弐〇〇弐年八月一日(木)
なんとなく昨夜知った室姫深のBUG脱退の余波から抜けきれないまま迎えた八月夏真っ盛り。そう言えば今日は市内の夏祭りの前夜祭で民謡流しだ。でも俺、もう地元の民謡忘れてるし、知り合いが出るわけでもないし、暑いの嫌いだから無視して家にこもってたけど。
BGMは突然CRAZE。『CRAZE』から、実は俺がリアルタイムでハマったのはここからだった『THAT'S
LIFE』へ。思えば人生初CRAZEも『THAT'S LIFE』のツアーだったなぁ(遠い目)。
CRAZEほどvo.ばっかり代替わりが激しいバンドもないだろうが、改めて彼らの最初からここまでを考えてみると、今の祐加入後が、ある意味一番かっこ悪くてかっこいいかな、となんとなく思った。
そもそも、vo.が藤崎賢一に決まるまでにも紆余曲折あったんだよね、たしか。ってことは、もうこれでもかと言うほど「とにかく突っ走ったるぞ」的な勢いがあったわけで。逆に言うとそればかりが前面に出てたかな、と。あと、メンバー全員が前歴のある人だから、それぞれのバンドの名残もどこかしらにあるわけだし。
それが『THAT'S LIFE』辺りでようやく、「元○○の××」っていう前歴に関係ない「CRAZE」になって、でもその後で藤崎が脱退して。
直後に緒方豊和が加入した頃なんて、インタビュー見たくなかったもんなぁ。あんまりにも楽器隊が荒れてて。でもツアーに出たら逆に変に明るかったりして。たしかおがっちの時だよねぇ、一郎氏がほっかむりしてアンコールやった映像がライヴビデオに入ってんの。今思えばけっこう不安定だったのかな、と。それが安定したと思ったらまたおがっち脱退。
次の鈴木慎一郎は、楽器隊に比べて年とキャリアが低い人だったから、なんかこう……気張ってたっつーか気負ってた部分があったんじゃないかと。正直、この時が一番「かっこ悪いことはできん」ってーな雰囲気があったように思うんだが。これも今にして思えばの話だけどね。
で、今の板谷祐加入。彼は一緒に合わせたことがない人じゃなかったわけだからして、馴染むのも早かっただろうし、かっこいいのも悪いのも全部ひっくるめて腹割って話せる仲間内なんじゃないかと。もうそうなると、これまでのCRAZEの流れも合わせて、良くも悪くも「どうでもいい」って感じになってるように思える。
今のCRAZEは、かっこつけるのやめてる気がすんのね。でももちろん、わざとかっこ悪くなるようにしてるわけでもない。開き直ってるっつーか「俺らはどう転んでも俺らだから見栄も意地も張らないし気負いもしねぇ」って感じ? インタビューなんか見ててもすごいサバサバしてるように思えるんだわ。
それはある意味落ち着いたとか大人になったってことなんだろうけど、嫌な落ち着き方ではないわな。大人っちゅーても妥協と抑制だけ覚えた大人ではなく。
そんな、落ち着いたところも見せるようになった彼らをかっこいいと思えるのは、とても幸せなことだと思うのね。
……なんか月初めからすげぇ語ってんな、おい(笑)。
夜、先月七日の相川七瀬ライヴのネット中継が再放送されてるはずだったんだが、回線が混んでたようで繋がらず玉砕。まぁ我が家のPCでは音も映像も今ひとつだし、やっぱり映像作品化してほしいなぁ、あれは。ちなみに売り出されたら絶対買う。当たり前。何故ならTHE
TRANSFORMERのb.石川俊克氏の初映像作品(拳)。正確には先月捕獲したPVとかあるけど、売り物にはなってないので。ほんと、実現するといいんだけどなぁ。
弐〇〇弐年八月二日(金)
今日明日が祭りなんだが、どうも天気が思わしくない。それでも花火は上がったし、日中のパレードもやってたようだが。
今年はパレードの後に毎年やってた武者行列(企業等の方々が大半足軽スタイル、稀に騎馬武者スタイルで行列作って練り歩くという、見てるだけでもクソ暑いイベント)がないので、ちょっとつまらない。いや、馬見るの好きなんだよ、俺。競馬はやらないが中継見てるの好きだしな(笑)。
更に、詩吟も毎年あるんだが、これは今年も続行。この日のために一所懸命練習してきた方々の努力は認めるが……正直、市を上げての祭り、駅前通りど真ん中で演歌聴きたくない……。
というわけで、時折雨が落ちてくる状況なので異常に蒸し暑く、俺様は出かける気力すらなくして巣篭もり。花火すら地元ケーブルテレビが中継してたからそれで見てたさ。ちなみにテレビの中継と我が家で、打ち上げ音の時差は約十秒。
BGMはCRAZE。今日は『BE CRAZY』『THAT'S LIFE』『BEAT SO LONELY, ALL NIGHT LONG』の三枚。藤崎CRAZEは俺がこの兄さんらにハマった時代でもあるので、やはり問答無用で拳を上げてしまう自分がいる。音もこの頃が一番好みなんだよなぁ。一郎氏のギターに厚みがあって、成ちゃんのベースが見事にドンシャリで。うん、好きだ。
弐〇〇弐年八月三日(土)
昨日は雨が微妙に残ったので人出が例年より少なめだったらしい。その分、祭り二日目の今日は土曜でもあるので人出倍増? そんな中、仕事に出たおかんをお迎えに駅前までお出かけ。死んだね。この街ってこの駅ってこんなに人いたっけー? ……いないんだけどね。人口の倍は軽いから、この祭りの人出。
BGMは終日CRAZE。今日は時代順に緒方CRAZEの『ZERO』『ware
ware,war』と鈴木CRAZE『ZtsG〜code_number_7043〜』。……ああ、おがっち後期からだったんだね。明らかにてっつぁんの趣味であろうと思われる語呂(笑)。
このくらいまでは一郎氏のギターが奥へ入る感じもあんまりなくて、音的にはとても好きだったんだ。ただ、当時はメンバーチェンジを経た新CRAZEの出方が見えなかったせいもあって、悪い予想をしておいて「おお、予想よりはいいじゃん」という判定を下していたことが、今更発覚。
で、時間を置いた冷静な耳で聴き返して、思う。
緒方豊和と鈴木慎一郎、この二人はポップスのロックっぽいのの方が向いている。と、思う。
おがっちや慎一郎が悪いとは言わん。あの二人それぞれに歌えて、祐に歌えない曲はあるだろう。でも、祐が叫んでる曲でもたぶん、おがっちと慎一郎は歌うと思う。その違い。その違いが、楽器隊の音に合うか合わないかっつー、それだけの話なんだけど。
