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TESTCAR ALEX Barqacuda
コーナーリング時の安定したグリップを確保することがタイムアップにつながる。
コーナーはハイスピード・中速・ヘアピンと複合の各種あり全て完璧とするセットが出たとき、
まさにHighest Super Touring carになるのですが・・・・
サスペンション及びショックアブソーバーは、
本来コーナリング性能を上げるためにハイグリップになればなるほど足回りを硬めて
より機敏な反応を求めていきます。
その操縦性は、安定性を無くしチョットしたミスでもアンダーやオーバーが出てしまいます。
そのためにダンパーに縮み側と伸び側の調整機能(通称パッツンダンパー)を用いて
ハイアベレージなコーナリングを可能にしています。
現在RCツーリングカーでは、タイヤとダンパーはある面 究極の実践レベルまで達しています。
後は、前後左右のロール・バランスが決まれば限界に近いコーナリングとトラクションの効いた立ち上がりが可能になり、
メカニカルグリップの向上でタイヤへの負担も少なくコントローラブルな操縦性を実現する訳です。
そんな夢のサスペンションを求めて作っちゃいました。
凶と出るか?吉となるか?これは、あくまで試作で構想を具現化したものです。
今回の紹介は、リヤサスのグリップを常に一定に保つSYSTEMの開発と耐久性及びメンテナンス性のテストです。
もちろんタイムアップが目的です。
製作 | 内容 |
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写真は改造バラクーダーのリア部です。 上部のカーボンバーはリヤハブの通常アッパーロッド取り付け部に左右別々にフリーになる様 重ね合わせスライドできる構造です。 アッパーロッドで前後の動きを固定しターンバックルでキャンバー調整可能です。 カーボンバーはダンパースティやアッパーデッキに固定せずフリー状態でシャーシロールの変化を受けず常に路面と平行になるよう保たれています。 前後へのたわみ防止でハードサスを採用しています。 ノーマルサスアーム時は、カーボンバーのガイド必要になるかも? |
(左)静止状態 (右)沈みこんだ時 | |
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後方より、左側は静止状態 右側は沈みこんだ時です。 スタート時及び立ち上がりでリヤにトラクションが掛かった時、車高が下がりコーナーリングに合わせたキャンバー角は、タイヤ接地面積を減る事になります。 しかしバーを取り付けると車高が変わってもキャンバー変化は、まったく見られません。 これによりトラクションの減少を最小限に抑え前へ出る力を失わないハズです。 |
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左右ロール時も同様にカーボンバーは、常に路面と平行を維持しタイヤは全くサスの影響を受けず接地面積は変わりません。 この事は良いのか悪いのかまだ解かりませんが、もしカーボンバーにドライバーが乗車していたとすれば快適な乗り心地になりそうです。 |
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フロントには、構造上取り付けは不可能ですが、前後フリー状態は 逆効果になってしまいそうです。 又、1/10・1/12レーシングカーのTバーのような動きになります。 ならば、キャンバーもゼロ度にして接地面積が最大のほうが良いような また、GPカーのタイヤキャンバー付使用も可能?? 試作1号で予備部品もまだ作っていません。 壊さないよう走行してみたいと思います。 |
2002年10月5日(土)コクピットサーキット
不思議なくらい普通?に走りました。
タイムもUPしましたが、大幅な変化はなく果たして成果が出たのかは、不明です。
取りあえず凶は無かったことで良しとします。
試作段階で欠点にしたくないのですが、コーナリング中に一瞬トラクションが抜けることがあり
もしかしてキャンバー変化が無いと限界力が突然現れるのかも知れません。
研究は続きます。お楽しみに・・・・BY ADACHISUSPENSION