au presents LIVE RECOMMEND “Clockwork Orange showcase”
2001.12.22 渋谷ON AIR WEST
会場がまず因縁だよなぁ……なんせ、φのライヴで来たEASTの向かい側。まあいいけど。
会場入りした直後、出演順が分からなかったのでとりあえず適当に前方五列目程度に陣取ってみた。珍しく。トップは今日唯一の男性オンリーバンド、After me。vo.の声量はそこそこあって、バンドの音の出方もまあまあで、いい感じではあったんだが、曲がなーもうちょっとなー……サビがもう一段目立つアレンジにしてほしい感じ。そうなるとメリハリついて聴き応え出てくると思うんだが。ちょっともったいなかったかも。
MCでは他の出演者が全部女性vo.であることをネタに「終わったら合コンとかないっすかね」とdr.さん。いや、ないから(笑)。メンバー紹介では全員が過去の合コン経験回数を暴露(爆笑)。そして今後の予定を話す中で、クリスマスに池袋サンシャインでアコースティック・ライヴをやるという話が出て。「カップルを前に、別れの曲満載でやろうかな」と豪語。やってこい(爆笑)。続いてvo.のみ女性のchicochair。ここで、自分がどれほど前にいるのか改めて実感。音出す直前のバッキング部隊三人が「じゃあ」とか「はいよー」とか言ってるのが聴こえてしまうほどの距離だったのね、俺がいたのって。いやびっくり。普段が後方まったり派なだけに。
で、三人が音出した直後にステージに飛び込んできたvo.が、かなーり元気よくて。声量も音程もしっかりしててちゃんと聴けたので、俺的に合格。曲もけっこう楽しかったので俺的に少々お気に入り。一曲目のブレイクが微妙にズレたりしたのも、こうなりゃご愛嬌。本日の収穫その一。
途中でやってた「ヘビーローテンション」(最初「ヘビーローテーション」と聞き間違えた)という曲の最後で、vo.さんが突然「牛肉食べたぁぁぁぁい!」と絶叫(爆笑)。肉好きなのか姉ちゃん! そのテンションの高さでインパクト三割増(笑)。三番手NUUが本日最強の謎の人(笑)。なんせ、拍手が起こる度に胸に手を当ててうっとりした顔で「……あたたかい〜……」。幸せなのね(笑)。
アコギ一本をバックに、ほんわかと、でもしっかりと歌い上げる雰囲気は嫌いじゃない。
三曲目に「生まれた日」という曲をやってて。今日が誕生日の俺様、ちょっと照れ(笑)。しかしこの人、「生まれた日こそが命の日、命日って思ってるんだけど……」と発言。ってことは、今日は俺の命日。明日は天皇の命日。…………………………ちょっと不吉(笑)。四番手が京田未歩。これもバンドがアコースティック編成。per.とkey.とg.。音のバランス的にkey.だけ少し音の質が違っちゃう感じがしたが、まぁ仕方ないかな、と。
唄はなんつーかヤイコ系統? 音楽のテストで賛否両論分かれそうな感じの。ちゃんと説得力あるから俺は好きだが。小柄な身体に似合わず力強い歌を歌う、なんつぅコピーを事前に雑誌で見かけてたんだが、その表現は当たってた。ここまでは押せ押せにならなかった客席、ここへきてようやくと言うかやっとと言うかとうとうと言うか、突然詰まる(爆笑)。あとはYoujeenしかいないからねぇ。
FIRE WIREなんかだとオープニング・アクトからでもけっこう客に動きはあるので、ここまで一気に空気変わるってのも珍しい経験。
ちなみに俺は相変わらず上手寄りのポイントにいたので見えたんだが、二階席下手側にここでJらしき人物登場。場内騒然。果ては「Jー!」と叫ぶ姉ちゃんまで出る始末。いや、本人ステージには来ないから。俺はそれより、二階席の壁際でまったり佇む帽子かぶった兄ちゃんとか、手すりの下から顔覗かせてる出演者各位の方が気になった。特にchicochairのドラムの兄ちゃん(髪型で判明)とかNUU本人(雰囲気で判明)とか。顔だけひょこんっと手すりの下から覗かせてるので可愛かったのだよ。
で、だ。バックメンバーに変動のないらしいYoujeenバンド、当然上手ギターは室姫さんなわけで。
来ましたよ。室姫コールが(爆笑)。
そしてそれに満面の笑みで応える室姫さん、テンガロンハットにYoujeenTシャツ、細身のジーンズの裾は脛で折り返して、足元は真っ赤なレザーらしき編み上げブーツ(靴底五センチ)。なんだかな。
ギターはアイバニーズで作ってもらった白地に♂♀柄のやつ。アンプがメサでしたね。安直というか。でも今日は他のバンドのほとんどがフェンダーとかローランドのジャズコーラス使いだったんで、やっぱり音の厚み違ったね、多少。下手ギターのBANさん(お姐さんなのだよ。むちゃかっこええ人だ)がマーシャル使いなので、歪ませたら強いのよね、このバンド。