ちなみに祐を絶賛する気にもならん。だって祐が歌う「an
angel」…祐が歌う「アイスルココロ」……
怖いよう(爆笑)。
逆に、「JAPS」辺りはむしろ祐の方がかっこよさげ。そういうことなのだよ。よりハードな曲が増えてきている最近のCRAZEなら、祐向きだろうなー、と。
今日の花火大会では、どうやら一番デカいサイズのヤツ(昨日と今日で各二発、合計四発上がる)の一発目が、失敗したらしい。いや、びっくりしたね。滅多にあるもんじゃねぇからなぁ。
ちなみに失敗というのは、形が崩れたとか斜めに上がったとかって話ではない。まぁ打ち上げの筒が直立してんだから斜めに上がることはあり得ないが、形が崩れるのはよくある。
そうじゃなくて今日のは、高さが足りなかったらしい。おかげで河にかかる橋で下半分消えて、半円に見えたんだそうだ。いやー、珍しい珍しい。少なくとも俺が生きてきた約四半世紀のうちでこれは初よ。
久々に精神的な許容量を超える事態に見舞われる。
いや、結局は俺が弱くて甘ったれで自立してない(生活面ではもちろんだが精神的にもだ)ことが原因であって、決してケンカした相手たる父親だけがワルモノなわけではないのだが。そんなことはわかってるんだけど俺の頭というのはかなり厄介物にできていて、言い訳という名の逃げ道を作ってしまうのがうまいのね。少なくとも自分くらいはそれで納得させられるというレベルの、緻密な、でも生温い言い訳。逃げ道ったって現実から目を背けるためだけのものだから、袋小路になってるんだけど。そこまでわかってても俺の頭は言い訳を作り上げる方向に行くんだから嫌になっちゃうよねー。
ちなみに、俺はケンカ相手が誰であろうと大体、ケンカ中から自分を責めている。根本的に自分が悪い場合はもちろん、自分がたいして悪くない場合とか絶対悪くない場合でも同じ。自責の念は常に頭のどこかにある。だから、すんごい落ち込むのね、毎度毎度。だからと言って自殺とか家出とか放浪とか真っ当な就職活動とか自立とかっていう事態を引き起こそうと思うにはあまりにも俺は「普通」に育ち過ぎてて、ある種の勇気のいる行動には出られたためしがない。ごく稀に出ると、出る杭として扱われ、打たれて終わる。
まぁこんな性格で四半世紀近く生きてきたんだからいい加減許容量も増えてるんだが、今日は久々に堤防が決壊。いや参った。挙句、ケンカ相手は父親だったんだが、ケンカの内容自体については俺の味方についた母親とも後でこじれて三角にケンカ。なにしてんだろうね、この家族は。
そんなこんなで勢い余ってぷち家出。いやほんとにぷちなんだけど。家から徒歩五分の図書館まで(爆笑)。しかし、ここ数年めっきり図書館という施設を利用しなくなったので、親にはまず見つからずにすむ。実際見つからなかった。我が家の生息地域は現在、駅前に集中してて、俺が潜んだ図書館は反対方向なのだ。
変な本が大量にあるのを見て回り、それだけでだいぶ浮上。活字中毒は治ってないらしい。貸出可能冊数が十冊のところ六冊借りた。ちなみに内訳は宇宙科学初歩(雑学的なレベルの読み物ね。専門書ではなく)のが四冊と、詩人が書いた風と雨の本を一冊ずつ。辞典みたくなってて、俳句や和歌に使われるような綺麗な言葉から方言まで色々載ってて面白かったのよ。自分が知らない言葉の世界に足を踏み入れるとけっこう楽しい。しかし今回、非常に珍しいことに小説がないなぁ。高校までは小説、それもファンタジー一辺倒だったのに。
閉館時間が七時のところ六時半過ぎまでまったりして、やっと帰宅。
しかし、晩飯は緊迫した空気の中、晩飯後に父親が単身赴任先へ発つ直前には再び一戦交えかける。お互いこりない性分だからねぇ。
BGMはCRAZEでは気分的に重くなってしまうので(こんな時に「傷」とかぜってぇ聴けん)、GLAY『BEAT out!』。そう言えば大学受験期に同じように落ち込んで堤防決壊してはこれでどうにかパワー蓄え直してたっけなぁ(遠い目)。
弐〇〇弐年八月五日(月)
手話教室。今日で四回目で、八回シリーズなので半分まできた、と。
その前、昼に歯医者で先週合わなかった左下奥歯の銀歯再チャレンジ。今度はどうにか成功し、これでめでたく十本目の銀歯と相成った。いや、多いね、俺の銀歯。わはは。増やさないように頑張りましょう。
BGMは戻ってCRAZE。ROD時代の三枚を。聴けるようになったよ。
弐〇〇弐年八月六日(火)
えーと……なにしてたか忘れた。BGMはたしかCRAZE初期三枚続行だった気が。えっれぇまったりしてて、夜にはおかんに背中マッサージしてもらったりして。お互い六十キロ級なので(爆笑)、腰や背中が痛い時に乗っかられると気持ちよいのだよ。
弐〇〇弐年八月七日(水)
再び歯医者。なんかねぇ、左上の親不知、削られた。きゃっほー。銀歯、更にプラス一本らしい。いつになったら俺の口中から虫歯が消えるのだらうか。つか、臼歯がほとんど銀歯なんですけど。うぎゃー。
BGMは終日BUCK-TICK近作。『COSMOS』『ONE LIFE, ONE DEATH』『極東 I LOVE YOU』。合間にPCでDope HEADz『PLANET OF THE Dope』に手をつけかけるも、低音の淋しさに一曲目が終わらんうちに停止。でも嫌な官職ではないので近々コンポでリベンジ予定。
宵の口にB-T「極東より愛を込めて」のPVを捕獲。
……かっこいいんじゃこの野郎!(嬉泣)
個人的にちょっとびっくりしたのは星野の動きね。今井より動いてんじゃん。(←知らなかった)動きすぎてカメラから見てあっちゃんとユータの間のポイントに入っちゃって、ユータを隠してしまってるカットが多数。
いや、今井は今井で動いてんだけど。しかも毎度おなじみで動きおかしいし(笑)。
しかし、メンバーの足元に水を張るのはもしかして十八番と化してでもいるのか? たしか前にもなんかあったよなぁ、今井が足元の水蹴り上げて遊びながらギター弾いてるヤツ。なんだっけ。
またねー、その足の蹴り上げ方がJとそっくりでさぁ。順番は逆なんだけど。Jのが後なんだけど。似てるよなぁ、やっぱり。
そして夜半過ぎ、ようやくこれが見られた。先月ネット中継されていた相川七瀬ライヴの再放送。アクセス制限かかりすぎてて拝めなかったんだよねー。しかし、夜中の一時スタートで二時間半はきつかった。結局一度目のアンコールの途中までで撃沈。それでも、中継当日にとったメモの補強はしたが(笑)。
