弐〇〇〇年九月一日(金)
秋じゃ。いやまだすんげぇ暑苦しいけどね。でも秋。九月っつったらもう秋。
俺様にとってはいやぁな記憶ばかりが残るシーズン。あぁ…いやだなぁ…。
そんな中、こんなに毎日ちゃんと書けるとは思ってなかったこの日記も月が変わったので新しくページ作って。俺ってこんなにちゃんと継続できる人間だったんだぁ…自分でびっくり。そしてかすかに自画自賛(笑)。それもこれも、結局は音楽が好きだからなんだろうけどな。
で、本日はやっぱり懐かしい方向に行きましたのDIE IN CRIESだったのだ(笑)。『VISAGE』『NODE』『Eros』の三枚。
DIE IN CRIESは、わずかにリアルタイムで知っていた。わずかっつぅことはつまり、彼らを知ってハマって聴き漁り始めた矢先に解散されたっつぅ意味である(泣)。
彼らを知ったきっかけは、『NODE』の頃にローカルの音楽番組にkyoちゃんがゲストで来てて、我が兄がなぜか知らねど録画してたのを、たまたま発掘して見つけたことだった。
つまりまず、喋るkyoちゃんを見て、それから曲を聴いて。
ハマった。「歌」よりは「唄」が上手いボーカリストだと認識するのはだいぶ後の話になるが、それでも、喉が潰れても構わないとばかりに叫ぶように想いを叩きつけるkyoちゃんの唄に、惚れた。
それが高校二年の頃だったろうか?
黒夢、GLAY、L'Arc〜en〜Ciel、LUNA SEA。その辺りを聴き漁ってる頃だった。
「こんなに説得力のある『唄』を歌える人がいるんか!」
ガラにもなく感動したくらい驚いた。そして見事にハマったのだ。
で、当時の少ない小遣いではアルバムどころかシングル一枚買うのもためらっていたため、当然のことのようにレンタル屋に走り、シングルを端から漁った。シングルでしか発表されていない曲があることも知った。メンバーの名前と顔とパートも全部覚えた。当時はまだそんなに多くなかった雑誌のストックから、彼らのインタビューを漁って端から読んだ。
俺が彼らを知ってから、彼らは全国ツアーをやらないまま解散した。
不幸中の幸いと言うべきか、ラストライヴは二枚組みのアルバムとビデオで堪能できる。やっぱり実際のライヴとは違うけれど。
後悔は、少しだけある。けど、当時の少ない小遣いじゃどうしてみようもなかったしな。だから諦めもつく。
今でもkyoちゃんの唄は大好きだ。yukihiroのドラムも好きだし、TAKASHIのベースなんてすんげぇ惚れ惚れしちまうし。深のギターもね、面白いのだ、彼の音は。
解散当時、「この四人でやれることが無くなったから」という内容のインタビューが雑誌に載っていた。四人中誰かの言葉。たぶんkyoちゃんだったと思うが。
そういうドライな、あっさりした解散があってもいい。逆に、最後の最後まであがくバンドだっているだろう。それもいい。
本人達が納得した上でのことなら。それが周囲(例えばレコード会社とか事務所とか)からの圧力に負けての無念のものでないなら。
「解散」の二文字を冷静に受け止めることもできる。それを教えてくれたのが、DIE
IN CRIESだった。
解散の事実は冷静に受け止めてもね、それでも今でも大好きだよ。
でも、再結成してくれとか思わない辺り、解散する頃の彼らの言葉をちゃんと受け止められたっていう証拠なのかな、とも思う。
弐〇〇〇年九月二日(土)
日がな一日FANATIC◇CRISISをBGMに寝腐った。
正確に言うと、FANATIC◆CRISIS。なにが違うって、真ん中の菱形がね、塗ってあるのとないのと。今現在は塗ってないんだが、インディーズの時は黒かった。
というわけで、今日のコンポの餌は『MASK』『月の花』『MARBLE』の三枚。『月の花』は、昨日バイクで何気な〜く流してる時に、回って回ってどうしようもなくて、独り朗々と歌っちゃったりなんかしてた曲である。
彼らの曲をあれこれ聴き比べてみると、俺の好みは彼らが黒服ヴィジュアル系から脱皮した後から、デビュー直後までと、メジャーの2ndアルバム『THE.LOST.INNOCENT』の頃辺りらしい。なんでかはわからんが。
ただ、今改めて聴いてみると、俺が好きな彼らの音っつーのは、そうと知ってか知らずか彼らが売れる曲を出していた頃なのだ。
音の作り方とか、フレージングとかの細かいところもそうだし、全体の印象も。どうも、売れる要素が多い。
じゃあ俺は売れる曲ならなんでも好きなのか!?
答えは否である。それは絶対間違いない。売れる曲のセオリーにのっとっただけで作られて、狙い通りに売れただけの曲なんざくそくらえだ。現に、以前TM NETWORKの名前を出したが、小室が戦略を練って作って売り出して、狙い通りに売れた曲だって、好きじゃないのはたくさんあるぞ。
だから、売れる曲なら好きってわけではないんだが、じゃあなんなんだっつーと説明不可能。むぅ…。
F◇Cに関して言えば、彼らの音でどうでもいいのと凄く好きなのの間にはかなりの距離がある。どうでもいいのはほんとにどうでもいいのだ。だからなんだっつーんだ? 自分でもよくわからんが。
ただ、彼らの曲のインパクトの根源は、俺にとってはやっぱりボーカル石月努氏の声なのである。それだけははっきりしてるのだ。
ま、一つはっきりしてたらいっかぁ…(←要するに眠いらしいね、俺様)
本日お出かけにつき、どらいびんぐ・みうじっくをkyoちゃんにしようと試みるも、出かける時間に間に合わず、テープが四分の三ほど埋まったところで泣く泣くお出かけ。
ちなみに親父とおかんをお迎えにゆくのが目的だったため、行きだけkyoちゃん、帰りはこないだのZabadakにした。
kyoちゃんの曲は、ハードなのもえっちくさいのも切なくなるようなのも明るいのも幸せなのも、それぞれにかっこよくて大好きである。
今日テープに落とそうと思ったものは、なぜかミディアムナンバーと割とポップなものが多かったような気が。ハードなのって「CRIME」くらいだったんじゃなかろうか?
他にアップテンポのは、「浪漫者」「月も笑ってる」「I'm
a Stripper」くらいだからねぇ。
kyoちゃんが唄ってきた詞をD'ERLANGERからずっと追ってみると、楽しい。他の人でもなかなかに楽しいが、kyoちゃんのは俺にとってはかなり楽しい。
とりあえず、D'ERLANGERの頃は頑張って頑張ってだぁくなことを唄おうとして、でも恋だの愛だのセックスだのってことも唄いたくて、その辺を混ぜ合わせつつ、それでもカワイイことなんかぜってぇ唄わねぇ! って感じ。突っ張り具合がなんともカワイイ。
で、DIE IN CRIESになると、言葉の書き方が変わる。平仮名でもいいし、漢字でも書けるものを、あえて片仮名で書き表してることがある。
今この場で細かく分析はしてないから、その言葉がすべてその表記になってるかはわからんが、クチビルとアイは多かった印象がある。
それにkyoちゃんがどんな意味を持たせたかったのか、俺はよく知らん。が、単純に面白いと思う。
そして、ソロになる。この辺から出てくるのが、言葉遊び! これが楽しい。
「Bowie Collector」「brainRadio」辺りはもうただひたすら遊んでる。でも、そういうのができるっていうのも一種の才能っつーか。うん。できないヤツにはできないしね。
そうそう、kyoちゃんと言えば、俺にとってはえっちくさい詞を平然と唄えてしかもそれがかっこいいっていう印象のお兄さんである。
えっちくさいのはかなーりえっちくさい。相当なもんである。それをさらっと唄えてしまう人もいるし、かあいらしい若僧なんかだとあんまりえっちくさくならなかったりもするんだが。
kyoちゃんはそれを、適度にえっちくさく唄える人である。明らかにえっちくさいんだけど、くど過ぎない程度。
正直、ストレートなセックス描写なんかだと、俺はあんまり好きじゃないんだが、kyoちゃんのはなぜか大丈夫だったりする。なんでだろね? 謎。
弐〇〇〇年九月四日(月)
本日はLUNA SEA大盤振る舞いである(日本語の使用法を間違っている可能性大)。
最初は『STYLE』『SHINE』『LUNACY』の三枚だったが、そのうち『LUNACY』のみエンドレスに変更。やっぱり好きらしいよ、「FEEL」とか「a
Vision」とか。
べつになにを考えるでもなく聴き流す。でも引っかかってくる曲ってものが必ずある。
俺はそういう兄さん方や姐さん方に弱い。
LUNA SEAについては、以前同じく『LUNACY』を聴いてた日に、「結局Jさんの曲好きだったりするんだけど」と書いている。
考えてみたら、俺が彼らにハマったきっかけになったのは「ROSIER」だったんだから、Jさんの曲に耳が行ってしまうのもしゃあないってもんか?
