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7.13新潟豪雨につい考察しよう


7.13新潟豪雨による水害に被災さた方々には心から声援を贈らせていただきます
復興にさいしては、応援をおしまないつもりですので、被災市民のみなさんもがんばってください



実際に7月21,22、23日は災害復旧ボランティアに、非力ながら参加し、現場を直接観てきました、そして感じたことをすこし書かせてください。


長岡市からのボランティア出動でしたから三条市の被災地へまではいっておりません、
長岡市の山本地区が2日間、中之島が1日のたった平日3日間だけのボランティア出動でしたが
実際に被災地を自分の眼で観て肌で感じることはTVのニュース映像を幾度も見たり各紙を読みあさっても得られない、生ならではの情報が得られます。
被災された方にとっては不謹慎かもしれませんが、自然観察をおこなう心得に通じるところがあります。
それは私にとって貴重な体験でした、自然観察指導員としてご自分の肌で自然を感じとる、またそんな感受性を磨きなさいと指導している立場として
今回の水害について現場に立たずしては何も語れないと思いました。




21日長岡市の山本地区(ここは地すべりが発生し、渓流を堰止めたことにより土砂が自然のロックフィルダムを形成し、その上流部の家々が床上浸水したようです。
私が現地へ行ったときには山間の地でもあり水は既に引き重機も導入されて復旧はずいぶん進んでいる感じはありました。
しかしさらに上流地域、地すべりの被害を直撃した家屋、またその近辺の家屋はまだ屋敷が土砂に埋まっているそんな状態
でした。
水は引いても土砂は置いて行きますから・・・
それを重機(バックホウ)で撤去したいのですが土砂で、水締めされて埋め戻ししてあるようで、一分の隙間なく砂が埋まっています、屋敷の境が見えないのです。
無作為に重機(バックホウを扱おうものなら屋敷の基礎を引っ掛けたりして余計な被害を招きます)
その為、私たち、ボランティアが手作業で屋敷の基礎を堀り出します。 きつい作業でした。・・・



22日は刈谷田川が切れ、お寺が流される映像、と水田地帯の真ん中の幼稚園が孤立して園児たちたちがヘリの救援を受けた映像で有名になった
長岡市に隣接する中之島町へ
派遣されました。
刈谷田川という川は、普段は川底が見えるほどの水量しかないおとなしい川です、しかも土建屋さん大国新潟県の河川、刈谷田川に対しても五十嵐川に対してもこ過剰なほど護岸の整備はされています、これでもダメだっていうのなら防波堤のように堤防上部天面まで全てコンクリートの護岸にしなくてはなりませんそうするともう川というより、排水路ですね。そんな川が何故、決壊するの?答えは現地を観てわかりましたあれは決壊ではなく冠水(高潮などの異常な水位の上昇により堤防あふれる現象)によるものもしれないと・・・きっと護岸工事が行き届いている刈谷田川はいわば雨水下水道となり。栃尾市山間部で発生した土砂崩れの残骸を瞬く間に中之島町まで運んでしまいます。ちょうど、被災地には今町大橋が架かっております。仮に、その橋脚に流木やゴミが引っ掛かり土砂の流れを堰き止めていたのだとしたら、今町大橋より上流部の水位はは瞬く間に堤防に達し冠水、やがて決壊するでしょう。その具体的なメカニズムは下記のサイトで
http://www.jwn.ne.jp/niigata/news/20040802n084431nig.html
で説明されていますので興味のある方は、ご覧ください。思わぬ水位上昇で川岸の護岸ブロックをこえ水圧により堤防の盛土内部に水が浸み込み、ひとたび堤防外部へ少量でも水が排出される水道(みずみち)が出来ると堤防は一気に崩壊する「パイピング」という現象で中之島地区今町大橋付近の堤防は切れ,お寺が流されたのです。
その他、この水害を説明する貴重な情報として

http://www.aeroasahi.co.jp/spatial/topics/20040718c.htm
このページをご覧ください、新潟県中越地区の地図上に被害箇所をプロットし、その被害状況が航空写真で観られるようになっている
優れたサイトです.このサイトをご覧いただくと判るように写真上D,E,F、番と刈谷田川上流に行くにつれて
土砂崩れが多発していますEの写真では栃尾市街地をながれる刈谷田川はすでに満水どころか一部冠水しています。住宅街後方では小規模ながけ崩れも発生しているようです。 普段なら川底が見え、賽の河原を真似た石積みをするような慣習のある水量の少ない川です。
なぜ?・・・
なぜはこのページをご覧ください

http://www8.ocn.ne.jp/~kariyada/713kouzui.html
ム(栃堀ダム)の傍らでドライブインをお営んでおられる方のサイトです,この中で、7.13豪雨の時の刈谷田川ダム様子が生々しく報告されているページがあります。

