VT250F (MC08) 復活記 その1

ことの始まり  2013年春

2012年春に知人よりVT250の不動車をもらってきました
サービスマニュアル、パーツリスト付!
貰いに行くのがメンドウくさくて数年放置
超重い腰を上げてもらってきました

1983年(?)式VT250F MC08型 走行距離9100K
カタログスペック40馬力!

実車はタンク、カウル類は外されておりボロボロ
さびの状態から車庫保管らしいがそれにしても・・・
俄然やる気がしぼんで 1年ほど放置

← は貰ってきたときの状態ではないです
実走可能状態まで復活された後の画像
カラーリングはオリジナルのままです

最初に撮影しときゃよかった






2013年春

このままだとゴミだし、邪魔だし、しょうがね〜からいじってみるか
と重い腰を上げてしぶしぶさじゅにとりかかる

プラグ外し&清掃、シリンダー内にオイルを垂らしてからクランキングしたところ火花は飛んでいる
(もちろんバッテリーは商店しているのでスターターをつないで)
ここまで一年放置していたが復活出来そうとわかると現金なもので俄然やる気が湧いてきた

エアクリーナー外したら、中にもみ殻のようなものがぎっしり詰まってる
よ〜く見たら蛾のさなぎのみたい。ギャ〜気持ち悪いと思いつつ大掃除
エアクリは保守パーツがないみたいなのでそのまま使用することにした

キャブレターもバラしたらガソリンのなれの果てのような物でグチャグチャ
キャブクリーナーにどぶ浸けして超音波洗浄機に放り込む
超音波洗浄1時間、放置23時間を2回繰り返したら内部はピカピカ
ばらす際に片側のガスケットが切れたので保守パーツを発注、ついでにキャブーエンジン間のゴムパイプもカチカチだったので発注
7000円くらいだっかな〜

ガソリンタンク内もひどい状態だったので、作業用タンクを吊るしてガソリン供給
しばしセルを回すとブスブス言いながら見事始動!
マフラーからは盛大に白い煙を吹いているが、これはシリンダー内に注入したオイルだろうと思いながらしばらくアイドリングを続けると白煙が収まってきたので一安心



マフラーはサビサビ
チェンカバーは真っ白
チェンもまっ茶色
フレームもサビサビ
サイドスタンドまっ茶色
その他 もろもろ・・・



















まずはガソリンタンクの復活


内部の様子 真っ黒でブツブツだらけ
まずは水洗いすると茶色いのがドバドバ出てくる

















次に金魚用の砂利とマジックリンを入れてひたすら揺する
脚立に園芸用ネットを張ってゆりかごもどきを作って揺すりました
これだと楽です
暇なときに揺すって飽きたら放置
これを繰り返して一週間
都合4時間くらい揺すったかな〜
ここで大失敗中に入れた砂利が取り出せない!
ガソリン注入口が筒状になっているのでタンクを
ひっくり返しても全部は出ない

















焦りまくった結果
1.6Φの針金にビニールテープを巻いて冶具を作りました
タンクをひっくり返しておいて下からU字部分をタンクに入れます
ガソリン注入口の筒の周囲をパイプを回しながら掃除機で吸いだすことでなんとか全部取り出せました
一時はどうしようかと・・・



















砂利でこすった後です
ドロドロの物体は除去できました
本来のサビが見えてます























乾燥工程
布団乾燥機にボール紙をつけて
タンク内を乾燥します
これ意外と優れもの
チャッチャと乾きます




















最後は「花咲爺さん」を入れて時々ひっくり返しながら1週間
サビは全部落ちて表面を薄く亜鉛は覆っています
さすが花咲爺さん しかし高い 5000円位























ラジエーターはホースを突っ込んで古いクーラント洗い流す
クーラントはホームセンターの安物に交換
400円位だった




















次にフロント油圧ブレーキ
リザーブタンク内は茶色い液体と白い粉だらけ
マスターシリンダー内もグチャグチャ























インボードディスクは固着していてバラすのが大変でしたが
プラハンマーでたたきながら分解(画像なし)
キャリパーは真っ黒、ピストン固着、ブレーキディスクはサビサビ
灯油にどぶ浸けして超音波洗浄機へ・・・
洗浄後ピストンはコンパウンドで磨いて表面の引っ掛かりをなくす
それでだめなら交換と思ってましたが、なんとか復活したのでとりあえずは良しとする



← 洗浄前














← 洗浄後












油圧クラッチもブレーキ同様の状態だったので一緒に掃除しました
(画像なし)







原チャのバッテリー取り外して仮付けし、エンジンオイルとオイルフィルター交換、チェーンに給油
とりあえず試走したかったのですがナンバーを取得していないので断念
(この辺の詳細事情は検閲により削除)

陸運局行って名義変更&自賠責&ナンバープレート再交付
2万円チョイかかった

近所を試走したら絶好調!! って30年前のタイヤのままだし結構怖かったです


次回へ続く・・・・