Jさんの曲は弱くないから好きだ。どこまでも強いから。強いんだけど、どっかに人間ならではの弱さも隠れてるような気がして、でもそれを他人に見せるなんざ言語道断! って感じで突っ走ってる感じ。それが好きだ。
言ってることとやってることに差のある人間は多いだろう。俺だって差はありまくりだ。
ところがこの人。少なくとも音楽に関してなら、ほとんど差がない。
そのためには、裏ではすごく大変なことになってるのかもしれないんだけど、それを平然とやってのけてるように見せちゃう。それもまた大変。
要はかっこつけなだけかもしれないんだが、悔しいことにJさんはそれこそが似合ってしまう。
「悔しいけどかっこいいよな」と思える人には、とことん惚れこんでしまう傾向にあるらしい俺様。Jさんにも必然的に惚れた。
だがしかし。これも前に書いたが、好きだからこそ容赦しない。作品に対しても人間に対しても容赦しない。
結論。やっぱり『LUNACY』は「印象が変」なアルバムである。
でもね、かっこいいけどさ。ふーんだ。(←素直に認めるのはちょっと悔しいらしい)
弐〇〇〇年九月五日(火)
おかしい。なにかが絶対にどうにかなっちまってるはずなのにそれがわからない。おかしい。
この俺様がすでにある程度聴き込んだアルバム一枚だけを丸二日エンドレスでかけている。それがまずおかしい。
ついでに、寝過ぎ。特に疲れてるわけでもないのに、やたら寝る。
昼寝するのはいつものことだが、たっぷり昼寝したら夜寝ないはずなのに、ちゃんと寝る。このところの平均睡眠時間は恐らく十時間前後であろう。成長期はとっくに終わったっつぅになにごとか!?
おかしいのはそれだけじゃなくて、昼寝するのはやりたいことがないからだったりもするのだ。多少はやりたいことあるのかな、とか思ったら……ないんだよなぁ。
なさねばならぬことはあるのだ。職探しっつぅこのご時世に一番面倒なものが。だが、やる気が起きない。
こういうのは半年ほど前にも一度あった。大学の卒業試験で単位を三つ落とし、再試を受けるハメになった頃。どうでもよかったのだ、卒業できなくたって。やる気が起きなかった。ほんとになかった。今の状況は、半年前に良く似ている。
それでも今回は、音楽聴き流しとくだけの余裕がある分、まだいいのか? とも思う。一番ひどかった時は、俺の部屋から音楽が消えたから。
でも、今回はまだいい方とはいえ、「じゃあこれを聴いて少し自分に発破かけるか!」とか、「これでも聴いて落ち着いてよう…」とか、そういった想いが一切ない。
要するに、なんでもいいのだ。なんでもいいから『LUNACY』を取り出さなかっただけ。
訂正。なんでもいいわけじゃなくて、今の状況でJの『PYROMANIA』とかGARGOYLEの『我意在〜GAIA〜』なんか聴こうもんなら、あまりの強さに余計落ち込むんだろうし、ZI:KILLなんか聴いたらそれこそ「笑ってごらんよ」「LONELY」辺りでどんよりしてそうな気がする。GLAYとかで元気になれる感じでもないし……困った。
ほんとに困った。強力に聴きたいものもないし、聴くものに困る。どれもこれも今の俺には悪影響しかないんじゃないかと思うと、CD替える気にならない。
ちなみに『LUNACY』だって強い曲はあるが、昨日から聴き流してるのでなんとなく大丈夫。
こんなんなるとどうしていいやら自分でも見当がつかなくて困る。
自分のことは自分が一番よく分かってる。そんなのは嘘だってことを、思い知らされる。
俺はなにがやりたいんだろうね?
弐〇〇〇年九月六日(水)
上の日付を打とうとして、曜日感覚がまったくないことに気がつく。いい加減だめになり過ぎてるらしいね、俺。
元々、曜日は音楽番組で把握する人間なんだが(笑)、それも最近億劫になってきてるからタチが悪いことこの上ない。
そんな本日、BGMはこの人の落ち込んだ時の方式を見習うべくSUGIZOの『TRUTH?』である。
落ち込んだらヘタに元気になろうとしないで、とことんまで落ちる。落ちたらあとは這い上がるしかないから。そういうのがSUGIZOのやり方だというのを、雑誌で見た。
見習おうと思ったのにさ。おかんが「送って。迎えに来て」とにっこり笑って言ってくれたりするもんだからさあ大変。ネットのみならず車もきっちり若葉マークな俺様、短距離でも運転するとどっと疲れるのである。で、必然的に、寝る。
ダメなのだ。それではいかんのだ。落ち込んでぐちぐちものを考える暇がない。それは却下。したいところなんだが、眠気には元来大人しく従う癖のある俺様、あえなく玉砕。寝腐りつつ、だらだらと聴き浸る。
SUGIZOは、歌の人ではないと思う。唄の人でもない。どうやってもこの人はやっぱり弦楽器屋さんなのであって。ついでにいろんな音で遊ぶのが大好きなお兄さんであって。
だから、このアルバムほどボーカルがあんまり耳に残らない(いや認識はちゃんとするけど、ギターソロのとことかインストナンバーの方が印象強い)のも珍しい。
SUGIZOにとっては人の声も音素材の一つなんだよなぁ、ってぇなことをぼんやり考えながらだりだり聴き腐る。
それでもやっぱり一番好きな曲が「CHEMICAL」って辺り、どうにもこうにもやっぱり俺は俺でしかないのかぁ…という結論に行き着いてしまうんだな。
この分で行くと、明日はハードナンバーだらけのものに行きそうな気がするなぁ…。
弐〇〇〇年九月七日(木)
やはしハードナンバーに行きたい衝動がどっかにあったらしく、でも聴いて疲れるのはやだなぁ…と思って、なんとなくLaputa。昨日辺りから妙に「奈落の底」が回ってたのだ……なんで?(←自問自答。っつっても答えは出ない)
コンポに喰わせたのは『眩めく廃人』『絵〜エマダラ〜斑』『麝〜ジャコウ〜香』の三枚。どうにもハードナンバーばかりに耳が行く。「奈落の底」「ALKALOID」「B.C.」「ケミカルリアクション」とかそこら辺。
Laputaは、三、四年前に流行った名古屋系黒服ヴィジュアルバンドの中では最初っから音が重い方だった。あくまでも名古屋系の中では、だということに気づいたのは、実は今日だったりする(笑)。それでも軽い部類にはやはり入らんが。
楽器隊。テクニック的には上手い部類に入る。ギターのKouichi君はもしかしてメタルかじったかな? って感じが見えてたりして好きだ。
ただし、上手いだけっつぅか。オリジナリティがもう7%くらい欲しい感じ(当社比)。
はっきり言って、アルバム四枚で飽きた。現時点での最新オリジナルアルバムは去年出たヤツだが、どうしようか迷った挙句、未だに買ってない。もういっかな、って感じだったのだ。
そういうバンドの音にふと戻るきっかけの一つ。事務所もしくはレコード会社の移籍というヤツ。彼らはちょうど、今年に入ってからっつったか去年のうちか忘れたが、事務所を独立させたという。その事務所の所属ミュージシャンが自分らだけってことか? 詳しくはわからんが。
そういう事態が、音とかバンドのやり方(ライヴ重視かレコーディング重視か、とかそういうの)なんかに影響してくれると、非常に面白い。彼らの場合はまだ事務所変わってから音源出てないからわからんけども、もう一回聴いてみようかな? と思う。
人間些細なきっかけで気が変わるなんてのはよくある話で。そうやってリターンにリターンを重ねて、俺の箪笥の肥やしは増えてゆくのだな…。
弐〇〇〇年九月八日(金)
なにをまかり間違ったか、本日ぴえろっとである。嘘。ピエロ。ついでに言うと、今日の餌はPierrotではないのだ。ピエロ。実は彼らのはシングル込みで三枚しか持ってなくて、今日は『パンドラの匣』である。「自殺の理由」とか意味もなく好きだったりするんだな。
彼らは俺から見ると、才能があるんだかないんだか、ホントによくわからない兄ちゃんらである。
彼らの音は、変だ。この一言に尽きる。今日の餌で言えば「利己的な遺伝子」のAメロなんかは最たるもんで。それが才能なのか単にわかってないのかが読めない辺りが面白かったりする。
だってさぁ、コード進行読めないんだよ!? コード進行の定石を完全無視でもしないと、こんな曲にはならんのじゃなかろうかって感じの。
加えて、歌メロつけてんのが誰だかよくわからんが、そいつ。変。いや全部が変なわけではもちろんないが、変だ。なんかねぇ……なんでこのコード進行でこういう歌メロをつけられるんだ? ってのがまったく読めない。歌メロ作ってからコードつけてるとしても、やっぱりわからない。
ついでに、実際はどうかわからんが、仮にコード進行がまず決定したとしよう。そこにつくベースラインがやっぱり変だ。
変っていうのは悪いことじゃなくて。「他にはないこと」=「面白いこと」であって。
だから彼らの音は嫌いじゃない。面白い部分というのは間違いなくそこかしこにある。分析し出すと止まらない(笑)。
元々彼らをちゃんと聴いたのは、オムニバスに入ってた「SEPIA」だった。それが入ってるから『パンドラの匣』を聴いてみて、「……はい?」と思ったんだ。そうだった。
だって変なんだもん。「SEPIA」みたくわかりやすいっつーか入りやすい曲があって、その他に変なのがあるのだ。……謎だったのだ。とっても。
ただ、それでいて彼らの音にのめり込めないのが自分でも不思議だが。なんでだろうな、ホントに…?
