黒帯ロッカーズ2010 2010.09.19 新潟BLACK PIG (旧新潟CLUB JUNK BOX mini)
やっと来たよ、地元にガーゴイル! でも今年はこれ一回で終わりだけどね…。しかもワンマンじゃないけどね…。
だがしかし、ガーゴイル以外に行かなくなって久しい俺にはずいぶんとご無沙汰だったイベント。しかも一昨年開催された時には腰痛めた直後だったせいで泣く泣く諦めた黒帯。これはこれで楽しめる可能性充分と判断して、喜び勇んで参戦。
マモノ。一曲が長く感じる。その割に、前の曲と次の曲とで印象が大幅に変わるということがない。キャラで持たせないと30分オーバーのステージはきつい気がする。キャラは大変に頑張ってて楽しいんだけどね。
あ、でもね、演奏の質は悪くはないんだよ。黒帯の顔ぶれに対して酷過ぎるということはまったくなく。ただ、まだまだ成長の余地がたっぷりあるな、という感じ。真ん中のvo.が声量がいまいちなのが気になった。見た目の存在感はあるだけに、低音death声だとバックに埋もれてしまうのが難点。また同期ものを多用してるから音数が多くて、ますます埋もれてしまう感じが。そしてg.がかなりの割合のvo.をとるんだが、手元がほとんど見えない。そんなに背が高くないのに前傾姿勢でマイクにのめり込んでるから、とっても見えない。ソロなんかちゃんと見栄えしそうなフレーズがんがん入ってるのにもったいない。ついでに、衣装の色にg.とb.が埋もれているので余計に目立つ要素にならなくて、なんか色々ともったいない。持ち時間を前2バンドと後2バンドで変えるかと思ったら全バンド均等だったらしく、マモノ終了時点で約45分。いやーちょっと長かった。
だが、MCはすーぱーおかしかった。g.&vo.がテンパっててあれこれ言い間違ったり噛んだり詰まったりすると真ん中vo.さんが冷静にツッコミ入れるという光景が何回あったことか(笑)。恐ろしいことを言われたら客は「きゃー、恐ろしー」と言ってあげないといけないらしいのだが、タイミングをつかむのが難しいというか、慣れてるっぽい最前エリアの方々もいまいち言えてないことがあって、ますます困ったg.&vo.さんは相当テンパっていた。人間界を魔界にするべくやって来たのだから怖がるべし! とのお達しが、しまいには「怖がってくれ!」とお願いする形にまで変化。腰の低い魔物さんたちです(笑)。とりあえず日本一恐ろしいバンドらしいので、笑いつつ怖がらせてもらいました。
途中、真ん中vo.さんがステージフロント中央のお立ち台の上でジャンプしようとしたら天井に頭つっかえそうで、首傾げてほんのちょっとだけ飛んでた(笑)。牙様もよく飛ぼうとしてつっかえてる場所だから、身長同じくらいなのかと思ったら、違った。牙様がつっかえるのは帽子のお飾りが当たってるんであって、牙様の頭頂部で考えたらまだまだ余裕あるんだった(苦笑)。どうやらマモノの真ん中の人はけっこう背が高いらしい。のに、厚底靴でお立ち台に立ったら、そりゃつっかえるわな。
最後の曲の前にg.&vo.の人が装着してた、ヅラというかマスクというかそれが合体したかぶり物というか、そういうものを取ったんだが、衣装の肩パーツがデカいせいもあって、小顔に見えた。
b.の子はアンコールで喋る声を聞いても男か女か判然としなかった。男としては相当ちっせぇなとは思ったんだ。でも女子としては相当にかっ飛んでるなと。だって体型がまったく推測できない衣装なんだもん。後の情報によると男だった模様。ちょっと身長分けてあげたい…。
そして山台がないせいで演奏中ほぼ顔が見えなかったdr.さんは、ステージから引き揚げる時にやたら腰の低い態度で何度もおじぎをしていった。怖いかどうかはともかく、なんか色々と憎めない、微笑ましい魔物さんたちだなぁと思った(笑)。
KING。曲や音の方向性自体は嫌いじゃないのに、一曲通して同じノリでのらせてくれないアレンジが多くてノリきれず。やりたいことを一曲に詰め込みすぎな印象。ラストの曲でお友達がモッシュに混ざりに行ったんだけど、モッシュ起こすならモッシュばっかりで通してもいいだろうに、キメフレーズに合わせた振りが多くてモッシュできる時間が短い。
