春に流行る病気




夏に流行る病気

「夏かぜ」の主役はエンテロウイルスで多彩な病像の感染症を引き起こします。その代表的なものにヘルパンギーナ,手足口病,無菌性髄膜炎などがあります。その他にはアデノウイルスによる咽頭結膜熱(プール熱)があります。

秋に流行る病気

秋は気候も良く過ごしやすく,大陸より冷たい空気を持った高気圧が張り出してきます。そのため喘息発作が誘発されやすくなります。喘息のある人は秋晴れの日や前線の通過する前日つまり天気の崩れる前の日は要注意です。

 秋は感冒の主な原因であるライノウイルスが流行します。このウイルスは気管支炎を起こしやすく,また喘息を誘発します

冬に流行る病気

冬は子どもたちにとって最も大変な季節です。

 まず一番バッターはインフルエンザです。インフルエンザには大きく分けてA型とB型があり同シーズンに2回罹る可能性があります。症状は発熱,,関節痛などがあり,合併症として脳炎,肺炎,筋炎,中耳炎などを起こし要注意の病気です。幸いにもインフルエンザワクチンに予防効果がありますので流行前の1112月に予防接種を受けてください。

 次ぎに乳児の嘔吐下痢症の代表であるロタウイルスの流行があります。最近では季節がずれ春にも見られます。症状は発熱,嘔吐下痢で特に嘔吐下痢がひどく乳児では脱水になる事が多く,点滴や入院を必要とする子どもが多くなります。下痢は白色になる事が多く鑑別の手助けとなります。

 次ぎに細気管支炎や肺炎を起こすRSウイルスが要注意です。特に乳児では重症化し易く、発熱とゼロゼロした咳が続き、入院治療となる事があります。