謎の兄ちゃんらの謎を解いちゃったら面白くなくなるからほっといてるだけか、俺?(笑)
……あ。なんか珍しく「音」の話書いた気がする。「歌」と「唄」の話は幾度か書いた気がするけど。なんだかな……
弐〇〇〇年九月九日(土)
ゾロ目デー。いや、だからどうってわけじゃないが。ただ、友達の誕生日だなぁって。
今日はおかんと共に長距離のおでかけ。新幹線とローカル線、合わせて何時間乗ったかな…? けっこう長時間。プラス自宅と最寄駅間の車移動(俺様運転手)。疲れた。
こういう時にMDウォークマンは必需品。なくてはならぬ。大学在学中に買って以来、もう三年半くらい世話になってるヤツである。
リュックに入れて持ち歩くMDの枚数は常時十五枚以上。なんかね、嫌なんだな。聴きたい時に聴きたいものがないってのが。
しかし、その中から今日ウォークマンに喰わせたのは一枚だけ(爆笑)。こういうこともMDに限り多かったりする。
本日の餌はTHE TRANSFORMER。以前ドライビング・ミュージックにしそこなったカップリング集+αである。八十分MDなんてスグレモノが出て既に久しいので、遠慮会釈なく残り三秒まで詰め込んだ(笑)。もちろん、今年に入ってから出たマキシ二枚も叩き込んだ。
前にも書いたが、THE TRANSFORMERは爆音バンドである。それを耳元で聴く。電車だからね、隣の迷惑を考えるとそう爆音にもできんのだが、それでもね。楽しい。
以前から大好きな彼らの曲の一つに、「黒いビルと滲んだ空」というのがある。実は土曜の東京・渋谷なんてとこに存在してた俺様、電車の中でこの曲を聴いて、「ああ、これなんだなぁ…」なんてぼんやりと考えたりして。
もっとも、本日の東京、やたら暑かった。夏、リターン。それでも陽が沈むのが早くて、夕方になるとすごくこの曲がハマった。
東京はキライである。大嫌いである。他人、多過ぎ。気持ち悪くなる。つっても、他の人がそう思う「他人」の中には俺とおかんも含まれるわけで、お互い様なんだけど。
本日日中に服用した頭痛薬は、一日の使用量の限界。でもこれ、寝る前にもう一回くらい飲まないととてもじゃないが頭痛くて眠れない。
そんなふうになるのは、東京行くと毎度のことで。
「黒いビルと滲んだ空」には、東京の妙に綺麗に見える瞬間を教えてもらった気がして、なんとなくしみじみ。ほんとはこの歌詞はね、恋愛がらみの内容のはずなんだけど。ま、どこを重要と見るかなんていう、捉え方は人それぞれってことか。
もっとも、一番気分の悪かった二時過ぎ。「物憂げなMonday」って曲があって、歌詞の中では月曜の空がなんだか好きじゃない「僕」がおろしたてのマシンガンですべてを撃ち払っちゃうのだ。この曲聴いてて、「……今日土曜日だけど、やりてぇ…」と思ってしまう自分がいて、でも自分の思考のヤバさに気づいて、焦って次の曲に送ったりして(笑)。
共感できる部分が多いわけじゃないけど、刺さってくるTHE
TRANSFORMERの唄は、最初っから好きだった。聴き込むたびに好きな部分が増えていって、止まらない。
新作の噂は聞かないが、出たらまたハマるんだろうな。
こんなにのめり込める連中も久しぶりで、彼らが気になるきっかけになった雑誌の広告ページに今更ながら感謝。
凄かったんだ、これが。まだデビュー前だったはず。
カラー二ページ見開きの広告で、一ページを縦に割って縦長のスペース四つ作って、左三つはメンバー個人の写真。それも、動体写真だった気がするので、顔なんかロクにわかんなくて。で、残った右端のスペースの下方に、白地に黒ゴシックで飾り気ゼロのライヴスケジュール。
で、上半分。超太ゴシックで、「何見てんだよ。」
……そりゃ気になるって。気にして正解だった。やっぱり大好きだこいつら。
弐〇〇〇年九月十日(日)
昨日の疲れから今日は非常にまったりしており、まったりついでにGuniw
Tools。思えば日記開始以来初当たりだね、彼ら。
餌は『NIWLUN』『DAZZLE』『FICKLE BOON』の三枚。ほんとはビデオ作品の方こそが好きなんだが、パソの画面見てるのが精一杯の身じゃあねぇ…ビデオ見てるうちに寝るから(苦笑)。
彼らのっつーか古川氏の言うことがいちいち好きなのだ。その辺、俺様も人間終わってるなとか思うんだけど。
歌詞。当たり前のことを当たり前の方向からではなく裏からでもなく下とかから見てるような、そんなひねくれ方。大好きである。
曲。面白いような、でも細かく分析するとそうでもないような、変な感じ。ギターその1だったJAKE脱退後のアルバム『DAZZLE』にはBUCK-TICKの今井が曲提供してたりするんだが、違和感ゼロ。その辺がとっても謎。
謎のお兄さんたちは大好きな俺様、デビュー前にクリップ見かけた時点で「おもしれぇ、こいつらはぜってぇおもしれぇ」と独り悦に入ってた。その後デビュー。音をちゃんと聴く。やっぱり面白かった。
彼らの「面白い」と思うポイントの種類が最近変わってきたように思うが、面白いことには変わりない。っつぅわけで相変わらず大好き。
しかし、この秋いっぱいで活動休止。よく「前向きに話し合った結果」とか言って活動休止だの解散だのするヤツらがいるが、Guniw
Toolsの場合はほんとに前向きらしい。
なんせ、悲観的になってるファンの言い分を否定する古川氏のコメントが、ほんとにほんとにいつも通りで、見事に天邪鬼。マジでいつも通りなのだから笑ってしまう。
この分なら大丈夫なんでしょ、きっと。
俺様、こんなに冷静かつ楽しげに、活動休止に入るユニットを見守るのは初めてだ(笑)。
弐〇〇〇年九月十一日(月)
まったり具合更に進行中。女ってのは月一回これがあるから嫌なんだよねっていう期間に突入。しかも、雨。朝からずーっと雨。鬱陶しいことこの上ない。
っつーに、更に鬱陶しいことに本日は黒夢である。しかも『亡骸を…』と『迷える百合達』(爆笑)。すっげぇ鬱陶しい。
なんでかわからんが、だぁくな方向に行きたかったらしい。それも、BUCK-TICKのあっちゃんとかみたく…なんつうかこう、根っからだぁくなんじゃない人のだぁくなの。
清春はね、だぁくなんだけど基本がパンクだと俺は思ってるので、この男のだぁくは根っからのものじゃないと思ってる。ので、今日はこのくらいがちょうどいい。
実はこの当時の黒夢、けっこう好きだったのだ。「DANCE 2 GARNET」「JESUS」「for dear」「utopia」…そして、「親愛なるDEATH MASK」。黒いんだけど、暗いんだけど、でもどっかに耳に残る要素がちゃんと入ってる、そういう曲達。
音はね、今聴き返すとすごい。ちゃりちゃりしててね(笑)。もう、さすが名古屋黒服ヴィジュアルの元祖って感じ? 人時君の音もね、今ほど上手いはずなんか当然なくて、音色もかあいらしくて(笑)。
でも、それを補うに十分なものが他にちゃんとあるから、彼らはメジャーに行けたんだろうし、メジャーに行って変わっていってからもそれはちゃんと有効だったんだろうし。