しかもvo.が振りの指導というか指揮をしている。拳上げるタイミングの見本なんかは他バンドでも普通だから極端に気にならんけど、「はい、ここから左右に揺れまーす」とか「ここでストップ! 曲調変わるからね!」みたいな腕の動きがほんとに指揮してる感じでしかも種類が多いので、ちょっと食傷気味。俺の慣れと好みの問題でもあるから一方が絶対いいと断言はしないが、俺はほどほどにしてほしいなと思う。
曲構成も、初めて見てる人間としては、イントロからAメロの流れで「お、これはちょっと好みだぞ?」と思ってたらBメロからサビで覆されるというパターンが続いて、ついていき切れず。
あと、とにかくvo.の声が埋もれてしまいがちなのがもったいない。マモノの二人(もとい二魔物)と声質の方向が違って、俺好みのいい声なのに、バックに埋もれる。そのバックも全パートの音が混然一体となり過ぎてて、塊のなんとなくの全体像はわかるんだけど細部が見えなくて、ギターソロとか明確なリフ以外でどこに耳の焦点を合わせたらいいか迷ってるうちに終わった。
マモノほど持ち時間を長くは感じなかったし、MC短めで畳みかけという構成を選んだことを好ましくは思うんだけど、俺が自分のスイッチ入れ損なった感じで、喰らいついていけなかったなぁ。演奏上はマモノよりポイント高いんだが、ヒートアップして時間を忘れるほどにもなれなかった。
MCではvo.が「楽屋が焼けてます! 真っ黒!」沖縄帰りの人たちが多いからねぇ(笑)。そして「なんかあっちの竜さんは眠たい眠たいって言ってたから」と、test-No.の竜やんと同じRYOという自分の名前を客に呼ばせて楽屋へ向き直り「竜さん、起きましたかー?」とかやってた(笑)。でも気になったのは、これが曲中のMCだったということ。他の曲でもあった気が。これも曲の勢いをかえって殺いでる印象になって、話のネタでは存分に笑わせてもらってんだけど、なんか個々の楽曲は俺的にいまいちだった。もっと一直線に刺さってくるような曲があると一気に持ってかれちゃうんだけどなー。
test-No.。雑誌でならBY-SEXUALから、音でもZIGZOから知ってるDENちゃんとRYOやんの二人+dr.の子。実は初当たり。生で見られて良かった!
まず、幕が引かれたままのステージから来るギターの音に固まる。だってあれは間違いなくZIGZOの「splash!」のイントロ! 竜やん何してくれてるですか! それがまた覚えてるままの音でさー……幸せ。この時点でもうものすごく期待してたけど、曲知らないのが多いから、まぁ眺めるところからスタート。
KINGの後だったから余計に、ほとんどの曲が一曲丸ごと一貫したリズムで持ってってくれるのが嬉しい。音源は数枚持ってるものの、いまいちはまり切れずにいたんだが、圧倒的にライヴの方が良いね、このバンドは。
そして本日最高に音が良かったのが、実はtest-No.だった。この後のガーゴイルは序盤でトラブルがあったのが痛かったし、test-No.と比べると音数が多い分バランスが難しいのかな、と。PAがガーゴイルでお馴染みのおっちゃんだったらまた違ったのかもしれんが。
その点、test-No.はシンプルな3ピースで各パートの音の粒立ちが良くてはっきり聴こえる上に、音圧が凄まじいので音の隙間をほとんど感じさせない。アレンジ上、休符が入っていてもスカスカにならないって何事! 久々に見たぞ、そんなバンド。いいもん見た。
ベースがねー、スタインバーガーがあんなに音がぶっとくよく響くとは! 弾き手の実力もあるだろうが、セッティングとか他のパートとのバランスとかももう最強過ぎてすげぇ良かった。
あと、dr.楓君が良かった。前出の2バンドだと、二人ともテンポもリズムもきちんと取れてて安定した叩き方なんだけど、手数足数の多いフレーズの直後の緩いフレーズで、ボリュームというか音の張りというか緊張感というかが落ちたことが何度か。楓君は手数足数が少なくてもボリュームが落ちない上に、テンポもリズムも狂わないのにテンションは上げていけるという器用な子でした。それは勝治も同様なんだけど、楓君の方が基本の音数が少ない分、上手いのがよく分かって嬉しかった。いい太鼓屋さんだな、と生で見て思える太鼓屋さんは、イベント行く機会が少ない俺には貴重だからね。