オープニングSEより前にセットチェンジ後の微調整のために出てきてコールを浴びた室姫さん、SEとともに再度出てきた後、ちょこっとチューニングなんかして。
手持ち無沙汰になるや否や、アンプに向き直って(つまり客に背中向けて)準備体操開始(爆笑)。主に腕の筋肉の曲げ伸ばし運動に続いて、腰振って踊る踊る(大爆笑)。どうしたよアンタって感じね。
それを笑ってる間に、「Apple for your thought」でライヴスタート。ステージに駆け込んできたYoujeenは、夏のFIRE WIREツアーみたいな謎衣装ではなく、黒で統一したちょっとせくしーなお姉ちゃんになってました。良かった良かった。ただ、エクステンション付け過ぎ。髪に赤入れてあるっぽいんだけど、それに対して真っ黒なエクステンションつけてるから、すっごい変。そこだけが謎。
MCに続いてマキシ『Beautiful Days』のカップリング「Love, falling into pieces」。かっこいいんだよこれがまた。BANさんの掛け合いコーラスがきっちりハマるのが嬉しい。かっこいいお姐さんラヴ(笑)。
実はセットチェンジの時からステージにもう一本謎のアコギがあったんだけれども。「Love,〜」が終わるとYoujeenがそれを手にして、方々から飛ぶ「頑張れー」という声援に「上手く弾けるか分からないけど」と照れ笑いしながら三曲目「Good-bye」。CDで聴けた驚異のファルセットはギターに一所懸命になるあまり出なかったものの(苦笑)、やっぱりこの人はこういうことやると強かった。あ、ちなみにギターはたぶんモーリス。Youjeenって左利きなの? ギターは左用のだったんだけど。
「Good-bye」の緊張感を払拭したのが次の「HEY JERKS」。今日は日本語ver.で。日本語の歌詞もずいぶん飛ばなくなったね。成長の証。そして、ブーイングの嵐を浴びつつラストの「Beautiful Days」。途中でワタクシ、不覚にも泣きそうになる。何故かは謎。誕生日だからか? 違う気もするが。なんかね、泣けたのよ。
で、即座に沸いたアンコールに応えて、もう一曲「HAPPY HAPPY DOLL」。「すごく好きな曲」と言うだけあって、歌詞は辛辣なのにこの曲やる時のYoujeenは楽しそうなんだよね。
今日のYoujeenは日本語がちょっと不安定だった気が。MCのね。歌はいつも通りだったんだけど。なので、なにか伝えたいことがあるのは分かるんだけど、その内容は理解しづらかった。最近の彼女は「なんか」で繋ぐことを覚えたらしい。英語覚えたての日本人が「well」で繋ごうとするのよりも遥かに使用頻度が高い。それに頼り過ぎないで言葉が続けられるとよいね。ここで余談。まず、Youjeenの一曲目辺りで、俺よりちょうど頭一つ小さいお嬢ちゃんが俺のすぐ前に来たんだが、これが……周りに合わせて揺れ動いてる間に、ちょっと気を抜いたらお嬢ちゃんのアタマに俺のアゴ直撃。ごめんよお嬢ちゃん。
更にその後、いつの間にやら運ばれた中央付近で、やはり俺より小柄なお兄さんの真後ろにハマったんだが、このお兄さん、髪をがっちりワックスかなんかでセットしてあって。お兄さんの髪が俺の口に当たるとね、味がするんだよ(大爆笑)。ちょっと困った。でも熱い兄さんだったのでそんなに気分を害したわけではなく。
むしろ嫌だったのはモッシュ隊。これまたいつの間にか後ろからの圧力がなくなったなーと思ってたら、「HEY JERKS」辺りだったかなぁ、モッシュ隊がすぐ後ろにいて、当たられた……痛かったんで当たられた直後に体重かけて押し返したりしてみたが(笑)。まぁ、分かっていながら前にいた俺に文句を言う資格はないかもしれんが、痛いことは痛かったので愚痴。
あと、終演後に気がついたんだが、誰かの携帯踏んでた(爆笑)。持ち主見つかったのはいいけど、壊れてなかっただろうか(笑)。
それから、Youjeen二曲目辺りでふと見たドリンクカウンター前。なんでいるんだzilchのRay(驚)。すんごいナチュラルにそこに居て、一瞬コスさんかと思ったくらい(笑)。カウンター付近にいた友人曰く、一曲目の後くらいにはもう関係者席から降りて来てたんだそうで。下で見たかったんだね、きっと。客電もついてさあ帰るぞ。の前に、気になる曲が実はけっこう多かったchicochairのCDが今のところ二枚しか出てないことを知り、購入。
結局最後まで一緒にいてくれたお姉さんズと、とりあえずどこかに腰を落ち着けるべく道玄坂? を下ってる途中で、コートを着込んではいるもののヘアスタイルがステージにいた時そのままの京田未歩を発見したりとか。
決して悪印象があったわけじゃない(ちょっと物足りないとこもあるにはあったが)ライヴの余韻は、けっこういい形で残った。ちなみにこれ、今年のライヴ納め。お疲れ、俺。