やはし俺は真矢のドラムというものが無条件に好きらしい。よくよく聴けば、当日はあまり気にしなかったドラムのフレーズの要所要所に、LUNA
SEA時代から散々聴いてきた真矢お得意のフレーズがちらりほらり。曲が変わろうがジャンルが変わろうが一緒に音出すメンバーが変わろうが、真矢の音はどこまでも真矢の音なのね。幸せに浸りつつ沈没。
弐〇〇弐年八月八日(木)
昼からお出かけ。しかしその前に、すでに仕事に行ったおかんに電話したら、我が家の方だけノイズがひどかった。しかも通話中に勝手に切れる。しまいには時報や天気予報すら通じなくなる始末。参った。
で、出かけるためにMDを新たに一枚制作。CRAZEすぺさるを。考えてみたら俺、持ち歩いてるMDの中に一郎氏のギターが一曲もなかったのよ。あらま。ちなみに藤崎CRAZEから鈴木CRAZEまで、俺の好きな曲だけ集めて叩き込んだ。板谷CRAZEは別個にこれから作る。
そして、作ったばかりのMDを餌に車で出かけた先は、県庁所在地の某ホール。目当ては影絵劇でした。藤城清治というじーちゃまの作品で人形劇をやるもので、おかんが「絶対綺麗だから見ておいで」と勧めてくれたので行ってみた。
結果、号泣。ってほど泣いてねぇが。いやー、最近涙腺弱くて嫌だわー。
劇だから、音楽も一緒なんだよ。セリフも入るし。その全部が噛み合うと、パワー倍増。負けたらしいよ、俺。
しかし最後、フィナーレで影絵の仕組みっつーか幕の裏っつーかを見せてもらえたのは面白かった。かなり面白かった。考えてみたら俺、喫茶店なんかでカウンターに座るの好きなのよね。基本的に好きなんだな、なにかの裏側(笑)。
帰宅後はDope HEADz『PLANET OF THE Dope』に手を出してみた。悪くない。少なくとも前任vo.のJO:YAほど声が沈むミックスにはなってない。ヴォーカリストの力量の差ではないと思うんだが、どうなんだろう。
判断が難しいところだが、俺はshameくんになってからのミックスの方が好きだ。バックも引っ込んでるわけじゃなくて、ちゃんと出るとこ出てるんだけどvo.が消されないというバランスなので。バランス取れてて且つ各パート面白くないと、聴き応えないからね。
弐〇〇弐年八月九日(金)
本日もDope HEADz続行。うむ。やはしshameくんの声は好きなのだ。しかし、前のバンドのびじゅあるを考えるとちょっと楽しかったりもするのだ。とは言えそれはb.のひーちゃんにせよg.のPATA氏にせよ同じことなのでまぁ置いといて。
昨日の電話不調、本日も絶好調継続中で、仕方なくおかんが手配してNTTが直しに来てくれた。我が家に入る電線・電話線等はほとんどが俺の部屋の目の前にある電柱から俺の部屋の窓近くへ来ている。なので、工事が入ると必ずと言っていいほど俺の部屋の目の前。相変わらず物が溢れる室内を見せるわけにはいかないので、西日直撃な午後は暑いという言い訳を駆使してブラインドも窓も閉めっ放し(苦笑)。いや、エアコンつけてるから窓は閉めんと意味ないんだが。
結果、営業所の方で線を新しいものに替えてくれたらしく、夕方から絶好調。やっほーい。
実は我が家、父方の叔父が交通事故起こしたばかりだったり、母方のじじばばが老々介護でいつどうなるか分からんかったり、おかげで親父が妙に連絡マメになってたり、おかんのコーラス関係のお友達さんからもよく電話が来たり……実はけっこう電話の使用頻度は高かったりするのだ。まぁ一回の通話がそんなに長くないので電話代もそう高額なわけではないが。そんなこんなで、電話が通じないと大変困ってしまうのだよ。直ってよかった。
ちなみに、家の中の配線をいじることになると有料なんだが、NTT側で修理が完結するんであれば工費は無料なんだそうだ。知らなかったよ。
弐〇〇弐年八月十日(土)
なんと午前中に起きてしまう。しかし朝飯後にぱったり寝直した。相変わらずっちゅーかなんちゅーか。
で、昼飯を食べるのを諦めてとっとと出かけ、向かった先は市内でも古い方に入るホール。指揮者がうちの地元出身だからなのかどうなのか、杉並児童合唱団がコンサートやりに来てたので、それを見に。
往年、某国営放送教育チャンネル「みんなのうた」なんかで散々聴いてきたあの歌声とは、やはり少し違うんだよな。言葉が乱れてると教育者や言語学者が嘆いているが、言い回しのみならず発音も乱れてるのよ、昨今。特にウ段の発音が。
原因の一つは、頬骨を上げて口腔をあける訓練。しかも楽しそうに歌いましょう〜とか言われると、コドモは純粋なので鵜呑みにしてしまい、口の形を笑ったままキープしてすべての音を発音する。結果、たこちゅーにせにゃならんウ段の発音、崩れまくり。もったいないんだよなぁ、なまじ音がすごく綺麗なだけに。
あと、無声音も有声音になってたし、ソプラノに二人ほど驚異的な抜けの良さと高音域を誇る子がいて(推定高校生)、それがあまりに目立ってしまって、元から力不足の低音(そりゃコドモだもん、低くて通りのいい声なんか出ないさ)が消えてんだよー……果てはメゾが主旋律なとこでもソプラノが勝っている…いろんな意味で切なかった。
しかし、楽しいこともあったのだ。
前半、クラシックナンバーをやってる間は姿の見えなかった子が、前半のラスト二曲、宮崎アニメのテーマ曲をやった時にひょこっと出てきて。それがまた小さいんだ。それまでステージに立ってた中で一番小さい子よりも更に頭半分小さい。中高生と並ぶと頭一つ以上の差がつく。そんな小さいのがまた、いっちょまえに歌うんだわ。
プログラムの最後がミュージカル仕立ての『サウンド・オブ・ミュージック』だったんだが、出てくる七人兄弟の一番下は絶対その子だろうと待ち構えてたら大当たり。おかげで割と楽しかった。
更に、これが一番楽しかったんだが、伴奏者。まだおばさんと言うのは申し訳ないかなーくらいの女性だったんだ。腰まであるロングの髪は全部ソバージュかけてて。正直、クラシックの世界に生きる人のヘアスタイルは古いよね(笑)。
あまり好きなタイプの伴奏者ではないんだ。音きっついし。まぁそれはいいとしても、問題はプログラム中盤の、ミュージカルや映画のろっくんろーるなんばーを揃えたコーナー。当然、伴奏はけっこうリズムが細かかったり動きが派手だったりして大変。
