SEX MACHINEGUNS
2001 CONCERT TOUR ボッキーII 〜エビドリア〜ン〜   2001.06.02 新潟テルサ


 

新潟へ向かう新幹線のホームからしてすでに人が多かった。車内も人が多かった。新潟駅到着後、普段人気が少ない方へ歩く人の多いこと多いこと。それもそのはず、なんと今日の会場のすぐ近くにあるスタジアムで、コンフェデ杯やってるせいでして。
バスターミナルには、サッカー用とライヴ用それぞれに戦闘体勢を整えた老若男女があふれており、近づく気力さえなかったのとこのところの運動不足を解消したいのと時間ちょうどよかったのとで、駅から会場まで道知らないくせに歩くこと決定。
で、ちゃっかり迷った。そんでもって遠回りした(爆笑)。
でもね、それすらも苦にならないほど、楽しかったんだよ。二年半ぶりのsex MACHINEGUNS。
三年前とはいろいろと変わってることが多くて戸惑ったのは事実。あの当時と同じメンバーって二人しかいないしね。
だけど、だからこそ俺にとっては目新しいことを楽しむことができて、嬉しかったんだよ。

まず、これだけ先に書いておく。マシンガー、暗くないです。底抜けに明るいです。いいことです。
SUSSY脱退からまだそう日が経ってないんだよ。でも暗くなくて、サポートメンバー二人をしっかり迎え入れてるんだよ。
そんでもって、ファン同士の結束がある程度までしか固くないんだよ。一部のファンがチーム組んで、開演前に円陣組んで気合入れ、とかっていう、王道系のコアなファンがあんまりいなくて、新参も古参も一緒くたなんだよ。

それと、純粋に楽しくて笑ったこと。
まず、影アナ担当のお姉さん。彼女がツアースタッフなのか会場サイドのスタッフなのかが不明だが、もし後者だとしたらスバラシイことこの上ない。影アナの定番、「本日は、●●(ミュージシャンの名前)、○○(ツアーもしくはライヴのタイトル)にお越しいただきまして〜」というヤツ。
今回のツアータイトルは『ボッキーII〜エビドリア〜ン〜』。
前半部分を平然と言えること自体エライと思ったが、後半部分は更に凄かった。影アナ担当のお姉さん特有の声で喋ってたのに、「エビドリア〜ン」のとこだけ、death声だったんだよ(爆笑)! しかも、開演十分前と直前、二度もやった。客席、二回とも拍手喝采。楽しかったよ。そんなところからして楽しかったよ。
あとは、野郎人口の多さ。NOISYが男女分けて煽った時に、手を挙げた野郎ども、およそ会場の半分。あそこまで野郎人口の多いライヴは初めてだった。いやぁ、道理で汗臭いわけだよ(笑)。

さてさて。箪笥を見てもわかる通り、俺はメジャーデビュー以降の彼らのアルバムを買ってない。従って、曲を知らない。実際、一曲目から知らなかった。だがしかし。
二曲目に来た「鉄拳II」をはじめ、知ってる懐かしの曲もわんさか入ってるライヴだったので、暴れるには困らなかったんだな。久しぶりに、眼鏡ズレる程度には頭振ったよ(笑)。
開演前に機材チェックに行くのを忘れたんだが、どうやらアンプについてはメサ使いさんが多いらしい。そりゃまぁ、サウンド的には純メタルだからなぁ。なんとなく納得。

MCで幾度も話題に上るコンフェデ杯。NOISY曰く「ボール追っかけ回して汗かくより、頭振って汗かけぇ!」
……楽しいんだってばさ(笑)。
爆音な上にノイズ多いのでようわからんかったんだが、どうやら本編中のANCHANGのギターがトラブル続きだったようで、アンコール入った時には「向こう(コンフェデ杯)のスタッフの無線でも邪魔してんのかぁ!? でも、俺のギターも向こうに入ってるかもしれない!」と豪語。や、それはないとは思うが(笑)。
とにもかくにも十倍以上の人がいるであろう隣の会場を目の敵にしつつ、ライヴは進んでいって、そのまんま終わった(笑)。

後半、メンバー各自がMCを取ったシーンで、なぜかほぼ全員分の年齢を暴露するANCHANG。本人は三十一だそうだ。よくやってると思うよ。ほんとに。声もギターもパフォーマンスも衰えないしね。偉いよ、うん。
てか、三十路前後でこれだけバカってことはだなぁ、非常に俺好みっていう意味なんだよ。丸くなっていくことなく徹底的にバカ一直線なヤツ。やっぱりこいつら大好きである。

本編後半に「KISS」、二度目のアンコールには「みかんのうた」と「ファミレスボンバー」。俺でも頭振れる曲そろってたらそりゃイくさ。ああ、イったさ。久しぶりに。
手扇子の類が大嫌いな俺様、拳を突き上げるのは場合によっては好きなのだが、あまりに久しぶりだったため、今日になって右腕、筋肉痛(爆笑)。そのくらいには暴れたよ。楽しいんだもん。

そうそう、アンコールの声が、「アンコール、アンコール」じゃないんだよ。びっくりした。「せーっくす、ましんがーんず!」の繰り返し。びっくり。いつの間にこんなに統制取れてたんだ、マシンガー(笑)。
それから、「KISS」と前後してステージの天井から吊り下げられたバンド名型の電飾。昔懐かしのメタルバンド特有のあのだっさいヤツ(笑)。スタッフさんが面白がって、客のコールに合わせて「sex」と「MACHINEGUNS」を分けて点灯したりするし(爆笑)。
細かいところでいちいち楽しいのは相変わらずだなぁと思った。
そういうところを削ぎ落としたらきっと、このバンドはもたないんだろうなぁとも思うから、それでいいんだろうけども。

一つだけ、「ふっ、まだまだよのぅ」と思ったのは、サポート二名のMC。まだ照れがある。
甘い。そんなんじゃダメなのだ(笑)。このツアー終わる頃には成長してるとそれはそれでまた楽し。

それからね、二度のアンコールの後、客電ついてて公演終了のアナウンスも入ってるのに、客のほとんどが帰らなかったこと。これはすげぇと思った。まぁ、時間が早いってのももちろんあっただろうが。三度目のアンコールかけてたのが午後八時頃だったから。
それでも、通路を客席後方へ向けて歩く人影がほとんどなかったのにはびっくり。一度惹きつけられちゃうとダメだね、ああいうのは(笑)。