THE TRANSFORMER 2002.06.25 大宮HEARTS(ネット中継)
実は晩飯が今日に限って微妙に遅めで、午後八時半からの中継に間に合わないかもーと焦るハメになったのはまぁ置いといて。
晩飯をかっ食らった後、大急ぎで中継画面に繋ぐと、まだグレーの画面のままで音声も入っていない。間に合ったのか、それとも回線混んでんのか? いや、まさか往年のLUNA SEAアジアツアーの中継のように混み混みってこたぁねぇだろう? と自問自答すること十数秒。
中継画面が突然明るくなり、続く人の頭の向こうに明るい明るいステージが! 間に合ってたらしい。で、メンバー三人とも楽器も持たずにステージセンターに集まってて、そこにもう一人知らない人がマイク持って立ってて。誰だ? と思ってたら突然それが喋る。どうも中継企画元のNACK5の人らしい。客を煽るだけ煽って話をg.本郷さんに振る。意気込みを! と言われてもこの日のライヴスタート時刻はたしか午後七時半。すでに一時間やった後でライヴの意気込みって言われたってなぁ…と思ったのは後の話。
なにやら楽しげに口元を緩めたままの本郷さん、自分のマイクに向かって「今これを見てるそこのお前、二次元からこんにちは」と右手を挙げながらごあいさつ。思わず「こんにちは」と返しそうになった俺はいったい(笑)。
話はそのままb.俊くんに振られ、一瞬ためらうように間を空けた彼は何故かvo.桐嶋さんのマイクで「最後まで見てね」とコメント。
更に桐嶋さんもコメントを求められ、マイクの前に立ったはいいが、口が開くまでにやっぱり間が。なに言おうか考えてなかったでしょ、皆(笑)。で、桐嶋さんは突如「ニーハオ」と。何故。なにゆえに中国語(笑)。そりゃね、大宮発世界向けネット中継ですけれど、なんで中国。英語じゃなかったのがいっそ不思議だ(笑)。
そのままなんとなくセッティングして楽器持って、もうこの辺に来るとNACK5の人、眼中外。スタートをもうわくわくしながら待って。本郷さんのなんとなく弾いてる感じだったフレーズがしっかり意図をもってはじき出されるようになって、来たのが「テクノイドハイパースター」。
イントロのブレイクに合わせて桐嶋さんが「テクノーイド、ハイパー!」までコールしたのは確かだが、「スター」は何処へ(笑)。っていうかこのタイトルコールは先月のライヴでもやってたはずだけど、その時はどこまでコールしたか忘れた(笑)。まぁかっこよろしいのでよし。
この曲の冒頭までは、客席後方のカメラがせいぜい定点でズームアップする程度だったため、ステージがそんなに高くないらしいHEARTSでは楽器がほとんど見えない(ドラムセットも見えない。山台ないだろ、あれ)状態だったんだが、曲中に突然カメラが切り換わる。
なんと、ステージ下手、俊くんのすぐ近くらしきポイントから、ステージフロントを撮っているカメラがあったらしい! おかげで衣装も細かい表情も手元も楽器もばっちり。なんておいしいんだ、ネット中継!
本郷さんはチェリーバーストっぽいLPとお馴染みギブソンの黒LPを使用、桐嶋さんはf字孔のあるヤツ(グレッチじゃないと思ったけどメーカーどこだっけ、あれ)で、俊くんもいつものヤツをピック弾きと指弾きで使用。彼らの機材紹介してくれるような雑誌がほしいね。曲は間髪入れずに「ギリリラ」へ。すでにライヴ前半戦が終わっている上に中継時間が三十分だけという事態なせいか、中継が入った後半戦はもう文字通り怒涛のセットリスト。休みなしMCなし暗転なし曲間二十秒以内(推定)という凄まじさ。
「ギリリラ」の後も畳み掛けで「Shut Up」。
ところが。
この曲、アルバムで聴いてもたしかにこの部分は慣れるのに手間がかかった。それは覚えてた。覚えてたからなおのこと笑った。2コーラス目のアタマ、入るタイミングをvo.桐嶋さんがミスった(爆笑)。
考えてみたらこの方、歌詞の間違いはたまにあるんだけど、フレーズミスはあんまり、そんなになかったような気が。いや、貴重(笑)。
曲はそこから「Nothing to lose」へ。アタマのカウントが少し違った他は、マキシ『赤い花』のカップリングだったこの曲のライヴテイクと同アレンジ。
なまじこの曲、このライヴテイクでTHE TRANSFORMERにハマっただけに、俺様この時点でかなり興奮。
Bメロになるとなぜか、本郷さんと俊くんが桐嶋さんの背後で向かい合って弾いてる姿が見られたりして更に熱狂。
そして、ライヴテイクと同じアレンジでそのまま「感情漂流」へ。これ、テンポかなり速かったんですけど(笑)。しかしかっこよろしいのでよし。
間奏で「get away now(推定)」っていうフレーズを桐嶋さんがプラスしてたなぁ。あれ、かっこよくて好きだ。曲の終盤、もうやるべきフレーズは全部やり終えた辺りで、桐嶋さんが一枚脱ぐ(笑)。白地になにかプリントしてあるTシャツの上に着てた黒地のシャツを脱いで振り回して投げて客席に身を乗り出してまで客煽って、音が止まりきらないうちにとっとと上手へご退場。俊くんがなにもせずに後へ続き、更にドラムさんもそれに続いて退場。
本郷さんがノイズ担当班で最後まで残っていた。でもこの人のギターはノイズにしようと思ってもどこか綺麗だったりして不思議だ。そうして中継が終わったのは終了予定時刻の三分前。「感情漂流」のテンポが速かったのが中継時間を気にしてのことだったとしたら、惜しいことこの上ない。何故なら彼らには、残り時間が二分を切っていても演奏できる曲が一曲あるから(笑)。
まぁ、本郷さんのご退場まで全部見られたのでそれでよし。