LUNA SEA
THE FINAL ACT   2000.12.26 東京ドーム


 

でか卵初日。
楽しかったの。すんげぇ楽しかった。ライヴはもちろんのこと、その前後がまた楽し(笑)。

ドームはライヴをやるための場所ではないが故、音響の悪さは野外特設会場でのライヴを上回るだろう。
なぁんてことを思ってたら、一階スタンド席の本日、心配した音の跳ね返りもタイムラグもほとんどなくて、非常に良ろしい。挙句、シーズンオフなせいか、一階スタンド前、ネットなし。ありがたいことこの上なし。

曲がまたね、懐かしどころ満載で。「IMITATION」「RAIN」「RA-SE-N」「Providence」「GENESIS OF MIND〜夢の彼方へ〜」「BLUE TRANSPARENCY」「FOREVER & EVER」「MOTHER」とまぁ……すげぇことすげぇこと。

前半はドラムソロ前のミディアムナンバーが並んだ辺りでかなり持っていかれてた。のに。
ドラムソロで完全に持っていかれる。これはもういろんなライヴを見てきた中でも初めてに近い。いつももっと冷静でいられるのに、冷静な部分がちゃんと残ってる状態で、それでも持っていかれてた。楽しいのだ、それがまた(笑)。

でもねー、真矢がねー、まだ翌日もあるっつーのに、既に。泣いた。
スクリーンに映った感じでは、涙流すまでいってなさそうだったけど、実際はどうだったかな?
まぁ、泣き虫さんな上に感動屋さんだからね、あの人は。
泣きそうなのをこらえながらでもかっこよかったのでそれでよし。

いつもの如く手扇子等をやらずに、腕を腕で抱え込んで腹押さえてないとダメだったんだけど、後半からは余計にダメだった。そうやって、ライヴという場所でステージから叩きつけられる音に闘いを挑むのが俺の見方だったのに、この日最後の「LOVE SONG」で、それを変えた。
手を挙げたわけじゃない。腕を降ろしてた。両足をまっすぐ伸ばして立って、腕を降ろして、ただステージを見てた。

そうして味わったのは、今までそうしなかったんだから当たり前かもしれないけど、初めて味わう感覚だった。
指先から、足元から、痺れにも似た感覚が伝わってくる。
泣かなかったけど、俺が涙腺の弱い人間だったら泣いてたかもしれないような、そんな感じ。
その感覚に支配されることに、恐れや嫌悪感はなくて、すごくあったかかった。
そんなふうに伝わってくる音があるんだって、知らなかった。

そんなライヴ。って、またわけわからん文章にしかなってねぇよ(笑)。
でもね、いいライヴだった。楽しかったし。うん。
一度目のアンコール呼ぶ気力がなかったもんなぁ。本編でお腹いっぱいになった感じで。
そんなのも珍しい。
ちなみにこの日演奏されたのは恐らく二十三曲。数え落としがあるかもしれないが、たぶん数はこれでいいはず。
長いライヴだったのに、嫌にも暇にもならなかった。それはつまり、俺の中では「いいライヴ」ってことである。

余談。ドーム行ったことのある人ならわかるんだろうが、ドームの中と外ってのは気圧が違う。
であるが故に、中から外へ出る時に回転ドアじゃなく普通のドアから出ると、なぜか風がないはずの内側から突風を受けることになるらしい。
係のあんちゃんが一所懸命言ってた内容にまず笑う。
「大変強い風が吹いております! お手持ちのお荷物、服、眼鏡等飛ばされませんよう、お気をつけ下さい!」
……眼鏡も飛ばされんのかよ、おい(爆笑)!

で、俺が回転ドアと普通のドア、どっちを選んだか?
答えは簡単。当然のことのように後者である(爆笑)。これもまた楽しかったことの一つなのだな。えへ。