局日本軍は、相手より多くの損害と引き換えに、いくらか進んだだけ。しかもハ号がまた1両、ATRで棺桶になりました。
 ターン後半、前線に取り残された豪半個分隊は、味方の射撃に助けられて退却し、英連邦軍は再び防御態勢を整えます。

 第4ターン、日本は擲弾筒で煙幕や白燐弾を撃って、再びバンザイ突撃を仕掛けましたが、結局同じこと。日本はまた相手より多くの損害を受けて、ようやく2、3ヘクス進んだだけで、埒が明きません。自己混乱した英連邦軍は、疎林で見えなくなる所まで下がれるので、撃たれてどうにも参ってしまうことは無く、1ターン後にはだいたい回復できます。
 もう残っているハ号は1両しかなく、ここからあと3ターンで十数VPの歩兵が脱出できるとも思えないので、日本投了です。



 結果を見ると、疎林内では普通の森林内と同様に防御側の歩兵が有利で、特に戦いながら退却するには絶好なようです。そして疎林内を攻める戦車も、かなり移動が制限されるので、やはり森林内同様に価値が下がります。これをふまえて戦力評価すると、一応日本の予想勝率は38%となりますが、戦車駆け抜けの比重が大きいシナリオなので、あまり参考にならないかもしれません。
 それから歩兵戦について、特別ルールでバンザイ中の分隊による半個分隊への移動中白兵戦(オーヴァーラン)が認められています。しかし格闘戦では大きい部隊の方がキルレイショーで不利になるので、臨機射撃だけ受けて前進射撃をしない内に格闘戦を解決しても、状況はあまり改善しないでしょう。
 結局日本歩兵が十分な数突破するのは困難で、勝敗は最初の戦車突破の運が大きく、かつ日本は不利めだと思われます。

 
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