当日栃堀ダムがあふれダムの水がつぎつぎと刈谷田川に注ぎ込み、土砂や流木を押し流していくようすが生々しく報告されています。
三条市で大きな被害をだした五十嵐川、これも同様なメカニズムで災害にいたったものと推察できます。
五十嵐川、刈谷田川共に似たような河川で、五十嵐川の場合んは最上流に笠堀ダム、大谷ダムの2ヶのダムにより五十嵐川を治水しているはずでした。

でも刈谷田川ダム(栃堀ダム)の緊急放水もなかったし,ましてやダム決壊などという大惨事にいたることもなかったようです。
ただ、湯船のお湯が湯船から洗い場へあふれ落ちるようにダム湖のどこかで(おそらく複数個所で崩落や地すべりが起こりる都度、ダム湖のの水が堰を越え刈谷田川に注がれていったようです(しまいにはダムの安全を守る為緊急放水があったかどうか、またあったとしたらどの程度の規模のものかは調べきれていません。あしからず。

先に紹介した、被災状況を空中写真で紹介したサイトはまだ中之島商店街が水没した状態が

を越え流れ出た泥流は堤防のわきにある中之島町商店街をさらい泥だけ残して幼稚園のあたりに水は集まってきました(あの辺が地形的に一番低いのです。


新潟県のページから県内の河川管理状態は容易に見ることができるのぜひご覧ください
ついでにこのページで「栃堀ダム」と呼んでいるのは愛称で、正しくは「刈谷田ダム」と言うようです。
さらに三条市に多大な被害をもたらした五十嵐川上流には笠堀ダム,大谷ダムのの2つのダムがありそれらによって
洪水調節する計画だったようです。
でも証言や証拠はありませんが五十嵐川も豪雨により
規模な地すべり、土砂崩れがダム湖でも頻発していたのだろうと推察させますダム湖に流れ込んだ大量の土砂で
ダムをあふれさせ、あふれた水は、護岸工事が行き届き側溝化した川をつたい一気に市街地にまで土砂や流木を運んでしまい、それが市街地まで達したころ川底勾配ゆゆるんだところに街は出来ます。そして、市街地には川を横断する為に幾本もの橋が架けられています、それらの橋脚が川の流れをさえぎります。仮にどこかの橋脚に流木でもひっかかり流れによどみが生じると、今度はそこに、土砂が堆積していきます。自然のロックフィルダムが造られることになるのです、すると河川の水位は瞬く間に上ってゆき、やがて「パイピング」が起り堤防を決壊させたのだと推察できます。そのメカニズムは中之島と変わりません。
堤防を越え流れ出た泥流は堤防のわきにある中之島町商店街をさらい泥だけ残して幼稚園(ヘリで園児が救出された)のあたりに水は集まってきました(あの辺が地形的に一番低いのです。先ほどの空中写真のBが中之島町の様子ですが写真右下に見える、橋が今町大橋で写真手前の水につからなかったまちが今町、川の向こうが中之島です(対象的な光景です)川は写真向かって左側が上流になります。決壊場所今町大橋からおよそ100メートルほど上流の中之島町側の堤防8今町も地盤は低いので今町側で「パイピング」が起これば同様な状況だったと推察されます。B写真でさらに下流側も2・300メートルほどカバーしていただくと問題の幼稚園と水没して機能不全に陥った町役場も写ったと思います。