ああ…なんかまったりしすぎてて、真面目なこと考え始めると眠くなる…(苦笑)。
弐〇〇〇年九月十二日(火)
昨日の黒夢ではだぁくさがちょいと足りなかったのか、本日は路線変更してSOFT BALLETである。『DOCUMENT』『愛と平和』『シングルコレクション'89〜'91』の三枚。ちなみに全部中古品。
ところが、だぁくなものよりむしろアジア系っつったらいいだろうか? そういう曲に耳がいく。そうか、そういうのにも飢えてたか、俺。
最たるものは「TEXTURE」。沖縄民謡系のコード進行。91年作品にしてこれってのはやっぱ……よく言えば先見の明、悪く言えばちょっと早すぎ?
だぁくっつっても、SOFT BALLETはそんなじゃないような気もする。でも、けっこうだぁくなような気もする。これまた謎のお兄さん集団。
一番謎なのは、なにゆえにこの三人が集団を形成してたのかってとこである。
だってさぁ……割と普通に踊る三白眼のお兄さんと、やたらくねくねしてるお兄さんと、超無表情のお兄さん…………怖いって(爆笑)。
SOFT BALLETの作品で最初に入手したのはライヴビデオだったりする。イチかバチかで買ってみたら、見事に当たり。
いや、なにが当たりって、サポートドラマーが途中から途中まで上領さんなんだよ、SOFT
BALLETは(笑)。
同じ要領で、ライヴビデオと同時期の作品を中心に中古品を漁る。すると、やっぱりクレジットされている上領さん。
ただし、「シンバル」とか「シンバル&タム」とかっていう表記で出るのは珍しかろう。
その上領さん、TMR卒業後は俺様と同年代の若僧ギターのサポートである。年齢差…一回り以上。だからなにってわけじゃないが。
弐〇〇〇年九月十三日(水)
昨日から引き続きSOFT BALLET三枚。一日中だりだりと聴き流し。
今日になってふと気づいたが、遠藤遼一、ある種不思議なお兄さんである。
だってさぁ、だぁくなのも彼らにしてはポップなのもえっちくさいのも、全部声の調子が変わらない(爆笑)。
今月三日にkyoちゃんのえっちくさい歌詞についてちらっと書いてるが、kyoちゃんはえっちくさい曲を歌う時は、声までえっちくさい(笑)。
曲によって声が違うのを、賞賛する人もいればおかしいと批判する人もいるだろうが、俺はその人に合った歌い方ならどっちでもいいというタイプである。
kyoちゃんは曲によって歌い方どころか喉の使い方から変わるタイプ。
遠藤氏は、歌い方は少しずつ違うけど野その使い方まで変えてない感じだから、統一感があるっつぅか、そういうタイプ。
それでもやっぱり、どっちもいい具合にえっちくさいとこあったりするんだけど(笑)。
弐〇〇〇年九月十四日(木)
今週はなにやら打ち込みサウンド強化週間だな。本日はaccessだったのだ。
『FAST ACCESS』『ACCESS U』『DELICATE PLANET』の三枚。もっとも、彼らのオリジナルアルバムはこの三枚だけだが。
いやー、ひっさびさに聴いたわ。かなーり久方ぶり。1stなんて一曲目忘れてたもんなぁ(爆笑)。
改めて、今現在の俺様の耳で鑑賞したところ、やっぱりなってなことを一つ確認。
浅倉大介はシンセ博士である。
昔からよく言われてた。坂本龍一は教授、小室哲哉が先生、浅倉が博士って。
ほんとにその通りだと思うのだ。
音色の取り混ぜ方は神業的なものすらある。そこだけなら小室を上回るんじゃねぇかってくらいに思える。ボーカルとかメインのメロディの邪魔にならない音色で全体の厚みを増すのが上手いっつーか。
だが、曲のバリエーションがない。
小室は、いかにも小室っていうパターンはすでに存在するんだが、そのパターンの応用がうまい。ただ、計算ずくでそれをやってる辺りが嫌味だったりするんだが。
浅倉はそれができない。そういう意味で、浅倉はコンポーザー・プロデューサーっつぅよりやっぱり博士で。
T.M.Revolutionに限り、コンポーザー色が強くなってる気はするんだが、それは浅倉の意識が違うからなんだろうか? そこら辺はよく知らんが。
Icemanの時は笑ったねー。『闇のパープルアイ』ってドラマのテーマ曲だったか? ジャパメタのシンセアレンジでしかなくって、カラオケで誰かが歌ったのが初聴きだったのにコード進行読めて(笑)。
それでも、どのユニットでの仕事にしても、やっぱり浅倉は博士なのだ。そういう一面はどこにでも出てくるのだ。面白い。
話変わって貴水博之。最近は『ヒッパレ』にも出ちゃったりする彼、accessの頃と比べるとやはりお歌が上手になっている。いや、accessの頃が下手だったとは言わんが。
声がすごくのびのびしてていいのだ、今の彼は。
accessの、それも初期の頃なんて、彼はきっと緊張しまくりだったんじゃなかろうか?
だってねぇ、浅倉ってば小室の直弟子だったわけだし。それを相手に緊張しなくてすんだってことはないだろうと思う。
『FAST ACCESS』の頃の彼の声は、だからだろうと思うんだがすごくカタイ。
今の俺が大好きなバカハードロックとは違うけど、こういうのが好きだった頃の俺も間違いなくいて。
その過去を、つまらないものにハマっていたとは思わない。今でも好きだぞ、access。
ただ、あの頃の彼らも、彼らにハマってた俺も、かわいいなぁって思うだけで(笑)。
弐〇〇〇年九月十五日(金)
打ち込み強化週間にちなんでTM NETWORK(&TMN)再来。『humansystem』『RHYTHM
RED』『EXPO』にしたんだが、昼飯時に親父に言われた一言にむかつき、挙句その親父が遊びに出るのを送ってやらねばならぬときては、腹立たしいことこの上ない。
あんまり悔しいので、ドライビング・ミュージック用にkyoちゃんを落としたテープの残りに、ZI:KILLの「DEAR
JUNK」をエンドレスで何回か落とし、それをBGMに親父を送ってやることにする。ざまあみろ。
俺様のパソのスクリーンセーバーは、もっぱら伝言版である。
七月前半くらいだったかな、雨が多くて鬱陶しかった時期は、LUNA
SEAの「gravity」のサビ入れて独りでぼおっとしてたり。強く生きねば! とか思った頃にはGARGOYLEの「若草の君」入れてみたり。
そんなうちの伝言版の現在。入ってるのは「DEAR
JUNK」だったりする。
春からずうっと無職の俺様、いい加減バイトでもいいから仕事探せと親がうるさいのだ。
でも俺は、働きたくないわけじゃないんだが、働きたいと思う業種がないだけなのだ。
あんまりうるさいのでついつい「DEAR JUNK」の歌詞を思い浮かべてしまうのだな。
「意地っ張りでごめんなさい/聞き分けがなくてごめんなさい/何を言っても聞こえない」
って。まさにこの心境。でも俺の場合、腹立つのは腹立てる余裕のある時だけだからね。多少余裕あるのかな、今は。ちょっと前まで、なんに対しても「……も、いい…」ってだれてたからねぇ。
ちょっと復活気味の俺様、とんでもないことに気づく。今月に入ってからCD一枚も買ってねぇ!