音とは無関係だが、DENちゃんの髪のさらさら具合が最強過ぎた。だって、ガーゴイルだと敏兄さんは髪もしっかり作っちゃう人で、ヘドバンそのものはDENちゃんに引けを取らないレベルのハードさなのに、髪はほとんど揺れないから(笑)さらさらでも分かりづらいという。更に竜やんはデコ全開であの眉が見えてる印象しかなかったので、前髪あるとすげぇ可愛くてどうしようかと思った。
持ち時間が同じなのにびっくりしたのはここから。test-No.は盛り沢山で楽しかったーけど飽きたり疲れたりしない俺的に丁度いいところで終わったなーところで何分ぐらいやったんだろ? と思って時計見たら前2バンドと同じでびっくりーと。
MCでは先程のKINGのvo.RYOの「竜さんが眠たいって言ってる」という発言を受けて、DENちゃんが竜やんをいじってました。そしてこの二人もそんな年になったかーと思った40歳の話。DENちゃんは新潟に着いてからマッサージ行ってきたということで、「ミュージシャンとは思えないこの身体のいたわりよう。そんな明日は敬老の日!」そう言えばそうでした。でも40歳は敬老の対象でいいのか(笑)!?
そこからだったか二度目のMCだったかで、竜やんの足下のエフェクターの不調から、ちょっと前に竜やんの長年使ってきたエフェクターがご臨終したという話が出て。竜やん曰く「修理しようと思って開けたら、中身がパラパラって落ちた!」20年以上使ってたとか言ってた気が。そして同型の製品はもはやなく、DENちゃんが同系統のかなりリーズナブルなモデルを提供したら、予想以上に電池を食って不調を招いたらしい、と。色々大変です。
途中で演奏された、今回のツアー合わせで発売されたオムニバスアルバム『黒帯ロッカーズ』収録曲2曲のうち、DENちゃん作の方は途中に振りがあるからねーと前もって言われたので、どんなのが来るんだ? と思って待ってたら、中指立てるのと人差し指プラスしてピースするだけですげぇ分かりやすかったので、一緒にやってみた。「あ、ピースの時こうすればいいんだ。今思いついちゃった」と、ちょっと照れ笑い気味に新手の動きを加えたDENちゃんが可愛かった。そして最後の曲、なんか覚えがあるなぁと思ったら、久しく聴いてなかった手持ちの音源に入ってた「45°」だった。音源持ってるくせに復習しないまま参戦してごめん。楽しかった!
そうそう、各バンドとも楽器については多少見えるものの、今回は機材とドラムセットがほんとに見えなかった。俺が後方に陣取ったせいもあるんだが、転換の度にちゃんと暗幕閉めてくれるから、ステージに人がいない時にじっくり機材チェック、という手が使えなかったのだよ。だが基本的にベースは全員アンペグだった模様。アンプヘッドだけそれぞれ違ったりしたのかな? ギターはKINGのみツインギターで下手のアンプヘッドが知らないメーカーのロゴだったが、上手はマーシャルだったと思う。噂の謙太郎ちゃんお気に入りのマーシャルのデジタルアンプだったんだろうか。しかしそうだとしても、この会場でクレイトの音聴いたのが1年前なので、さすがにどっちがいいか比較するには記憶が遠かった。普段から弾いてる人や傍で聴いてるスタッフさんとか以外は、並べて聴かないとなかなか分からんわー。
GARGOYLE。SEは銃撃や爆撃の効果音入った奴で。前日の金沢では衣装の時期がメンバーそれぞれでバラバラだったらしいので、今日はどれだー? と思ったら、この春から使ってる黒地にメンバー毎に色違いのGロゴ入った衣装でそろえてきた。てことは……東京を出る時、車に何着ぐらい積んできたんだろう? 特に牙様のお帽子なんて1個でもかなりスペース取るだろうに。謎。
どアタマ「メメント・モリ」のイントロでいきなり謙太郎ちゃんの音が出てないことが発覚。しかもdr.もb.もなんか変。低音がほとんど聴こえない上にスネアがなんか…ぱしゃっというかぺしゃっというかそんな音に聴こえてしまう。全っっっ然迫力がない。直前の幕裏から聴こえた音はそれぞれ絶好調だったのに何故! リズム隊の低音の悪さは丸一曲ぐらい続いた気が。もったいない。非常にもったいなかった。このトラブル、g.はすぐに持ち直したものの、リズム隊のは結局PA席にいたスタッフさんが曲中にベースアンプ裏へ回ってなんか配線いじってて、それでもすぐには直らなかったからなぁ。
しかしステージ上は敢えて気にしない感じでテンション高く突き進み、まさかこんなに早くこれが来るかの「消滅」。ほんっと「消滅」率高いよ新潟。何故!