……だからといって、YOSHIKIばりに上半身揺らしたり、時にはアタマ振っちゃったりしながら弾くのはどう(爆笑)。
そもそも姿勢がよろしくないので、よくない姿勢のまま指揮者を見上げるその顔の角度までもがYOSHIKIっぽかったんだが、ノリがよくなった時の上記のような弾き方は更に笑えた。おかげで俺は、曲が笑えるものじゃない時までふと伴奏者に目をやっては笑っていたよ。
帰宅後はまったりと。とてもまったりと。BGMは戻ってCRAZE三昧。「TO THE NIGHT」はシングルのカップリングの方が好きだったことを思い出した。
弐〇〇弐年八月十一日(日)
超まったり。なにもしなかったさ。BGMは終日CRAZE三昧だったが、それもまったりと流してる状態。しかもかなり寝たし。なのにまだ眠いし。手がずーっとあったかいまんまなんだよー。なんだろう。
弐〇〇弐年八月十二日(月)
特にナニゴトもなく。すぺーすしゃわーTVにて初めてP-MODELの音を聴いてみたが、なにやらどうにも表現に困る謎音楽だった(笑)。面白いけどな。すげぇ面白いけどな。あと、PVに使われたCGがとても幼稚で時代を感じさせたね。
基本BGMは本日もCRAZE。好き勝手編集MDなんだが、だいぶ流せるようになってきた。ので、明日辺り板谷CRAZEに移行予定。
弐〇〇弐年八月十三日(火)
板谷CRAZE突入デー。『CRAZE』『THE GROTESQUE HITS』『すばらしき明日へ』の三枚。ついでにMDも作った。
祐の歌は下手だと思う。とてもヘタだと思う。ZI:KILLの頃から変わっちゃいねぇ、と思う。でもそれがいいのだ。悔しいけどそれがかっこいいと思えてしまうのだ。大変にとっても謎だ。
おかしいなぁ、昔の俺は「歌の上手な人」しか聴いてなかったのになぁ。いつからこんな「唄の人」まで大丈夫になったんだろう。いいことだけどね。世界広がるしね。うん。
例えば「JAPS」なんてほんと、祐ver.の方が好きだ。
おがっちは頑張って叫んであの空気だったんだろう。実際、彼はメロディアスな曲を歌ってる方が楽しそうに聴こえる。そういう、「歌の人」だと思う。
対して祐。「唄の人」の領域からちょっとはみ出して「雄叫びの人」だぁね。「JAPS」とか「baby
punks 2000」とか聴いてるとほんとにそう思うよ。叫んでこそこの人だ。
うまく言えんが、祐は「叫びたいから叫んでる」感じがするのね。おがっちは「叫んだ方が合いそうな曲だから叫んでる」感じ。叫ぶことに関しては祐の方が圧倒的に自然体に思える。その違いは大きいやね。でもおがっちの叫んでるのも好きではあるが。
買い物ついでに、スペースシャワーで二曲ほどPVを捕獲済みのHOOBASTANK入手。けっこう好きだ。でもまだ聴いてないので、板谷CRAZEにも飽きたら。
<本日の戦利品>
・HOOBASTANK『HOOBASTANK』〔AL〕
弐〇〇弐年八月十四日(水)
CRAZEとBUGをBGMに、いざじーちゃん宅へ。墓参りツアーなのだよ。盆暮限定田舎の仏教徒の恒例行事。行かねばならぬ。
じーちゃん宅に到着後はBGMなしでまったりと。墓参りの用意だけして、お土産を親戚と近所に配り、あとはまったり。いや、ほんとに。
弐〇〇弐年八月十五日(木)
これでもかというほどよく寝た。つーても主に昼寝。昨夜はさして眠れなかったので、反動のようにぐってりと。本日はBGMもほぼなし。
母方の親戚の家へ押しかけ、仏壇にお参りさせてもらって、そこんちのちびどもと戯れる。ちびっちゅーても三人兄弟の末っ子がもう小学校半ばなので、遊びも高度になってきてるんだが、それでも折紙とかね。平和なことこの上ない。
平和といえば今日は終戦記念日。靖国問題にいい加減ケリをつけてほしい今日この頃。ちなみに政教一致は面倒で嫌だ。政治家の個人参拝はべつにかまわんと思ってるが、参拝するならバッヂと秘書は置いていけよ、と毎度思うのは俺だけか。
弐〇〇弐年八月十六日(金)
CRAZEをBGMにご帰還。今回は父が会社残留だったのでハードロックでもゴネる人がおらんで大変に楽。きゃっほー。
帰還後、久々にバイクのエンジンをかける。実は、四日に親父とこれが元でケンカした後、バイクを手放すことを決意。俺は普通に中古屋へ売るつもりでいたんだが、親父と同じ会社に勤めてる人がもらってくれるというのでタダで引き渡すことに相成った。
が、明日の朝取りに来るというので、慌てて眠ってるバッテリーを叩き起こしにかかった次第。どうにか起動はしてくれたものの、エンジンの調子が悪くて心配になる。しかし、車で高速の中距離運転したばかりなので慣らし走行する気力もなく、そのまま放置。ひでぇ。まぁこんな主より、ある程度自分でメンテナンスできる人の手に渡った方がバイクも幸せであろう。
買い物ついでに、中学時代の恩師で元美術教師だった人の個展(しかも展示販売)を覗きに行く。切り絵とコラージュが得意という謎の人なんだが、今回は切り絵と水彩画を展示。プラスして、どう見てもイタズラであろう代物もあった。
石ころにアクリル絵具でお地蔵さんとかお花とかにゃんことか描いてやんの(笑)。
特に笑ったのは猫。またねー、「猫がうずくまってじーっとこっちを見てる感じ」に見えるような石を上手に使ってるんだぁ。可愛かったさ。
展示販売なので当然すべての作品に値段がついており、中には「売約済」のシールが貼られたものも三分の一ほどはあった。絵はどれも三万以上の値段でちょっと手が出なかったんだが、石ころは高いものでも数千円、一番安いのがお地蔵さんので三千円。これなら手が届く、とおかんにねだり、一つ買ってもらった。ちょっと幸せ。
帰宅後、盆前に聴かなかったHOOBASTANKに手をつける。うん、いい感じだ。とりあえずそこまでで感想一段落。まぁ疲れてるから。
弐〇〇弐年八月十七日(土)
バイク引き取ってもらった。これで親とのケンカのネタが消えるかと思いきや、そうじゃないのが短気な性格揃いの我が家。この先も問題山積み。きゃっほー。
BGMはHOOBASTANK。PVですでに知っていた「CROWLING IN THE DARK」と「RUNNING AWAY」以外の曲が、悪いとかつまらんとかってわけではないんだが少々引っかかりが弱いかな、と。でも、上記二曲だけがすんばらしくかっこいいわけでもない感じで、まったり浸れる。好きだ。うん。
