サイレント ベビー
 サイレントベビーとは,文字どおり静かな赤ちゃんのことです。
命名者の柳沢博士によりますと「静かで表情に乏しく余り泣かず、目の輝きにも強く母親を求めるものに欠けている」のような赤ちゃんですが、その特徴として、国立京都病院の石田勝正博士は検診のとき、「母乳で育てられている赤ちゃんは診察者の目を追うが、サイレントベビーは人の顔を見ないで、天井の蛍光燈を見つめる」と、実に的確に両者の見分けかたを指摘しておられます。サイレントベビーヘの対応は難しいものではなく,母親の児への関与を密接にすることで、例えば哺乳時やオムツ交換時に笑顔でやさしく話し掛けたり,スキンシップを増やしたり,母乳で育てることなどです。特に母乳で育てる事は乳房を介して心と心が通い合い子どもと母親の一体感が生まれます。これこそサイレントベビーの予防法であり,治療法です。この状態は早期に適切な対応を行なえば,比較的簡単に改善されます。
タニウツギ
谷空木
(スイカズラ科)