23日また長岡市の山本地区へ戻ってきました、
さすが一度訪れたところは「勝手知ったるなんとやらで」
比較的、初日より楽でした、それに復旧作業も日々進んでいるようで初日とは見違えるようで
後はその地域の方々の自浄努力で復興の日も間近、といった感じさえしました
私たち、ボランティアは万能でもその道のプロでもないので「地域の方々の要望を易請いしない」ようにとの注意がありました
役所の災害復旧の責任者の方が現場に居るので要望はそちらへあげて指示を待つようにとの事です
そんな注意がボランティアに下されるようになったというのも復旧の目鼻がついてきた証なのでしょう
やれやれ・・・


ま と め

側溝化した河川と荒れる里山そして温暖化

いま河川は、そのあり方が見直され私が土木工学を学んだ時と基本的に護岸保護の考え方が変わったように思います。
それは生活衛生的には一昔前に比べ数段良い方向に変化してきたと感じています。
しかし、このような災害が起こると、「だから治水の為のダムが必要なのだ」とか「護岸を今一度整備し直すべきだとか」
ハコ物で問題を一気に解決してしまおうというような機運が生じてくることも否めません。
私は、問題の本質は別なところにある気がしてやまないのです。
例えば

日本は温帯性気候ですが、今後何年ほどそう言っていられるでしょうか?。
地球的規模でCO2のもたらす温暖化現象の問題はあります化石燃料に経済基盤をささえられている現状では化石燃料の奪い合いで戦争がおこっても不思議ではありません
イラクの戦争などは石油の利権闘争としかおもえないふしがあると考えるのはわたしだけでしょうか?
かといって原子力エネルギーはまだクリーンなエネルギーの循環サイクルが完結していません(未完成品)ですし失墜した信用は容易なことでは回復できません
首都圏等、都会ではヒートアイランド現象による温暖化が進み、年間の平均気温が3℃上昇したなどとテレビで報じてていました、
一方
「打ち水作戦」と称して小池環境大臣自ら打ち水をしている姿が映像で報じられていました、「打ち水」もしないよりしたほうがいいに決まっています。
でも「打ち水」は動脈を傷つけた切り傷に絆創膏で対処しているような気がしてなりません、
果たしてヒートアイランド現象は大都会にだけ起こる現象でしょうか?、
地方都市でも首都東京をはじめ大都市並みの都市生活水準を望んだり、利便性、機能性を優先させただけの都市計画をを進めているとアスファルトとコンクリートで覆われた街が容易にできあがってしまいます。
地方都市でもヒートアイランド現象の発生する可能性は充分考えられると思います。
それならばスコールのような急激で且つ強烈な雨が降っても不思議ではありません。
新潟県内の都市は融雪の為の融雪パイプ及びそこから排出される地下水と融雪に耐えるだけ比較的大型の融雪溝が道路に装備されており集中豪雨の場合路面に降った雨水が側溝をあふれさせる事はまずありません一滴残らず河川に放出されてしまうことになります。膨大な雨量を蓄えた積乱雲が地方都市近郊の里山にスコールを降らせる現象は
珍しくないものになっていくのかもしれません
新潟県中越地方は大陸からの偏西風が直撃するところ。都市部で熱せられた大気はちょうど長岡市東部、もしくは栃尾市東部の山々で激しい上昇気流となりこの時期、太平洋高気圧からは赤道付近で温められ水蒸気となった海水の湿った空気が注ぎ込み上昇気流と共にi流大量の雨をふくんだ積乱雲へと発達していったそして雷音と共に多量の雨を降らせた
福井の豪雨も同じメカニズムでしょう。
刺激された前線が梅雨前線か寒冷前線かの違いだけでそのメカニズムは豪雪も豪雨も同じなのだということが見えてきました北陸地方が豪雪地帯であるかぎり、冬は豪雪の可能性、梅雨時は豪雨となる可能性をもっているのです。
さらに最近では、ヒートアイランド現象が梅雨時の豪雨をスコールのような激しいものに変貌させているのではなかと・・・
国土の7割を山地が占めるわが国の河川の勾配は世界でもトップクラスです、またその河川をささえる陸地、山間部の勾配
もトップクラスです。そんな土地に対して日常的にスコールが発生したらどうなるでしょう

たっぷり水分を含んだ山の急斜面はいたるところで地すべりがけ崩れを起こし日本の河川のいたるところに巨費を投じて建設されたダム湖を冠水させ挙句の果て下流の都市部で洪水を誘発させる


だからといって刈谷田川は、受け入れ流量を見直して(スコールが発生することを想定して)全面コンクリート壁の防波堤のようなものにすべきなのでしょうか?