午後からはおかんと共に、CRAZEをBGMにちょいと遠出して、会場であるホールのある地元出身だというピアニストとソプラノ歌手のコンサートを見てくる。ピアニストが正直どうでもよかった。ショパンの「子犬のワルツ」ごときでミスしないでくれ。
弐〇〇弐年八月十八日(日)
俺にしては過密なスケジュールがぱったり途絶えたら、途端に月に一度の楽しくない一週間ご到来。身体って正直なんだねぇ。
BGMはHOOBASTANKとPAPA ROACHを交互に。しかし、アタマを振る力も残っておらず、ひたすら聴き流す。
弐〇〇弐年八月十九日(月)
腹と腰の重みに耐えかね、超まったりデーと化す。
BGMはHOOBASTANKとPAPA ROACHにLINKIN PARKをプラス。似たり寄ったりのテンションで聴けてそれぞれに楽しい。が、やはり気力がもたず、ひたすら眠る。
弐〇〇弐年八月二十日(火)
歯医者行って、最後の銀歯埋め込み終了。と同時に、五月からちょこまかと通い続けた歯医者での虫歯治療がやっと一段落し、次は二ヶ月後に定期検診〜と言われた。……やっと終わったよ(感涙)。歯は大事にしないといけませんね、はい。頑張りましょう、俺。
その手前で、起き抜けからなんとなく手を出しそびれていた河村隆一『人間失格』に手をつけてみた。
RYUICHIは好きだけど河村を好きになれない方々が「LUNA
SEAっぽい」と感涙を流していたり、河村だけが好きな方々が「意外」と感想を漏らしていたりする今作。俺の感想は以下の一言。
LUNA SEA終幕後の河村隆一作品の中では、最もRYUICHIっぽい。
つまりは、LUNA SEA時代とはやはしどこかなにか違う、という感じね。悪いわけじゃないが。ついでに言うと、終幕後の作品の中ではもしかしたら唯一マトモに聴けるものでもある。そんなとこ。うん。
で、午後からお出かけ。仕入れ。下記戦利品。同時に書店で『uv』も仕入れてくる。
帰宅後、その『uv』をめくることしばし。真ん中辺りのページでぱたりと手が止まる。
……………………しーしょーおーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
実に久しぶりの広瀬"JIMMY"さとし氏のインタビューが載っておりました。不覚。目次で気づかなかったぜ。おかげで、表紙のJも裏表紙のSUGIZOも、師匠の裏ページに配されたBUGも、果ては弟子バンドCRAZEまでもそっちのけで、師匠に見入る(笑)。
ライヴもスケジュール次第で、やる気はあるとのお言葉にうっとり。東京しかやってくれなくても行っちゃうよー、ってな勢いで拳を固める。
更に、CRAZEのページをざっと流し読んで、びっくり。一郎氏の右腕に入ってる今回のアルバムタイトルのロゴ、タトゥーシールでも作ったか、今井のほっぺたの「B-T」みたく撮影ごとに描いてる程度だろうと思ったら、完全にスミなんですか、あれ。ということは、次のアルバムが出てもそのまた後の新作が出ても、あれは消さない限りあのままということですか。……いや、惚れるね。かっこいいよ、一郎氏。うん。相当イタイ人だとも思うが(苦笑)。
BGMはとりあえずJから手をつけて、そのまま続行。44MAGNUMとCRAZEはあんまり楽しみでガラにもなくどきどきしてしまって、心構えができてからじゃないと聴けそうにない(苦笑)。
Jはすでに知っている曲と新曲とが全部英詞で収録されているんだが、相変わらず発音が。なんでこんなにカタカナで超うそっぱち英語なんですか、この兄さん。ちょっとは成長しようよー。せめてさー、過去に発表した時も英語だった「WHAT'S
THAT MEAN?」くらいはさー。
と、ぼやきつつも聴き浸ってたりして。なんだかんだ言ってもこの男の音には弱いらしいよ、俺。
<本日の戦利品>
・宇都宮隆『blue reincarnation』〔MCDS〕
・CRAZE『4/4'll b unknown』〔AL〕
・J『CRACK TRACKS』〔MAL〕
・SEX MACHINEGUNS『世直し GOOD VIBRATION』〔MCDS〕
・44MAGNUM『IGNITION』〔AL〕
弐〇〇弐年八月二十一日(水)
まったり。今日もやっぱり師匠とCRAZEの音に耐えるだけの気力(つーか精神的な落ち着き)がなく、Jのみえんどれすりぴーと。
今回一曲だけ収録された新曲「BLOW」は、どうも……どーも、昨年のFIRE
WIRE TOURでやってたオープニングナンバーっぽいような気がするんだが、気だけかもしれない。なんせ一年以上前だからねぇ。リズムが打ち込み中心で、Jがそのカウントを一度間違えたことくらいしか覚えてないんだよ(笑)。
夕刻、SUGIZOの新曲PVを捕獲。昨日入手できるかと思ったんだが、予約すんのが遅くて一日遅れると言われたので、曲をまったく知らないまま見てみた。
曲自体はまぁスギハラ節炸裂しつつもアレンジがけっこう目新しいというか、ギタリストのソロ作品として作らなかったね、って感じでちょっと面白かった。これまでのSUGIZOの作品では、イントロから必ずといっていいほどギターやかましかったからね(笑)。ヘタすっと歌が入るより前にワウペダル全開とか(笑)。それに比べるとずいぶんギターが大人しい印象のポップな曲であった。それはいい。
問題はPVそのものだ。スギハラさん、とりあえず踊るのはやめなさい(爆笑)。
いや、LUNA SEA終幕後、初めて立ったステージがH・アール・カオス(音楽ライター・大島暁美氏の妹さんが振付なので、なぜかビジュアル系のファンにも知られている舞踊集団)だったんだし、しかもそこで踊っちゃったのは有名な話だし、それを考えればまぁそう奇妙奇天烈な話でもないんだけどさー……視覚的な違和感はどうしても残る(苦笑)。
で、一番気になったのはギター。中盤、ギターソロはさすがにギターが前面に出ててSUGIZOテイスト全開なわけですよ、当たり前に。なんだけど。
その、見覚えゼロの黒のフライングVはなんなんですか。
……ほんと見覚えなくてさ。ちょっとびっくり。うん。びっくりした。……あまりにも似合わなくて(爆笑)。