あまりのとんでもなさに、すぐさまCD屋に走る辺りがなんとも俺様(爆笑)。
つぅわけで久方ぶりに思いっきり散財。若手のヴィジュアル系インディーズなんてひっさ〜しぶりに買ったわ。(と言いつつ、そう極端に若くもないらしいが/笑)
それについてはまた後日。とりあえず音はムダに軽くはないのでちょっと期待。
kyoちゃんのマキシのドラムは上領さんだしねっ。(←とても嬉しい)
<本日の戦利品>※総額11079円(爆笑)
・Admiral『変貌』〔MCDS〕
・kyo『TOMORROW』〔MCDS〕
・SUPER BELL"Z『MOTER MAN』〔MCDS〕
・SUPER BELL"Z『MOTER MAN VOL.2』〔MCDS〕
・NEED『DOWN TO THE NITTY-GRITTY』〔MAL〕
・NEED『BARK』〔MCDS〕
・FANATIC◇CRISIS『EAS』〔AL〕
弐〇〇〇年九月十六日(土)
昨日の戦利品オンパレード。結論。NEED、ツボ。すんげぇツボ。本日2枚合わせてヘビーローテーション。
細かくいきましょう。
まずAdmiral。CD屋でおやっさんが「これねぇ、ちょっとメタルっぽくてね、気に入るかもしんないっすよー」と、俺の好みをすでにある程度把握しているが故の台詞を吐いてくれた(笑)。その場でかけてくれた時は、「おおっ!?」と思って買ってみたんだが……ダメだ。聴けば聴くほどアラが見える。
いや、それはどんなミュージシャンでもそうだけどもね。そうじゃなかったのなんて今まで坂本教授くらいだもの。違うのだ。見えてくるアラっつーのが「…あ、こういうフレーズどっかのバンドが使ってたな」っていう類のものばっかで。
新しい音楽なんてもう出てこないとか言われて久しいが、それでもオリジナリティのあるものをやれるヤツってのはいっぱいいる。こいつら、それがない。よって却下。
次。kyoちゃん。ライヴテイクの音が良すぎるのがちょっとなぁ…もっと荒くてもいい気がする。気になったのはそのくらい。新曲はかっこいい。いい具合に耳に残ってくる。そんな。
そんでSUPER BELL"Z。相変わらずおばかで楽しい。もうこうなったら日本全国全路線制覇とか目指して欲しいな、とか(笑)。
それからFANATIC◇CRISIS。一曲目聴いてて、「あれ、これ誰のCDだっけ?」とか思ったくらい、ボーカルが違って聴こえて妙な気分だった。なんだろう……? しかも、アルバム一枚聞き流せてしまった……もうちょっと聴き込んでみんとわからんが、ちょっと手応えが薄い感じ。むぅ…。
そんでもって問題のNEED。面白い。なんかツボにすとんとハマってきた感じ。雑誌ひっくり返してプロフィール漁ろうと思うバンドなんて久しぶりだ(笑)。
ミニアルバムの方に一曲、「あ、BOφWY育ちだな」って感じの曲があるが、他にもいろんな要素があって。クレジット見たら全曲ベーシストが作曲してて、作詞は全部ボーカル。ギタリストだってそう存在感の薄い音ではないし、ドラムもきっちり重めの俺好みの音でくる。いい感じ。つぅわけで、他のメンバーも曲作ったらさらに面白いかもしれん。
ミニアルバムのジャケ写で一番ヤバそうに見えた兄さん、こいつはギターだろうと思ったらベースだって(笑)。でもこの面構えでメインコンポーザーというのは、個人的にとてもツボ。
えーとね、音的にはやっぱりまだまだ。ところどころアラが見えたり。改善の余地はいっぱいあるだろうっていう。
耳につく曲、耳につく言葉、耳につくアレンジ。それがちゃんとできてる。ただ、それをもっと改善できるだろ? っていう。よって、この先が非常に楽しみ。
たーだーし、ボーカルとギターのクリーンがちょっと薄めに聴こえるので、それがライヴでどうなってんのかな、と。そこはちょっと実際に見てみないとわからんが。
それさえよければ今の段階では合格点だ。十分だ。一年後にも同じ音だったら失格だが。というわけで、ライヴ見てみたいバンドがまた増えた。地方遠征してくんねぇかな。
はあ、音分析すんのって、楽しい……(うっとり)
※余談。ほんとにNEEDの過去の記事を漁ってて、ひっさしぶりに腰痛めた(大爆笑)。
弐〇〇〇年九月十七日(日)
で、本日はF◇Cニューアルバムをすんなりと聴き流せてしまった理由の追求。ひたすらエンドレスリピート。
変わったポイントはいくつかある。音が全体的に太くなった。ベースなんて以前の比じゃない。すごい。RYUJI君は男性としては小柄な方に入るのに、なんでこんなにふっとい音出せるのか。尊敬に値するぞ。
ギターもけっこういい感じの音でくるのが何曲か。ドラムも重めのチューニングになってて。軽く硬くって感じのチューニングからすこぉし変わったかなって感じ。
で、ボーカル。わかった。これなのだ。地声率が上がってるぞ、石月努。
彼は子供の頃に声楽やりました、その後やってませんって感じの発声をするのだ。それが好きなのだ。だが、声楽はほぼ完全に裏声、普通に喋ったりする時のが地声。で、今回のアルバム、彼の地声率が上がってる。
聴き流せてしまった理由は他にもあるんだろうが、これは間違いなく理由の一つだろう。
声が以前と違うのだ。それが絶対的に悪いことだなんてこたぁ言わん。が、もったいない。地声で押してると喉潰すんだよ…潰しちゃうと高音出なくなるんだよ…。先が心配だ。
ついでにもういっこ。ミクスチャー系のことをやりたい衝動のままに作ったと思われる曲が一曲あるんだが、これ。俺様の個人的な意見として、却下。
ラップ調の曲を作っちゃいけないのだ、このバンドは。
努は極端な後ノリの人なのだ。彼が後ノリだから面白くなってる曲もあるくらいなのだ。
そんな人がラップやったらワケわかんなくなるのだ。今回はそこまでひどくはないものの…なまじバッキング部隊の音が無茶苦茶俺好みの重くて歪んだヤツなので、もったいない。
更に言うと、サビだけやたら軽くてポップな感じに転調するんだわ。それ、却下。ギャップあるのは面白い。それは認めるが、やりすぎ。しかも2コーラス目のサビなんてアコースティックだもんなぁ……いくらなんでも混ぜすぎだ。曲の印象がちぐはぐになってるっつーか。
結論はまだ出ないが、少なくとも俺の中では彼らのアルバムの中で三位以下につくことが、この時点で決定。う〜ん…ちょっと期待はずれっつぅか……(なんか釈然としないらしい)
弐〇〇〇年九月十八日(月)
相変わらず腰が痛い。久しぶりなだけに妙に辛い。いいけどさ。自業自得だしさ。
で、そんな本日、非常に危険なことに、『JAPANESE
HEAVEY METAL TRIBUTE/魂(スピリット)』である。とても危険。
なにがって、ジャパメタの俺好みのを聴いてると、俺の身体の一部が無意識のうちに反応するからである。その場所とは、首。
首振ってるとねー、身体がこう…前傾姿勢になるのだよ。それも、パソいじりながらだから座ったまんまやるでしょ? そうすると、腰に余計な負担がかかってしまうのだよ。これがきつい。
きついならメタルなんざ聴いてんなって感じなんだが、これまた自業自得。そろそろ重い音に流れたい周期が巡ってきてるようで。そんなんなったらジャパメタいかんでどうするよ、俺。
で、ジャパメタの方々のCD、持ってないわけじゃないが、はっきり言って店頭にすら置いてないものが多いこのジャンル、さすがに持ってる数は限定される。
そんな中で今年発売されたこのアルバム、非常においしい。
原曲を今となっては知る由もないってなバンドまで、アレンジされてはいるものの、生粋のめたらぁさん方が精魂込めて演奏してるのだ。おいしい。
また、参加バンドが俺には二重三重においしい。GARGOYLEにYOUTHQUAKEにTHE
DEAD P☆P STARSにJAPAMETAL。おいしすぎ。
名前だけ知ってて曲を知らないバンドが、このアルバムでたくさんカバーされてる。楽しい。
と同時に、原曲を聴きたいと思っても大半が廃盤になってるバンドが多いことに気づいて、悲しくなる。それもね、しょうがないんだろうけどさ。時代が違うんだもん。しょうがねぇよ、うん。
MARINOの「Impact」、SABBRABELLSの「Metal Saber」、EARTHSHAKERの「記憶の中」辺りが気になるかな。
いつも世話になってるCD屋で、後者二つは見かけたことがあるようなないような。MARINOはさすがにねぇな…中古屋回るか?
