月海四犬伝 足す 一


























 むかしむかしの安房の国。里見家の伏姫は齢十六にして愛犬・八房の嫁として与えられる羽目になり、八房の背に乗って山に入って、そこで暮らすこととなった。その姫を救いに行った里見家の家臣が、ようやく見つけた奴房を殺そうと放った矢は、何の因果か伏姫までも殺してしまい、姫は最後まで八房と運命を共にしてしまった。
 しかし、姫が首にかけていた数珠の玉が天空に昇り飛び散った。姫を殺してしまった男は、姫の菩提を弔うために僧侶となり、飛び散った玉を探す旅に出た。



 その男、名を真矢という。










 ――さて。問題は、その後。