南 部 縦 貫 鉄 道

 東北本線の野辺地から七戸までを結んでいた南部縦貫鉄道は1997年5月5日
限りで休止となり、後に正式廃止となりました。ローカルムード溢れる風景の中を、
最後まで機械式レールバスが現役として活躍していた当時の写真を紹介します。

 野辺地に停車中のレールバス、昭和59年1月の撮影ですが当時はまだ貨物の取り扱いが有り、側線には貨車の姿も見られました。
 野辺地に停車中のキハ104、元国鉄のキハ10ですが台車はDT22に交換されていました。
 野辺地〜西千曳間、旧東北本線区間を快走するレールバス、速度を見るとこの区間のみ最高50qで西千曳〜七戸間は40qのようでした。
 野辺地〜西千曳間のキハ104、東北本線と分かれるあたりで左に東北本線が見えます。普段は予備車だったキハ104も廃止間近になるとお別れ乗車のお客を乗せて最後の活躍をしていました。
 坪川にて、カーブを回って七戸行きのレールバスがやって来ました。レールバスが良く似合う風景です。
 坪川にて、吹雪の中、坪川の鉄橋を渡るレールバス、野辺地行きの列車で、この鉄橋を渡ったところが坪川の駅でした。

 営農大学校前にて、野辺地行きレールバス、普段はガラガラだった車内も廃止間近の頃は乗せきれない程の乗客を乗せて最後の力走。

 営農大学校前〜盛田牧場前間にて、レールバスの乗り心地は凄いものでしたが線路状態も良くなかったようです。

 盛田牧場前にて、本当に牧場の脇を走っており馬と絡めて撮影出来ました。

 盛田牧場前〜七戸間、残雪の山々(八甲田?)をバックに走るレールバス。

 盛田牧場前〜七戸間、夕陽を浴びて走るレールバス。

 七戸にて、七戸到着間近のレールバス、後追いの撮影です。腕木式信号機・タブレット・土盛りのホーム等、昭和37年開業とは思えない雰囲気でした。

 七戸にて発車待ちのレールバス、昭和59年の撮影でまだ貨車の姿が有りました。車体の状態も末期に比べるとまだまだきれいなように見受けられます。

 七戸にてレールバスキハ101、正面のスタイルは昭和30年代中頃のキャブオーバーバスとよく似ています。また乗降扉窓の前側が斜めになっているあたりは富士重工ボディの特徴をよく表しています。

 七戸にて発車待ちの2両のレールバス、廃止間近になるとレールバス1両では乗客をさばききれず2両続行で運転されていました。

 七戸駅構内です。レールバス、キハ104の他、すでに使われなくなった機関車が置いてありました。