宵の口に、日曜から山へ遊びに出かけていて不在だった親父が帰宅。ちなみに、本格的な登山はしないが泊まり掛けで山を伝い歩くぐらいならするのがうちの親父のレベル。命綱が必要なレベルまではやりません。登山道がちゃんとあって、要所要所に山小屋もあって、というルートのみなので、遭難の心配もほとんどなく、俺とおかんは適当に送り出して適当に出迎えるのが常。
で、その親父が晩酌後に茶の間でぐってり寝てるのはいつものことなんだが、my親父殿、貧乏ゆすりの癖がある。しかも大笑いなことに、無意識でもやる(爆笑)。それを軽く手で抑えると止まるんだが、今日もそれやってたら怒鳴られた。そんな親父に一言。
酒の上での暴言暴挙は、素面に戻れば無罪放免……じゃないんだよ。そんなこと言ってたら飲酒運転が検挙できんじゃないか。
結論。酒に飲まれるほど飲んでいいのは若僧と命知らずな中高年だけである。命が惜しかったら控えましょう。
……ちなみにそんな俺様は見事に下戸である。わはは。
弐〇〇弐年八月二十二日(木)
夕方から我慢しきれずCRAZE新作に手を出した。でも、いまいちだった。
やはり一郎氏のギターの存在感が薄くなってるというか、「俺が前やー!」っていうあの押しの強さがナリを潜めてるなぁ、と。ちょっとオトナになった感じ。往年のがつがつ具合に惚れただけに、ちょっと手応えがないのが惜しいんだよなー。
あと、曲もいまいちインパクトの強いのが少ない気が。ラストナンバーの「午後9時の太陽」なんかは過去のCRAZEを振り返ると珍しい方に入るパターンだと思うので、その意味では面白いんだけど、過去のCRAZEと関係なしに聴いた場合、やはり流せてしまうというか。
そんなこんなでちょっと消化不良の感を抱きつつ、とうとう44MAGNUMに手を出す。
……しーしょーおーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!(拳)
そのまんま、幸せに浸りつつ寝たね、俺は(爆笑)。
弐〇〇弐年八月二十三日(金)
丸々一日師匠デー。44MAGNUM『IGNITION』をえんどれすりぴーと。
俺様、広瀬"JIMMY"さとしというギタリストにリアルタイムで惚れたのはspAedの時である。もっと言うと、自分でCD買って聴くより前に民放の深夜番組かなんかで一度だけspAedの「Romance」のPVを見たことがあって、あーなんかギターの人かっこいいなーと思って見ていたような記憶がある。
その後、Phiで更にハマり、潜伏されて嘆き、44MAGNUMの復活に拳を握ったわけだ。
いずれにせよ、往年のマグナムとその後のTOPAZ時代のこの人のギターというのは、後からさかのぼって聴いたものだった。
だから、俺が惚れたspAed時代のこの人の音は、マグナムの頃とはかなり違っていたのだ。いや、基本は変わっとらんが。
一番違うのはなにより録音技術と再生技術だろう。
マグナム全盛期はとにかく録音レベルが小さい。そしてなにより低音が軽い。vo.が埋もれないバランスを作るためには、低音を抑えないといけなかったのか? よくわからんけど、八十年代のいろんなミュージシャンの音のすべてが低音弱いんだから、これはもう当時の技術の限界だったんだろうと簡単に想像がつく。
再生に関しても、マグナム全盛期はレコードでしょ、たしか。CDも出始めてはいたけど、当時はまだCDプレーヤーそのものが高くついた頃だったはずなので、普及率も低かっただろうし。
なんにせよ当時、音が悪かったのは確実。
八十年代と今の差に比べれば、九十年代半ばのspAedと今のマグナムの差なんてたいしたもんじゃない。
というわけで、今の広瀬"JIMMY"さとし氏の音は、俺がハマった時とそう大きな差がない。
更に言うと、全盛期のマグナムの曲聴いてると「これ、ほんとに師匠の作曲ですか…」と唖然としてしまうような曲も正直言ってあるわけだが、新生マグナム、大丈夫だし。俺が知ってる師匠のテイスト満載で、非常にツボだし。
今作、どれかっつーたらspAedに近いと思う。TOPAZやPhiほどのぽっぷていすと強調型ではないし、全盛期のマグナムとも違うし。と言っても俺は往年のマグナムのごく一部しか曲を知らんので、今作みたいなのもあったのかもしれないけど。俺が持ってる往年のマグナムのイメージって「I'M
ON FIRE」の「♪べいべぇべいべぇ」なもんだから(苦笑)。
そんなこんなでどっぷり師匠につかる一日。幸せ。とてもしやわせ。
弐〇〇弐年八月二十四日(土)
起こされた。父方の親戚回ってくるぞーと言われて。実は昨日辺りから腰の調子が思わしくなくて正直避けたかったんだが、俺のじーちゃんばーちゃんの中で唯一故人となった父方のじーちゃんには、盆暮でも仏壇参りに行ってないので、命日近くくらい行くかーと付き合った。
帰宅後、マグナムに加えてCRAZE新作も聴きながら寝る。ひたすら寝る。滅多に会わない親戚の家はくつろげないやね。
弐〇〇弐年八月二十五日(日)
さすがに親も夏の疲れがどっときたらしく、家族そろって超まったり。かなりまったり。ものすごくまったり。
と思いきや、俺のBGMだけがまったりしてなかったりして。昨日の二枚に更にJの新作まで加えて、まぁうるせぇうるせぇ(爆笑)。でもねー楽しいんだよーそれがー。
おかげで本日の戦利品にはまったく手をつけず。開封はしたんだけどね。榊原さんのアルバムのクレジットに見覚えのあるようなないような名前がごろごろ転がっているのを発見して、一つずつネットで検索してみたりとか。暇人。あ、ギターで大橋イサム氏が参加してるよ。T.M.Revolutionのバックを長いこと務めてた人。久しぶりに名前を見たな。
そんなこんなを眺めながらBGMを分析。
まず、J。歌そのものは、ライヴ慣れしてきたせいもあるんだろう、ソロ初期のシングルよりは上手くなっているのはわかる。それはもうはっきりわかる。いいことだとも思う。だがしかし。英語の発音がどうにもこうにも。「Pyromania」を「パイロメニア」と発音するのが、かっこつけとしか思えないんだよなぁ。その近くで出てくる「angel」が完全に「エンジェル」なんだもん(苦笑)。カタカナならいっそカタカナで統一しておしまい! と思うのは俺だけか(笑)。
その意味でかなり潔くカタカナ英語なのが44MAGNUM。これはもうね、いいです。これでかっこいいと思えるほどに、堂々とカタカナだからいいんです(笑)。