弐〇〇〇年九月十九日(火)
昨日からのジャパメタ熱が冷めやらず、勢いあまって借り物のEARTHSHAKER。『SMASH』をね、例のCD屋の店長に借りたのだよ。一緒にGRAND SLAMのビデオも(笑)。いや、いい人だ。っていうか俺、あの店にモノ買いに行ってんのか借りに行ってんのかわからんくなってきた(笑)。
『SMASH』。88年作品である。なのに、なぜこんなに音がいい!? 今の若僧よりはるかに音重いぞ。
全体のボリュームは小さいが、それは録音レベル、もっと言えばレコーディング機材全体の問題であって、この当時としてはこれが限界ってくらい音がいい。
まったく……こういうのを聴くと、やっぱりくるんだよ。「若僧嫌い」の波が(笑)。
だってさぁ……上手いしさ。音いいしさ。うん。かっこいい。ただ、俺の感覚で聴くと、たぶん年齢のせいだろうが、懐かしい(笑)。まあ、それはしょうがないんだろう。時代の問題だしね。
いつだったか、雑誌で「音楽の流行りは三年周期」という言葉を見たことがある。誰かミュージシャンが言ってたんだか、評論家とかだったか、それさえ忘れたけど。
その通りと仮定すれば、『SMASH』からはもう周期が四回巡ったことになる。そりゃあね、古いわさ。しょうがない。うん。
言葉で思い出したことを一つ。
最近の俺様、掲示板恐怖症。メールも、直接面識のない人相手だと同じ。
ネットってのは言葉でやりとりする場所だから、言葉がすべてで、それをどう使うかが問題で。
怖いのだ。最初からそのつもりで誰かを傷つけることなんてすごく簡単だけど、知らないまま誰かを傷つけることだって可能なのだ、言葉は。
傷つけたかもしれない。でも、大丈夫かもしれない。
返事を待っていると書いたのに返事の来ないメール。いつもは盛況なのに、自分が書き込んだ後、誰も書き込まない掲示板。
それは大半の場合、相手が忙しかったり体調を崩してたり、デスクトップユーザーが出張とか旅行でパソいじれなかったり、そういうことなんだけど。
それでも、どこかで誰かを傷つけたかもしれない。不安はどこまでもつきまとう。
メールの場合は相手が特定できる分、もっとタチが悪い。傷つけるつもりはなかったと後から言っても遅いかもしれない。
こんなんでサイト立ち上げてるってのもすごい話だけどな。
今日、傷つけたかもしれない(けど返事がないし掲示板上では普通に接してくれる)人に、俺の早とちりならそれでもいいと思って、お詫びのメールを送った。
この想いが、届くといいんだけど。
弐〇〇〇年九月二十日(水)
今日はちょっと特別な意味を持つ日だったはずだ。うろ覚えなのが情けないけれど、確か今日だったはず。二年前の今日の、未明だったはずだ。大好きな大叔父が亡くなったのは。
そんな今日のBGMは、hideちゃんである。『HIDE YOUR FACE』『PSYENCE』『Ja,Zoo』の三枚。滅多なことじゃ聴きたくないのに、今日ばかりは手が伸びた。特にこれが聴きたいっていう曲があるわけじゃないけど、今日はこれ。
二年前、初めて人の葬式で泣いた。高校生の時、父方の祖父が亡くなった時は無感動だったのに。
そんな薄情者を泣かしたのは、hideちゃんが最初で、大叔父が二人目だった。同じ二年前の、五月と九月に亡くなった。hideちゃんの葬式は、テレビで見て、ちょっとだけ、本当にほんの少しだけ、泣いた。大叔父の時はぼろぼろ泣いた。大叔父の娘に当たる人が、自分の子供そっちのけで、バカでかい図体して泣いてる俺の手を、強く握っててくれた。
とても強い人だった。俺が一歳半の時、脳内出血で倒れた人だった。どの程度なのかはっきりしないが、重度の身体障害者だったことは間違いない。けれど、それを感じさせない人だった。
自分でできることに人が手を貸そうとすると怒る人だった。後遺症で言語障害が残っていたのに、赤ん坊並にしか喋れないのに、一所懸命に喋る人だった。
亡くなる四年半前に、もう一度脳内出血を起こして、完全に寝たきりになった。その時点で「もって半年、早くて三ヶ月」と言われた人が、四年半生きた。生命力そのものが、とても強い人だった。
時折、大叔父のことを思い出しては、自分と比べて自己嫌悪に陥る。
何分の一かは同じ血を引きながら、自分の生き様はどうだ?
