ヘッドセットの制作

アッサムさんから骨伝導タイプの携帯電話用(?)セットを頂きましたので早速バラしてしまいました。
ヘルメット用ヘッドセットはKETELのが有名ですがジェットヘルだとマイクがヘルメットの外部に出てしまいスマートでない!!
そこで以前から骨伝導マイクをヘルメットに内蔵出来ないかと密かに実験していたのですがうまくいきませんでした。
今回頂いたのを機にサクサクッと作ってみました。

テーマ
1.マイクはヘルメット内蔵とし外部に出さない。
2.スピーカーはステレオタイプとする。また音質もそこそこ確保したい。
3.ボリューム付きとし走行中に容易に音量を可変出来ること。
4.安いこと!!(これが一番重要)



 まずはピーカーの材料となるパソコン用ヘッドセットを入手しました。
 これは秋葉で400円でした。
 なんとボリューム付き!!
 スピーカー単品でも200円x2はするのでお買い得?













 バラしてスピーカーを取り出します。
 写真左側のはスポンジです。
 ヘルメット内にスピーカーを取り付ける際にマジックテープ等で
 耳の部分に張り付けるのが一般的ですがこれだとスピーカーと
 耳の距離が離れてしまい、キャンキャンした音になってしまいます。
 これはウオークマンのヘッドホンを耳から離して聞いている状態と
 一緒になります

 無線だけだったらこれでもいいのでしょうが音楽、ラジオも聞きたい
 となるとこれはガマン出来ません。
 
 そこで耳に近づけるべくスポンジでアダプターを作ってみました。
 これは予想以上に効果がありスピーカーの音質が数段まともに
 なりました。

 FMを聞いてもそこそこ低音まで聞こえてきます。 ただしモトがモトですので・・・・
 オーディオ用のまとも(高価)なヘッドホンを使えば更にいい音になると思います。

 スポンジの高さはヘルメットをかぶった場合にスピーカーが耳に触れるか触れないくらいの高さにします。
 調整はハサミでチョキチョキ 失敗してもスポンジは安いので何回でもトライできます。





 こればアッサムさんから頂いたヘッドセットを途中までバラしたところ。
 左端の白い部分が骨伝導マイクです。

















 骨伝導マイクをバラしたところ
 下の黄色い台に丸いのが乗っていますがこれがマイクです。
 当初外部から抵抗値を計って推測した結果ではコンデンサマイク
 では無いかと考えていたのですが予測に反して圧電ブザーでした。
 ただしその後に増幅回路が組み込んであるらしくマイクの下に
 基板が見えています。
 マイクはこれ以上バラしていないので基板上の回路は不明ですが
 ここまでくれば想像がつきます。

 と言うのも以前圧電ブザーを骨伝導マイクに使えないかと実験していたの
 ですが そこにアンプを組むことまで気が付きませんでした。
 圧電ブザーとアンプ部品で300円位なので次に作る場合はそうします。
 (アンプ部品点数は5点くらい)






 これはヘルメットインナーの耳の部分です。
 左端は布のカバーをめくっています。

















 更にめくって 耳の裏側の骨に当たる部分のスポンジを
 スリット状に切り取ります。
 ここに先ほどのマイクを入れます。
















 布をかぶせて元に戻します。
 人差し指の部分にマイクが埋め込まれています。
 骨に当たりやすい用少し出っ張り気味にしています。
















 スピーカーとマイクを接続しコネクターを付けます。
 コネクターは3.5φの4Pタイプメスを使用しました。
 ウォークマン等に接続する場合は3.5φの3Pオス
 をそのまま差し込んでも使えます。
 (マイクがキャンセルされるだけ)














 ヘルメットに実装したところです。
 右耳のスピーカ部が見えています。

















 4Pコネクターです ヘルメット左側から取り出しています

















 ヘッドセットを使わないときはブラブラして邪魔になるので
 引っかけ金具を取り付けてそれで押さえます。
 金具は針金を曲げて作りました。
 これで普段も邪魔になりません。















 これはヘッドセットと無線機(或いはウオークマン)を接続するケーブル
 両端に4Pのコネクターを取り付けてあります。
 4Pのままでウオークマンのヘッドフォンジャックに差し込めます。
 その場合は普通の3Pと同じになります。

 途中にある黒い膨らみはボリュームです。
 ヘッドセットにはじめから付いていたのをそのまま流用しています。
 これで音量調整が出来ます。










インプレ
スピーカーが耳に当たらないギリギリにしたのでヘルメットを装着しても耳が痛くなりません。
マイクの出っ張りも耳の後ろの骨にギリギリ当たる程度にしたので違和感はないです。
スピーカーの音質はスポンジ無しの場合に比べて大幅に向上します。
これはKETEL等のスピーカーを取り付けている方にも有効です。コストも安いのでオススメ
マイクの感度はそこそこでした。風切音がしない分だけいいかも・・・・