新曲「影王」の後にご挨拶MC。ここで牙様の才能の一端に久々に触れる。久々なのも当たり前、俺がガーゴイル以外行かない上に去年からワンマン続きだったからねぇ。で、牙様がマモノの「きゃー、恐ろしー!」を自ら言っちゃうわ、KINGのvo.が沖縄に固執しているのを受けてか日焼けネタも出るわ、test-No.の「45°」を、ちょうど45歳の誕生日を過ぎたばかりの敏兄さんに引っかけるわ。同い年の牙様はまだ辛うじて44歳だから、弄るの楽しいんだろうなぁ(笑)。あと、マモノのvo.とdr.の人が24歳なんだそうで、ということは結成23周年を夏にやったガーゴイルは彼らが1歳の時にはもう叫んでた、という話も出た。しかしとてもじゃないが親子かもしれない年齢差に見えないのは、下が魔物だからか上が化け物だからか…(酷)。
牙様のMCを後から思い返してみたら、気づいたことが一つ。客席で、お目当てのバンドが終わると後ろへ下がる人がいるのは普通のことだけど、興味のないバンドの出番で外へ出ちゃう人も多いんだよね。すげぇもったいないなと思って。だって、ともかく全部見た人じゃないと、牙様のこういうネタで即座に笑えないじゃん(笑)。しかも牙様だけじゃなく、全バンドどっかで他のバンドの話を出してつなげてるし。これはもうMC目当てでもいいから全部見ないともったいない。マジで。
そこから「風の城」。サビのコーラスの後半を敏兄さんが放棄しとる…あの高音コーラス好きなのに。ベースライン面倒になるからって、そっちに専念したいからって、完全放棄ですかい! ミスしないように真剣に弾いてる顔にはそれはそれで惚れるんですけど、でもコーラスも好きなんだよう。
しかし、浸ってたら直後に叩きのめすかの如き勢いで「潜在的幻狂覚無差別覚醒菌感染者」。この辺、後方にいた俺の周辺はほとんど反応できず。他バンド動員な方々にはハードル高いだろ、これ! と思いつつ、ガーゴイル動員な俺は問答無用で即反応。
牙様が「ツアー初日の沖縄で焼けた! 見て!」と上着一枚脱いだノースリーブの袖ぐりの際を見せようと足掻いてみたもののよく見えず、なんていう短めのMC挟んで「VIVA!-aso-VIVA!」。
新曲2曲は大変楽しく。「影王」のギターソロ、初聴きにも関わらず惚れたなぁ。謙太郎ちゃんがかなりかっこよく見えた。俺がライヴで未知の新曲に当たるってのは、実は「thanatos」以来だが、あの時ほど迷子にならずに済んだ。ついでにメンバーも、『黒密典』のツアーの時ほど新曲で迷子にならず。得意技満載のハードナンバーが2曲だけだからね。良かった良かった。
笑ったのはもちろん「VIVA!-aso-VIVA!」の方。途中まで手の上げ所がよく分からず、膝と頭でリズム取りつつ静観してたんだが、中盤で牙様のご指導が入った。「aso-VIVAを3回、で、VIVAを1回です」……あ、そんな分かりやすかったんだ? と思ったら直後に、それまで俺と同様ほとんど反応してなかった俺の前2列ほどが一斉に動き始めた(笑)。俺、今日はほとんどポジション動かずに見てたんだけど、前の3バンドでは客席の後ろ3分の1から半分くらいはだいたい静観したまま終わってたのに、この時突如、後ろからも手が上がった感じの風圧が! さすがご長寿、客のつかみ方も最強です(笑)。
しかし黒帯ツアー、新潟でまだ4本目ということは3本しかやってないのに、最前エリアを筆頭に浸透率高いのが気がかり。だって、もう覚えてる人=リピーター=遠征組という確率が高いということでしょ。なんか色々と先行き心配になるよなぁ、こういう事実に気づいてしまうと…なんてことを考えたのは後で冷静になってから。この時はもうテンション高くてねー(笑)。
更に牙様から「ビジュアル系の皆さんだと『咲く』人おるけど、ふわぁっとやったらあかん。びしっと! 北朝線(敢えて誤字)みたいに!」と追加指導。やばいから、そのネタやばいから!