ただ漠然と生きているに過ぎないこんな身では、例えば思いつめて自殺なんかしてみたところで、大叔父に追い返されるのがオチだろう。
情けない情けない情けない情けない情けない
自己嫌悪の塊。とてもじゃないが音の話ができる状態じゃない。ましてhideちゃんだから、俺ごときが語れることなんてほとんどない。だから今日はノーコメント。
それでも、こんな時でさえ音楽が流れていないと不安になる自分が、やっぱり情けない。
弐〇〇〇年九月二十一日(木)
ちょっと復調。書かねばならぬ用事があって某所の掲示板に出没したら、案外ちゃんと書けたので、「あ、だいじょぶなんじゃん、俺」。人間なんてそんな簡単なもんだったりするのだ。
BGMはhideちゃん三枚継続。今日は音の話もちょっとはできる気分だったり。
hideちゃんのソロ作品ってのは、どうにもこうにも「声」っつーか「唄」に耳が行くんだよね。あまりにも個性強くて。だから聴き逃してしまいがちなんだが、頑張って頑張ってバッキングに耳を向けてみると、これまたいい感じだったり。
上手い。とりあえずまず上手い。んで、テクニック・音色・フレージング・全体のアレンジのどれを取っても、基本から大きく外れたことってのが案外少ないのがポイントか。それでこんなにも耳に残るものを作れるってのは、やっぱりある種の才能なのかなって思ったり。
この人のなにが好きって、言葉選びの感性と、ライヴについての考え方。
言葉はね、選び方っつーより遊び方。すげぇと思うよ。ごく一般的でみんなどっかしらで見た聞いたことありそうな四字熟語連発とかさ。あんま考えないよね、「自称ろっかぁ」さんは。俺は常々「日本語は面白いけど難しい」と思ってる人間なので、ここまで日本語で遊べちゃう人ってのはすでに尊敬に値する。
あとねぇ、ライヴ。身体張ってバカなこといっぱいやれる人だったと思う。
それも、人のためにバカやってみせて自分は虚しくなってるとかそんなんじゃなくて、やってる本人が一番楽しそうっていう、そういうライヴパフォーマンス。大好きだ。
派手にショーアップしたコンサートってんなら、米米クラブとかもいた。けど、hideちゃんのライヴとはなにかが違う気がするのだ。なにがって聞かれたらよくわからんけど。
身体張ってバカやって、やってる本人がまず楽しくて、それ見てる人も楽しいっていう、そういうライヴ。一度見てみたかった気もする。
生前のインタビューで、「チケット代高いんだから、お釣りくるぐらいのライヴやんなきゃね」ってな言葉を見かけた記憶があるようなないような。確かに、hideちゃんのライヴならチケット代高くたって満足できただろう。
ぼったくりライヴは却下。ステージ上のテンション低いなんてのはもっての外。俺が今まで見た、決して多くはない数のライヴで、ぼったくりだったのは東北某所在住の頃に見た、地元インディーズくらいなもんだ。プロのライヴで不満を抱えたまま帰ったのは一度もない。その意味では、俺はライヴ当たりはいいのかな、とか思ったり。
この冬はちょっとライヴの予定が立てこんでる。当たりのいいライヴになるといい。
……うん。ちょっと元気になってきた。また落ちそうだけどね。落ちたら落ちたでどうにかするさ。
弐〇〇〇年九月二十二日(金)
本日は昨日の反動で我の強いギターを聴きたくなったので、CRAZEに流れかけて、思い直してspAed。いぇーい。(←注:テンションは低い)
『SPAED Vol.1』『SPAED Vol.2』『Physique』って、この三枚しかないんだよね、この人らのアルバムってば(泣)。あとはシングルが2枚くらいか。かっこいいバンドだったんだけどな…。
いやー、どうにもこうにもかっこいい。師匠万歳。いい感じだ。
冷静な耳で改めて聴き込むと、ex.LOUDNESSのベーシスト山下さんとかドラムのエリックとかやっぱすげぇ上手いしさ。
加えて、師匠の曲がまたぶらぼぉである。1stの「Romance」とか、しばらく聴いてなかったからイントロ忘れてたのに、「あ、この曲いいな。なんだっけな」とか思ってる自分がいたりして。かっこいい…(嘆息)
ちなみに友人その一は師匠を「ジョン・サイクスのパクり」と言う。ジョン・サイクスを聴いたことのない俺様、師匠の音を聴く都度友人の言葉を思い出し、その都度久しぶりに洋楽に手を伸ばそうかという気になる。面白いやね、人間っちゃあ。
そう言えばspAed。昔、夜中にやってたVC流すだけの番組で「Romance」流れてたのを見たことあったんだよなー、たまたまビデオに録ってたんだよなー、あれどこやったんだろーなー。
でもテープ自体が骨董品になりつつあるくらい古いヤツのはずだから、相当ノイズ入るんだろーなー……クリップ集なんかないんだぞーspAedはー(泣)。
クリップ集がないのはφでも同じ。悲しい…しかもφ、『天禁』のテーマ曲やった後、動いてないし!
spAedの時も、「なんか動いてねぇなぁ」って思ってたらいきなりφができてたんだよなぁ…今回もなんかそんな感じになりそうですっげぇいやぁな予感が…ま、いいけどさ。完全引退でない限りは。
弐〇〇〇年九月二十三日(土)
昨日に引き続き師匠DAYである。本日はφ。この人らのCDってホントに三枚しかないから、選ぶ手間をはぶけるのがいいやら悪いやら。
ISSAYさん。俺お得意の「唄」の人である。存在自体がアングラっつーかだぁくっつーか。そんなお兄さん。それがあーた師匠とベタに絡んでるとこなんてナマで見た日にゃあ…ライヴ行った時なんてマジでくらっときたもんなぁ……。
そんでもって師匠の癖っつーかなんつーか、いっこ発見。この人、動きはけっこうあるわりに存在感が前面に出ないタイプのベーシストとしかバンドやってねぇ。いや、正確に言うと44MAGNUMはまだちゃんと聴いたことないのでようわからんが、たぶんそうなんじゃないかなーっと。
BANちゃんがそうだとしたら、あとはTOPAZの時は正規のベーシストいなかったし、それからspAedの山下さんとφのHALさんはやっぱりこういうタイプだから……そんな気がするのだ。
要は、「俺様一番」な人なのかなーなんてちょっといやぁなこと考えてみたり。まぁ、師匠に呑まれる程度のボーカリストなんて師匠と同じステージ立つ資格ないけどさ。
その意味でkyoちゃん、恐るべしな存在かもしれないって、ふと思ったり。
そんなことをだりだり考えながら日がな一日寝て過ごそうと思ったが、おかんとともにお出かけしてしまったり。でもやっぱりだらけてたり。そんな一日。明日もヒマ。
そう言えば昨日今日、買った雑誌で知った情報がいくつか。Gallaが解散とかROUAGEのRIKA脱退とかそこら辺。ネットやるようになっても、俺様まだまだ雑誌媒体を手放せない人なんだなぁと実感するとともに、ちょっとせつなかったり。そんな日々。
弐〇〇〇年九月二十四日(日)
だるい。ただひたすらだるい。だるいのでだるい気分そのままに、本日はINORAN。アルバム『想』である。
ファンの間では「どこでも寝る」とか「ぼんやりしててかわいい」だとかそんな印象を持たれている彼。作る曲はたまに、ごくごく稀にハードナンバーもあるんだが、たいていぼんやりしててだるい。こんな日のBGMにはもってこいである。
97年、LUNA SEAが活動休止して河村隆一がお茶の間を賑わせていた頃に出たこのアルバム、かなーりとんでもなかったりする。個人名義で、全十曲中、本人が歌ってるのは一曲だけ。
それだけならまだいい。彼、基本的にはギター屋さんだ。だが、ボーカル無しの曲というものが存在しない。つまり、残り九曲全部、ゲストボーカル。そこまでやっといてソロ名義。なんだかなぁ(苦笑)。
ちなみに、九人中日本人は一人だけ。INORAN入れても二人。あとは全部ヨーロッパの方々だったりする。
俺様、どうにもこうにも洋楽が苦手な原因の一つに、声がある。人種的なものなんだろうと思う。海の向こうの人間の、喋る声からしてハスキーってのがダメなのだ。
その俺様が、あんまり抵抗なく聴けるこのアルバム。やっぱり不思議。
キーポイントはきっと、INORANのギターなんだろう。耳慣れた音が一つあるだけで、ずいぶんと安心できるもんである。
だるだる継続中。しょーがないので本日はTHE ECCENTRIC OPERAである。『NOEL』と『PARADISO』の二枚しか持ってないが。
音大出という人種は、なにかと妙なことをしたがるヤツがたまぁに出てくるらしい。このユニットのボーカル2名も、音大の声楽科出てんじゃなかったかな?
他にも、G-CLEFとかそうだったしね。あとは小原たかし(←字忘れた)。キャベ○ンのCMのピアノを担当してるお兄さんだが、このヒトたしかどっかの音大のピアノ科、主席卒業だぞ。それがなんで『ねこふんじゃったSPECIAL』なんてアルバム作って、「ねこふんじゃった」をいろんなアレンジして遊んだりするかな(笑)。
おかげで、俺の「音大」に対するイメージってのは、なにか得体の知れない人種の坩堝って感じになってしまっている。いや、みんながみんなそうじゃないことくらい知ってるけどな。
THE ECCENTRIC OPERAのお二人は、なにが楽しいって、カッコである。衣装というよりは人間オブジェと化してるような、あの衣装。楽しい。
この人たちもまた、動いてんだか動いてないんだか。雑誌媒体にもあんま出てこないし、ようわからんが。
弐〇〇〇年九月二十六日(火)
だるい。とにもかくにもだる過ぎ。本日はZabadakリターンズである。上野さんの声が染み渡るよう……。
なぁんでこんなにだるいかなぁ……パソの電磁波浴び過ぎ? ……あり得る。日がな一日パソの前でなんかしらやってっからなぁ……やばい?