 問題は、栃尾市・長岡市の東部に降った大量の雨を山が保水しきれず相次いで地滑り、法面の崩落を起こし、栃堀ダムの水位をあげオーバーフローさせてしまったことにあるのではないでしょうか 
自然は自身の微妙なバランスの上で成り立っています、そして永いスパンで観ると、じつにダイナミックに遷移・変動し最も適した生態系を造ろうとしています。異常気象」の一言でかたづけてしまうのは、簡単ですが結局大自然の猛威の前では科学技術の栄華をほこる現代人ですら成すすべが無いというわけです、大自然の前では謙虚になるべきです。


 というわけ今回のどたばた自然観察報告は『私の思う7.13水害』 でした

 


 緊急告知

               私たちの会のビックイベント第2弾
 千年の森−みんなでつくる ふるさとの森                    
 長岡市の八方台国民休暇センター跡地をいのちの森再生事業地としてブナを主体にミズナラヤマボウシ、ナナカマド等 約40種500本の植樹を計画して準備をすすめています。
総工費200万円に程近い事業見積もりとなります経年継続事業として進めているものなので今年は金が無いからヤメというわけにもいかず
私たちは今回の7.13豪雨の水害ひがいをこれだけ拡大させたのは降雨量ではなく里山の不完全な修復・保全にあると考えているので
善意の市民方々の寄付金(協賛金)に頼ってでもこの事業を成功させるべきと
判断して現在「NPO法人岡献血友の会」様等連帯して募金活動を各地で展開しています


工事進捗状況
◎植樹場所のマウンド造成工事も終えました。
◎植物生態学博士の小日向孝先生によって本物の森としての植栽設計もほぼ終了といったところです。(後は、それにもとづいて県・市など行政との確認作業が残っていますが)

協賛のお願い

確認OK.でも財布はカラッポだから中止なんて最悪な事態にならないよう
多数の善意の市民の皆様の協賛を賜りたいと願っています、

植樹木を1口1本1,000円として市民の皆様にご購入いただく事で協賛寄付金とさせていただいております

                               
◎ 協賛方法は簡単です植樹会当日、苗木を1本1,00円を一口としご購入いただくことで賜っております。
          
詳細及び協賛金振込み方法についてはパンフレットが
           長岡市民センター2FNPO支援窓口傍のパンフ棚に置いてあるので
           ご利用ください


◎ 直接協賛金をっ手渡したい方並びに当会に賛同入会希望の方
           9/25(土).26(日)長岡市のハイブ長岡にて長岡市環境フェアがあり
           当会も展示スペースをいただいております。
           両日ともそこで協賛金の受付をいたしますので

           多数様のご来場、お待ち申し上げます。





次回予告

今回の内容で取りあげている通り、7.13豪雨の傷跡が随所に残り今年の植樹計画も山頂までの交通路が寸断されていて一時は開催さえも危ぶまれましたが市当局と掛け合いとりえず工事車両及び重機だけは慎重に迂回路から山頂に上げマウンド造成までこぎつけました
植樹祭当日は山頂付近の自然観察会も計画していますが。植樹会当日の一般領車両の通行をどうするかについては市当局と未協議のためいたずらに登頂車両が増加しても問題なので、あえて『八方台植樹自然観察会』のことは積極的に宣伝致しません
『八方台植樹自然観察会』並び植樹会に参加したい方はできるだけ徒歩登山で参加してください。
ただし登山道が安全かどうかまだ私も未確認です事前に長岡市へお問い合わせいただくのが賢明かと存じます。
というわけで次回の更新は10月2日に予定している当会の秋の里山研修(キノコ採り体験とキノコ鑑別です)おたのしに。



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感想などこのボタンでメール下さい、またこんなテーマで観察会やってほしいとか企画のアイデアなどでもかまいません。(特に植物にこだわってもいません何でもOKです)リクエストに応えできるよう私も勉強しますから・・・?