CRAZEは今の祐が発音の面では最も謎の人だから、まぁ歌については置いといて。祐の場合は、日本語だろうが英語だろうがすべてひっくるめて祐語だと思ってるので。(←大真面目)
で、次。Jを除いた二バンドで、これをやらずにはいられないでしょう。ギタリスト検証。年功序列で師匠から参りましょうか。
広瀬"JIMMY"さとし。この人に俺が惚れた時の話は一昨日書いたからそっち参照。で、惚れた時とそう大幅には変わらない音で、今回出てきたわけだ。それで惚れ直さなかったら嘘だぁね(笑)。
曲調も、正直なことを言えばspAedの方がオトナというか渋めというか、かっこつけてんだけどそれが似合う感じに思えてかっこよくて好きだった。Phiは時々、正気を疑ってしまうようなどポップな曲もあったからね。ラストアイテムになったシングル『KNIFE
OF ROMANCE』なんかはえらくかっこよかったもんだが。
なんせ、曲調は俺好みだわ、全盛期と違って低音ふっとくなってるわ、ギターの方向性はあんまり変わってないわ、覚えのある手癖ががつがつ出てくるわ。そんな状況なもんで、ひたすら惚れる。
対して、弟子・瀧川一郎。この人の音に最初に触れたのはCRAZEのアルバム『THAT'S
LIFE』ちょい手前くらいだった。そこで惚れて、すぐにBODY、D'ERLANGERと遡っていって、D'ERLANGERの方はまぁちゃりちゃりしてんなーって笑ったりもしたが、BODYはえらく好みだったし、その流れの延長線上にあると思えたCRAZE初期もかなりツボだった。
それが、vo.ばかり何度も代わって、その度に少しずつ音色やフレージングが変わってきて、最近は少し俺のツボからズレていた。
今作を聴いてて一つわかった。ギターソロが往年ほどがつがつしてないのだ。考えてみたら『THAT'S
LIFE』収録曲のギターソロなんて凄まじかったもんなぁ。特に「傷」とか「少年のままで」辺り。あの刺さり具合が弱まってきてるような気がしてたんだ、ここしばらく。
確かにその意味では弱くなってるんだが、他が強くなってるね、一郎氏。強いってか、「どんなフレーズを弾いてもそれが俺」っていう自信が見える気がする。前は「これをやらなきゃ俺じゃねぇ」的な、一郎氏なりのかっこつけ方が決まってたっつーか。今は何でもやってる感じがする。それはそれで潔くて好きだ。
具体的に言うと、これでもかというほどのピッキングハーモニクス+オールダウンピッキングのカッティングで、スコア起こしたら休符がないようなフレーズぶちかましてたんだよね、過去は。それは例えば、ギタリスト一人しかいないバンドばっかりやってきた一郎氏の癖だったのかもしれんが。とにかく合間を埋めていかなきゃ全体の厚みがなくなる、というのは事実だしね。俺がやらずに誰がやる、って感じかと。
しかし今作、七曲目「LIP CRIME」とラスト「午後9時の太陽」を聴いて、かなり驚かされた。休符だらけじゃん。「LIP
CRIME」に至ってはスカっぽいんだよ、曲自体が。びっくりだね。
CRAZEがそういうリズムを使うこと自体が驚きだが、それに合わせて一郎氏のスタイルが変わったのも驚きだ。
まぁ、曲のリズムそのものが代わったのは一郎氏のせいだけではもちろんなくて、哲もドラムセットけっこう変えたと聞いてるからそのせいもあるんだろうが。
……そうと気づいた途端に惚れ直した俺はナニ(苦笑)。
あと、話がズレるが、近作は成一師匠のフレーズがけっこう細かく動いてる曲があって楽しい。ベーシストも相変わらず好きらしいよ、俺。
<本日の戦利品>
・榊原大『TOMORROW』〔AL〕
・SUGIZO & THE SPANK YOUR JUICE『SUPER LOVE』〔MCDS〕
・葉加瀬太郎『The Best Track』〔AL〕
・『Soundtrack』〔DVD〕
弐〇〇弐年八月二十六日(月)
手話教室。いい加減、細かいものを覚えきれなくなりつつあります。先週やったことを忘れてたりします。困りました(笑)。
あと二回だけとなると、習ってる他の方々の人間性も色々見えてきたりしてけっこう面白かったりうざったかったり。
うちの近所の子と同級生だったという現役女子高生は、今時のお嬢ちゃんにしては屈託のない良い子でけっこう好きだ。手話は身体で覚えないときついのに、理屈だけで理解しようともがく「往年の優等生」タイプの奥様は苦手だ。ついていききれないのをどうにかカバーしようと努力せず、「私わからないです」の一言で笑ってごまかそうとするオバサマも好きじゃない。最年長のばあちゃまは、先週辺りから急激に手の動きがよくなってちょっとびっくりだ。そんな感じで色々。
BGMは今日もJとマグナムとCRAZE。
弐〇〇弐年八月二十七日(火)
アジアユース合唱団という、寄せ集め企画の合唱団のコンサートを見に行く。
アジア全域から集めた声楽家のタマゴ、十六〜二十八歳までの男女合わせて約六十人ほどが、基本的にア・カペラの曲をざらざら歌い上げていく。日本で言えば音大の声楽科を、出てたりこれから受けようと思ってたりっていう人の集合体なので、さすがに声量のケタが違う。
めいっぱいのボリュームでわーっと盛り上げておいて、すぱっと音を切ったりすると、ホール内に残響が。そのくらい凄い。
楽しいこともけっこうしていた。基本的に混声四部だが、男性のみ、女性のみの曲も織り交ぜられていたり。
ステージ上の全員がもちろん歌のお勉強中なわけだが、どうも自分で歌うことより将来的には別の方面へ行きたい人も少なからず混ざっていた模様。指導を担当した日本人女性と韓国人男性が主に指揮をしていたんだが、途中、歌い手の中から男女一人ずつが指揮をした曲があったりとか。
更に、二部構成で一部は揃いのロゴ入りTシャツだったのが、二部ではそれぞれの国の民族衣装で出てきたりして。これ、指揮者も女性の方はやらなかったが、男性はじーちゃまなのに綺麗な若草色のチマ・チョゴリ(と言っていいのか? チョゴリってスカートだよねぇ? じーちゃまのはズボンだったんだけど)を、韓国勢の誰より上手に着こなしていて、面白かった。ちなみに日本勢、男女ともにほとんどが浴衣だったんだが、男でもコドモみたく三尺帯だったり、丈がつんつるてんだったり、色々。なんだかなぁ(苦笑)。
これ、アンコール最後が楽しかったのだ。なんでああいう時に悪ノリするのって男が先なんだろう?
