保育園入園時のアドバイス
最近では保育園が子育ての場の中心となってきていますが,それに伴い今まで少なかった0才児保育など3才未満児の入園が多くなっています。入園前の健康のアドバイスをします。


1:乳幼児の病気には早めに対処してください。
 
 「生後6ヶ月までは母親からもらった抗体(移行抗体)があるので病気にならない」と信じているお母さんが大勢います.ところが移行抗体は全ての病気に効く訳ではなく,麻疹などの病気はブロックしますがおのずと限界があります。そして免疫機構,防御機構の未熟性,様々な抗体の未獲得などより大人に比べ子どもは,短期間に重症化しやすい傾向があります。。発熱,嘔吐,不機嫌などいつもと変わった感じがありましたら早めにかかりつけの小児科に診てもらって下さい。

2:予防接種を受けましょう

 科学,医学が進歩して,人類は細菌感染やウイルス感染などはどうにでも成るものと高をくくっていましたが,細菌とウイルスを制圧する事は一筋縄では行かず,逆に反撃を受け、たじたじな状態なのが現状です。
 そのため予防接種の効果が再認識され,再び個人防衛の有効な手段として予防接種が積極的に行なわれるようになってきました。 副作用を心配される方も居ることと思いますが,ゼラチン、チメロサールなどの添加剤の除去,減量が行われ,より安全なワクチンとなってきています。


 最後に麻疹についてですが,日本ではいまだ麻疹の流行が続いており毎年大勢の子どもが麻疹の為に亡くなっています。麻疹は現代でも最も恐ろしい病気の一つです。1才になりましたらすぐに麻疹の予防接種を受けてください。
サワオグルマ(キク科)
「沢小車」