こどもが服用する薬には,色々な種類があります。1日1回の薬もありますし,水薬,貼る薬,吸引するもの,坐薬などなど。そして子どもがなかなか飲んでくれないかったり、他の病院で出されている薬と一緒に飲んでいいとかお母さん方にも疑問な点が多くあると思います。
 薬のことについて薬剤師の小池先生、松尾先生
からアドバイスをしていただきました


薬の飲ませ方

乳幼児には粉薬を少量の水に溶かし柔らかいお団子状にして上あごや頬の内側に塗り付けてあげて下さい。また、少しゆるく溶かしてスプーンで飲ませてから水などで流し込んでもらっても大丈夫です。
 お子様が大きくなってきたらジュースやヨーグルト、アイスに溶かしてもいいですがお腹の具合が悪い時は避けてください。
 漢方薬などは飲みにくければ砂糖、練乳など混ぜてもいいです。
 薬が苦手なお子様なら水に溶かして製氷機に入れてシャーベットにしてかじってもいいです。
 薬によってはジュースや乳製品で味が苦くなったり、効き目が弱くなる事もあるので注意しましょう。
毎食前服用の薬を飲み忘れて食後に思いだした時、すぐ服用してもらってかまいませんが前回お薬を飲んでから4時間以上はあけるようにしてください。
 薬について分からない事などありましたら薬剤師にご相談下さい。


坐薬の使い方

肛門から入れるので吐き気があるときや薬が飲めない時でも確実に与えられるのでお子様にはよく使用されます。
 先を水で濡らすと入れやすくなります。
 指示された大きさにカットした後、とがった方から挿入してください。
挿入してすぐ出てきた時は再度入れ直すが、5〜10分以上たつと吸収されていますので、様子をみてくだい。
 解熱の坐薬は大体38度5分を目安に使用し6時間以上間隔をあけてください。
 飲み薬と同じ成分の坐薬を用いる場合は、間隔に気をつけてください
 2種類の坐薬を使う時は30分以上間隔をあけてください。高熱の時のケイレン予防は、ダイアップ坐薬を入れ,その後30分後にアンヒバなどの解熱の坐薬を使ってください。
 使用期限は冷蔵庫保存で1年ぐらいです。


「お薬手帳」

「お薬手帳」とは、いつ、どこで、どんなお薬をもらったか記録しておく手帳の事です。
複数の医療機関を受診する時や、休日診療所、救急病院、災害に遭ったとき、転居した時など「お薬手帳」を見せるだけであなたのお薬の事がわかります。
他の薬局でもお薬をもらう時は記入してもらいましょう。
体調の変化や血液検査の数値、アレルギー、体に合わなかった薬の名前などメモして医療機関、薬局に見せて頂くと大変便利です。
同じ薬しか飲んでなくても継続して服用していることを記録しておけば医療機関,薬局でいつもの薬と一緒に飲んでもいいかチェックしてもらえます。


薬について(薬剤師編)