で、それでも上がる手が一気に増えたこの回を終えると、話を振られた敏兄さんから「許さん!」の鉄鎚が(大笑)! 「俺ら最年長やぞ! おっちゃんが頑張ってんのに、まさかお前ら、前の3バンドで疲れたとか言うんやないやろうな! 許さーん!」お叱りいただきました!(←注意:喜んでます) 更にどこからどうつながったか忘れたけど「この田舎もんが!」とも。楽しかったぁ(笑)。
これでもう一回やって、次に振られた謙太郎ちゃんが再びヤバ発言。「うーん、まあまあかな。強いて言えば、キレがない! まだ北超鮮(同じく誤字)まで行ってない、途中の韓国辺りで止まってる! もう、腕の関節ないぐらいの感じで、びしっと!」だからそれを引き合いに出すのは微妙だっつーに…と思いつつ笑ってしまっている俺。顔がすげぇ真剣にかっこつけてんだもん、謙太郎ちゃん(笑)。
続いて呼ばれた勝治はしかし、バスドラでテンポキープし続けてるので立てず。でもドラムセットが1バスに、もしかしたら1タム? のすげぇシンプルな全バンド使い回しのだったから、上半身のほとんどが見えるくらいで、そんなにパーツが少なくても音圧も音数もちっとも減退しない辺りがさすが勝治。ワンマン仕様のフルセットより顔とか手の動きがよく見えるので、むしろこっちの方が外見上はおいしいかも。「新潟ー! 米食ってんだろー! もっとやれー!」食ってますけど貴方ほどには食ってないと思います(笑)。
ここだったかその前だったか、なんか話の流れが変な方向へ行って、いつの間にかフロント3人と客席が一斉にその場足踏みで大行進するという異様な光景が(大笑)。勝治の相変わらずのテンションのおかげで更に無駄なテンションが加わり、絶好調で「VIVA!-aso-VIVA!」が終わった所へ畳みかけで「ジェットタイガー」から「死ぬことと見つけたり」へなだれて本編終了。
持ち時間が4バンド同一だったのに、ガーゴイルだけ「え、もう終わり?」と思ったのは、俺の愛情の差なのかステージ上のバンド毎の実力差なのか。愛に差があるのは事実だが、ガーゴイルだって絶対に最高のテンションでいけるという保証があるわけじゃないのに今日も楽しかったからなぁ。差はあるんでしょう、他の点でも色々と。しかし、だからこそ序盤の音響あれこれが惜しかった…!
機材は前述の通りで、弦二人はそれぞれ鉄板Vとワインレッドの。しょっちゅう楽器放り投げては壊してる人とか次々とニューモデルに替え続ける人とかも世の中にはいるけど、長く使うというのも大事なことだよな、とガーゴイル見てると思う。ドラムも含めて基本的には木製製品だからね、楽器。使うほどに変化していくものですから。ええ。
セッションは一昨年の黒帯でもやっていたという「オブラディ・オブラダ」を16人全員で。ステージ狭いのに、勝治以外の15人がドラムの前に並んだら、シンバルすら見えん! 演奏はガーゴイル楽器隊だが、途中でメインのマイクを誰が回されるか分からないドキドキ感がたまらないらしい(笑)。
まず牙様が出演順に全員を呼び込み。マモノは牙様が「マ」客が「モノ」、KINGは「キン」と「グ」、test-No.はそのまま前後に分けてお呼び出し。全員衣装のままだし! 特にマモノ。着がえることなく待ってたんだろうか。見るからに暑そうなのに!
