LED基礎講座   定電流ダイオードの場合
計算方法

LEDは動作時の両端電圧は約2.2Vですから3ヶで6.6Vとなります。
CRDの両端にかかる電圧はバッテリー12VからLEDの両端電圧6.6Vを引いた5.4Vがかかります。
ここでCRDは両端電圧にかかわらず15mA一定しか電流を流しません。

ここでバッテリー電圧を15Vに上げたらどうなるでしょうか。
LED両端電圧6.6Vは一定ですからCRD両端電圧は8.4Vとなります。
しかしCRDは一定電流しか流しませんから電流は15mAとなりバッテリー電圧12Vの場合と一緒です。
CRDの消費電力は両端電圧x電流ですから(15Vー6.6V)x0.015A=0.126Wとなります。
これはちょっときついです。
10mAタイプだったら0.084Wとなります。
10mAのCRDを2ヶ並列に接続すれば各々10mA流れますのでLEDには20mA流れます。
次にバッテリー電圧を低下させたらどうなるでしょうか。
CRDは両端電圧が3V以下になると電流が徐々に減少していきます。
つまり一定電流を維持するためには3V必要となります。

ここでバッテリー電圧を9.6V迄低下するとLED両端が6.6VですからCRDには両端は3Vとなります。
ですから9.6V迄は20mA流れますがそれ以下では電流が減ってLEDは序々に暗くなります

LED4ヶ+CRDの場合はLED両端電圧が8.8V CRD両端電圧は3V必要ですので合計11.8Vとなります。
従ってバッテリー電圧は11.8V以上必要となるわけですが 実際は11V以上あればOKでしょう。

実際に流れる電流は下図の用になります。