通常の混声合唱とちょっと並び方が違って、山台の上二段に男性、下二段に女性で、男女共に下手側が高音、上手側が低音、という形。つまり、男性は男性だけで二列並んでいたわけで。
……最後の曲の後半、ふと気がついたら、野郎どもが楽譜を足元に放棄して、肩組んで歌ってましたがな(笑)。まるで、往年のラグビーとかをネタにした青春ドラマの一幕のようなノリで(笑)。
べつに、国ごとに分かれて立っているわけではないので、言葉も通じないような人同士が肩組んで楽しげに歌ってる光景だったのだ。それはそれでとても素晴らしいことだとは思うのだ。
でも笑えるのも事実なんだよー(笑)。
寄せ集めな上に、言葉の壁が立ちはだかってもいるので、正直言えばまとまりは悪い。それも、皆さんソリストになろうかってーな方々だから自己主張も強いし。でも、基礎がしっかりしてるからか、綺麗であることは間違いなくて。
実はこれ、整理券が要るだけの無料コンサートだったんだよね。なんとも美味しい企画だった。
BGMは相変わらず三枚継続。好きなんだよー。
弐〇〇弐年八月二十八日(水)
BGMは今日もJ、CRAZE、44MAGNUMの各一枚継続。いい加減飽き気味でもあるんだが、綺麗な音に流れる気にはならないんだよねぇ。というわけで榊原さんも葉加瀬さんもお預け。
弐〇〇弐年八月二十九日(木)
まったりと『俺屍』にいそしむ日々。BGMも変わらず。
夕刻、おきょうからTEL。俺も名前を雑誌等で見てるだけのびじゅある系バンドのライヴに出没せざるを得なくなったものの、リハだけで満腹になってしまった模様。さもありなん。想像つくもんなぁ……(苦笑)。
弐〇〇弐年八月三十日(金)
今週末は行きつけのCD屋&書店がポイント二倍にならないと発覚したので、週末にこだわらず仕入れにお出かけ。JとCRAZEと44MAGNUMの流れにもそろそろ飽きてきたので、移動車中のBGMは久々にTRANSTIC NERVE『RECALL』なんぞ。綺麗で重心が下気味な音に流れたくなってきたらしい。
帰宅後、またしてもおきょうからTEL。今日も別バンドのライヴに呼ばれていたらしいが、疲労困憊のためブッチするとのこと。ほんとに声がお疲れモードなので、それまで「行かなくてもいいんじゃねぇ?」と言っていたのを「行っちゃいけない」に変更したほど。いや、テンション下がりそうなのが目に見えてるライヴなんか行かなくてもいいよ。うん。
夜半過ぎにBGMを本日の戦利品からGUNS N' ROSESに。アクセル・ローズのハイトーンは細いっつーか薄くてあまり好みじゃないんだが、これは最近のスペースシャワーTVが悪い。
今夏、SUMER SONICで久しぶりに来日したせいか、このところよくPV流すんだよ。でもPV作るようなプロモーションしてたのって初期メンバー時代だから、当然PVの中でベースを弾いてるのが、ダフ・マッケイガン。昨年、FIRE
WIREで幸運にも四回もお目にかかってしまった彼が、若い若い姿で映ってるんだよ。
それがまたねー、ほんっとーーーーーに、Jでさぁ(爆笑)。
想像してみましょう。若かりし日のダフが、黒のタンクトップとボトムで煙草くわえて悠々とステージを闊歩しながらベース弾いてるその姿を。
……モロにJなんだよねぇ。違うのは髪の長さと体格くらいさ。体格は、ダフの方がデカいというより長いからね。縦に(笑)。
そんなこんなで、ポイント合わせについ再発盤をげっちゅー。音の古臭さと低音の弱さは如何ともしがたいが、それでもリマスタリングかなんかしてあるんだろうな、これ。そこそこ聴けるレベルにはなってるので、まったりと楽しみつつ。
<本日の戦利品>
・GUNS N' ROSES『APPETITE FOR DESTRUCTION(再発盤)』〔AL〕
・BUGY CRAXONE『NORTHERN ROCK』〔MCDS〕
弐〇〇弐年八月三十一日(土)
……夏も終わりだねぇ。学生という肩書きを外してすでに二年経つのに、八月末は夏の終わりという印象が抜けないのは何故(笑)。しかも大学の夏休みは九月末まであったのに、何故(笑)!
BGMはGUNSおんりー。なんとなく。でもやっぱりアクセル・ローズの声は好きになれないんだよ、俺。うん。嫌いとまでは言わんが、好きじゃない。
夜半過ぎ、大島さんのロックンロール日記にて、どっかで44MAGNUMの広瀬"JIMMY"さとし師匠のインタビューを大島さんがやっていることが発覚。しかもなに、マグナムのデビュー一発目の取材担当が大島さんだったって!? 知らなかったよー……異様に時代を感じてしまうのはこの際仕方あるまい(苦笑)。
大島さん、取材当日の夜は新宿でLADIES ROOMのライヴだったそうだ。幅広いよねー、この人も。
更にその数分後、ふと思い立ってBUGのオフィシャルサイトをのぞいてみたら、「BUG
are...」というなんとも意味深なタイトルのニュースが「九月一日付」で載っていて。ということは日付変わった直後にアップされた情報ということ? なに、室姫の後釜が決まったんですか!?
アワくってクリックして、待つことしばし。
……あさきち(=ex.Guniw Toolsのg.)じゃん!!!!!
異様なまでの違和感に、すでに親が寝付いた時刻にも関わらず、思わず大声を上げそうになる。そのくらいには驚いた。だってさー、kyoちゃんの隣にあさきち…………………………変。
つか、現在進行形のあさきちソロユニット・Age
of Punkのノリが、BUGのアー写でも炸裂してるからだなー、これは。あさきちの顔がとか髪型がとか写真写りがとかって問題以前にそこだ、きっと。
黒中心の衣装の他三人の間で、あさきち一人だけ「明らかにナニかを間違ったような赤チェック」なんだもん(爆笑)。
まぁあさきちのギターはBUCK-TICKのg.今井寿に面白がられる類のモノなわけだし、かっこつけなだけとか上手いだけじゃない、ある意味妙なギターを弾く人なので、ギタリストとしては違和感ないんだけどね。うん。打ち込みでも生でもハマる人だし。考えてみたらBUGのギターやろうとするとそこがネックでもあるんだよね。どっちでも存在感の薄くならないギタリストってあんまり多くないもんなぁ。
だがしかし、心配なのはコンポーザーとしてのあさきち。果たして室姫ほどポップなんだけどかっこよくて耳にちゃんと残る曲を、あさきちがどれだけ書けるかが問題。正直、JAKE脱退後のGuniw
Tools後期とあさきちのソロだけ聴いてると、いまいち不安。あるいは、あさきちが曲をあまり作らないなら、誰が作るのか。そこが疑問。
ま、とりあえず静観の方向で。