牙様が「セッションはね、ビートルズの曲をやります。ビートルズって皆さん知ってます? 大雑把に言うと、外国人の4人組の方です」大雑把過ぎ(笑)。「歌詞は英語だから僕らもよく分かりません。皆さんも適当に歌って下さい」とか言ったのに、始まったら全員日本語の訳詞で歌ってるからもう…! KINGのvo.が「♪お掃除お洗濯〜」とかやってるし! その時点で既に腹筋がやばかった(笑)。
で、最初に牙様自らやらかした、お立ち台上で適当に即興で歌うという一発芸コーナー。もはやその後の順番を覚えていないが、「年齢順で僕から」と言った牙様に、後ろから竜やんが「え、年齢順? 上から?」と不平を鳴らしていた。皆さん、ツアー4本目にして既にネタ切れして困っている模様(笑)。竜やんの発言を受けてかどうか、結果的に順不同になったけど、マモノから3人、KINGから3人、test-No.はフロント2人、ガーゴイルは牙様の他に敏兄さん、だった気が。
そして牙様が何を歌ったかは本気で忘れてるが、覚えてる限りでは、マモノのg.&vo.の人が「悪魔じゃないんだマモノ〜、あくまでもマモノ〜、デーモン閣下じゃないんだぜ、だけどちょっとパクってる〜」とかなんとか自白してた(笑)。
前日の金沢で好評だったというマモノのb.の子は「オブラディ・オブラダ」のメロディーでモー娘の曲を歌ってみるという暴挙に出て、とっても字余りで困っていた。
最後の方で指名されたマモノの真ん中vo.の人は「マモノから2人当てられたからって気を抜いてたわけじゃないぞ!」と苦笑いしつつ、「ほんとにネタがない」というネタ(笑)。
test-No.の竜やんは牙様並みに踊るだけで無理矢理クリア。
竜やんの直後がKINGのvo.で、「やろうと思ってたネタ竜さんにやられた!」と困っていたが、まだ未練があるらしく「沖縄行きたかったんだよ〜」なネタ。
KINGのdr.は牙様と目を合わせなかったせいで逆に指名されてしまい、下ネタを混ぜてステージ上の方々から一斉にアウトをくらっていた。
DENちゃんが「ネタがなんにもない! 移動中のことをネタにしようにも、今日は平和に着いちゃったから、どーでもいいことをものすごくかっこつけて歌います!」と宣言し、「ビニールをはがして〜、紙のフタをはがし〜、熱湯注いで3分、カップヌードル出来上がり〜!」……やばい、無駄にかっこいい(大笑)!
敏兄さんはベースを何故か竜やんに預けてお立ち台へ。しかし竜やんに預けたベースの音がちゃんと出るまでお立ち台の上から下手を気にしていた辺りが職人さん。さっくり年齢ネタを使い、最後に「犬神明さん帰ってきてくださーい!」よっぽど最年長の看板を背負いたくないらしいです(笑)。
そして締めを任されたのはKINGのb.の人。ものすごくテンパっていたらしく、「ワン、ツー、ワンツースリーフォー」と入れればいいカウントを、何故か「スリー」からのカウントダウン(笑)。仕切り直したと思ったら「ギター、カモーン!」…更になんか踏み外した感が。見かねた謙太郎ちゃんから深呼吸をすすめられるも、次は「フォー」からのカウントダウン(大笑)。再び深呼吸を指示されるわ、最終的には敏兄さんが下手へ呼び戻してお立ち台に上がるところからやり直すわ、大変でした。しかも「ネタはなんにもないからハミングを聴いてくれ!」……もうね、どうしようかと(笑倒)。
あと、どこでそうなったんだか順番忘れたけど牙様が「楽しそうだから、そっちから見たい」とか言って、客席へ降りちゃって3列目くらいの真ん中にはまってた。後ろ姿でもすげぇ楽しそうだし、この人。そしてステージ上の竜やんから「そろそろ戻ってきて」と呼び戻されるまでちゃっかりそこに居続けた。
最後は竜やんがお立ち台に上がって「皆で飛びますよー」と指示。せーので飛んでおしまい。
……よくぞ耐えてくれたよ、俺の腹筋(大笑)!
今回はマジで首より肩より上腕部より、腹筋がやばかった…(苦笑)。
ところでガーゴイルの事務所さーん。ガーゴイルのいつものワンマンが前売り価格3500円なのに対して、このイベントこんなに盛り沢山でアホ満載で楽し過ぎるのに3000円でいいのか!? 5000円までなら出すよ、俺(笑)。