こんだけだるいと、音の話をする元気はないので、Zabadakと関係ないんだけど、買おうと思ってるCDの話。
Dir en grey→どないなもんかと。ZIGZO→sakuraのドラムは人生の必需品。T.M.Revolution→いや、ライヴ行くことが決定してるのでオベンキョウの必要ありかと。
あとは……なんかLUNA SEAに新作の噂がーとか、kyoちゃんも今世紀中にもっかい音源出るぞーとか、Gacktのビデオも出るねーとか、そう言えばGARGOYLEの新作は年内にって話はどうなったのかなーとか、若干長期的にいろいろと。
あぁ、音の話してたらちょっと立ち直り。わかりやすいヤツだね、俺も。
弐〇〇〇年九月二十七日(水)
やはしだるい。しかし、だるい気分のままに気だるげなものを聴いてるとだるさに眠気もプラスされるので、今日はちょっと違う方向へ。L'Arc〜en〜Cielである。しかも懐かしの。『DUNE』と『Tierra』。好きなんだもん。っていうかやっぱだるそうなの選んでんじゃん、俺。
とっても不思議バンドだったねー、この頃は。その後の変遷もずーっとたどって、最近ようやく離れたのだけども。不思議系の曲が少なくなっても、好きなものは好きだった。なんだろうねぇ?
とりあえず、sakuraのドラムとtetsuのベースはポイント高かったのは間違いない。特にtetsuのベースは、俺がベースに興味の的をしぼるきっかけになったしね。
高校2年の時だったな。部活の夏合宿で先輩が持ってきたCDの中に、黒夢とL'Arc〜en〜Cielがちゃっかり入ってて(LUNA
SEAもあった)、それで聴かせてもらったのが最初で。
『Tierra』の「In the Air」の、イントロ冒頭のあのベース! あれだったんだ、そうだ。
「…………ベースってこんなに動いていいもんなのか!?」と思ったんだ。あれは凄いショックだったのだ。うん。
その後、JのとんでもなさとかTakashiの凄まじさとかSEELAさんの凄さとか成一の(最近減ったけど)小手先技の多さとか、いろんなベースの音にいちいちハマって行くのだが。でもこうして並べてみるとけっこう系統的に似てる部分もありそうだなと思ったり(笑)。
好きなベーシストが増える、その一番のきっかけだった音。懐かしいと同時に、未だに衝撃冷めやらぬとは、やはりL'Arc〜en〜Ciel恐るべし。っていうかtetsu。すげぇよ、やっぱ。悔しいけど。
ただ、これを聴いた当時はまだいろんなことを知らなかったので、「細かいフレーズを難なく弾けるヤツが凄いヤツ」的な考えだったんだが、そうばかりじゃないことも今はわかってるはず。そのつもり。
だけどね、細かいフレーズを難なく弾けるってことは、単純なフレーズを弾くのにはとりあえず困らない(あくまでもテクニック的な意味だけでね)ってことで。基礎さえロクにできてない俺様としては、やっぱり悔しくも羨ましかったりするのだ。
そう言えば、最近落ち込んだり疲れてたりであんまベース触ってねぇや。弾くか。うん。
ちなみに久方ぶりに中古屋でこんなものをげっと。ビデオは本命ではなくGARGOYLEとZI:KILL目当てだったりとか(笑)。
<本日の戦利品>
・BUCK-TICK『殺シノ調ベ』〔AL〕
・渡辺美里『Flower bed』〔AL〕
・V.A.『VIDEO MAGAZINE ZETA ガスタンク伝説』〔V〕
弐〇〇〇年九月二十八日(木)
やはし日がな一日だりだりと。どうにかせんとな、この生活。とは思うんだが、職を探しに外へ出る元気がそもそもない。救い様あんのか、俺?
そんな本日は昨日の戦利品からみさっちゃんこと渡辺美里嬢。昨日の戦利品に、既存の手持ちもプラスして『ribbon』『Flower
bed』『HELLO LOVERS』の三枚。
箪笥の方でも書いてるが、このお姉さんの周辺人材は凄まじい。小室哲哉、木根尚登、岡村靖幸、大江千里、伊秩弘将…ぶらぼぉの一言に尽きる。
それでいて、全部が全部ちゃんとみさっちゃんの歌なのである。これはもう彼女の歌唱力の勝利でしょ。そんな彼女にガキ時分から惚れていた俺様もまたぶらぼぉ(←かなり極端に自画自賛)。
いや、単に、前から持ってた『HELLO LOVERS』収録のアレンジバージョンじゃない、元々のアレンジの「ムーンライト ダンス」を聴きたかっただけ。『Flower bed』を買ったのがそもそもこれのため。
ところが、「懐かしい」だけじゃないのだ。恐るべきことに。聴き応え大有り。すげぇ。『ribbon』なんて一回り前なのに。いや恐るべし。
それは、前述のコンポーザー各氏の才能だったんだろうか?
答えはたぶんNoだ。Yesでもあるが。今時の、プロデューサーの名前と本人のキャラクターと顔と話題性だけで売れてるオンナノコアイドルと一線を画すのはそこだろう。
みさっちゃんの歌になってるからだ。きっと。
……あぁ。また若僧嫌いの悪癖が出てきてるよ、俺(苦笑)。
弐〇〇〇年九月二十九日(金)
本日はBUCK-TICKである。ベスト盤とベスト盤。『殺シノ調ベ』と『BT』。実はこれだけしか持ってなかったり(苦笑)。
あっちゃん。最初に見たのはたしか、まだ金髪の頃だ。いやー、古い話だよまったく。金髪で、でも立てるのをやめた頃だな。全身黒のエナメルで、メイク完璧で…美しかったねー。その状態で「ICONOCLASM」と「TOKYO」。かっこよすぎて、それを録画したビデオなんてもうノイズだらけで見られたもんじゃないっつーのに、とっても鮮明に覚えてる辺り、よほど惚れたんだな、俺。
それでも、ちゃんと聴く気になったのがシングルの「ドレス」とかアルバム『Six/Nine』の頃だから、そこからはだいぶ間が空くことになる。
あっちゃんはやはり、20代最後から30代に入った辺りからが絶品。っていうか、男は三十路からだ。うん。
それより前だって、好きなものはもちろん好きなんだが、「JUST
ONE MORE KISS」とか「ROMANESQUE」辺りまでさかのぼっちゃうと、さすがにBOφWYの影響色が濃すぎてちょっと肌に合わなくて、思わず笑っちゃったり。だってかわいいんだもん、あっちゃん(笑)。
まぁ、若い頃から低音に色気のある男性ボーカルってのも怖いもんがあるしね。30前後からぐらいでちょうどいいのかもしれんが。
…そっか。わかった。オトナの色気のあるボーカリストに弱いのか、俺!(爆笑)
だからハイトーンの若僧が嫌いなんだ、そうだ。納得。
ちなみに本日を以って、LUNA SEAがめでたく三十路バンドとなった。いやめでたい。男は三十路からだ。がんばれ。
どうでもいいが親の結婚記念日らしい。だというのに、父親が会社から呼び出しくらってお出かけしたきり帰って来ない。帰って来ないと食事に行けない。困ったもんだ。
そんな本日のBGMは、だるだる・ぱーと…いくつだろう? もうわからんようになってきてるが、al.ni.coである。『TOY$!』『晴れた終わり』『カナリア』のマキシ三枚。アルバム『セイレン』は、正直なところあまり好きじゃないので。
ex.WANDSのボーカルとギターっつぅことで、いろんな憶測ができた。逆に言うと、どんな感じでくるのかまったく予想のつかないユニットだった。予想がつかないままにそーっと足を踏み入れてみて…………見事にハマった。罠だよ、このユニットは。
音の重さ、だるさ、暗さ。すべてが無茶苦茶ツボだった。
ただ、それがアルバムという形で、全部が全部そういう感じ、となると、重すぎてだるくなりすぎて、ヒマになるのだ。それは、al.ni.coを聴いた人間の中で、俺だけなのかもしれんが。
しっかしこのユニット。動かない。全然動いてねぇ。そろそろ一年前後は経つんじゃないか? どこでどうしていることやら。
彼らの曲で一番好きなのは、『カナリア』のカップリングの「Prayer」だ。なにがどうというわけじゃなく、ただ祈る。そういうのが、なにがどうというわけじゃなく、好きなのだ、俺は。