「一人ぼっちの子育て」
 お母さん一人で子育てをしていませんか?これは非常に不自然な子育ての姿です。子育ては有史以前より「共同体での子育て」の形をとり、母親を中心にし,こどもを取り巻く大勢の人々の共同作業で行なわれてきました。近代に入り,家父長制の基「大家族による子育て」ヘと移行してきましたが基本は同じでした。戦後の高度成長の中父親が企業戦士として子育ての場より去り,更に核家族化し子どもの周りに人がいなくなってしまいました。そして母親一人に子育てが押し付けられて行きました。つまり「一人での子育て」は歴史的にみて初めての例のない経験なのです。「一人での子育て」はこどもから生きる術や社会性を奪い引きこもり,いじめ、キレやすい子どもの原因となっています。また母親にとっても子育てよりくる悩みから,育児不安,育児ストレス,虐待などが生じてきます。この不自然な子育てより脱却しなければなりません。その為にはまず父親が子育ての場に戻ってくる事。そして次に社会での子育て機能をもっとアップする事です。社会での子育てはなんと言っても保育園が中心となります。保育園は働く母親のためにあると考えている人が多いことと思いますが、働く親のためでなく「子どものための子育ての場」なのです。この認識は親だけでなく保育園で働く保育士さんにも持ってもらわなければなりません。ですから一人ぼっちで子育てをしていて不安なお母さんは、子どもを保育園に入所させ皆と一緒に子育てをしていってはいかがでしょうか。
カタクリ(ユリ科)