TOP>経済学・経済政策>a1国民経済計算の基本的概念>a2主要経済指標の読み方>a3財市場の分析@−45度線分析>a4貨幣市場の分析@−貨幣の需要バランス>a5投資の理論>a6金融政策>a7財市場の分析A−IS曲線>a8貨幣市場の分析A−LM曲線>a9財市場と貨幣市場の同時均衡ーIS・LM分析>a10ミクロ経済学の概要>a11消費の理論>a12生産の理論@(完全競争競争)>a13需要と供給の均衡>a14生産の理論A(独占と寡占)>a15その他のキーワード>
a9財市場と貨幣市場の同時均衡ーIS・LM分析
LS−LM分析の考え方 財政政策の効果 金融政策の効果
IS−LM分析の考え方
IS曲線は財市場の均衡する点の集合であり,LM曲線とは、貨幣市場の均衡する点の集合である。IS曲線では、利子率が下落すると、国民所得が増加した。逆にLM曲線では利子率が上昇すると国民所得が増加した。この二つの曲線の交わる点が、財市場と貨幣市場を同時に均衡させる点となる。
財政政策の効果
財市場と貨幣市場を同時に分析するIS-LM分析を考える。財政支出の増加はIS曲線を右にシフトさせ国民所得を増加させる。それに伴い、利子率が上昇し、投資を減少させ、総需要も減少し、さらに国民所得も減少させる事となる。このように45度線分析では見られなかった効果がここで生じる。この財政支出の効果が小さくなる事をクラウディング・アウトと云う。
したがって、財市場のみを考慮していた45度線分析は、貨幣市場により決まる利子率を一定とするのでクラウディング・アウトによる財政政策の効果が小さくなる現象を考慮していない事となる。
ただし、IS曲線の特殊ケースであるIS曲線が横軸に対して垂直なケースでは、財政支出を行っても利子率が上昇しない事から、クラウディング・アウトは発生せず財政政策が有効になる。また、LM曲線の特殊ケースでは流動性の罠が生じているケースでは利子率が上昇しても名目貨幣供給量は減少しないため、クラウディング・アウトは発生せず、これも財政政策の有効性が確認出来る。
金融政策の効果
金融政策により、名目貨幣供給量が増加すると、LM曲線が右へシフトし、利子率が下落、投資が増加し、総需要が増加する事から国民所得は増加する。
ただし、流動性の罠がおきている状況では、LM曲線が移動しても利子率が低下せず投資に影響しない為国民所得の増加にまでは飛び跳ねない。さらに、投資が利子非弾力(IS曲線が垂直)なときも、金融政策によりLM曲線が右へシフトしても利子率は下落するが、国民所得に変化は無く金融政策は無効である。
【参考】
【用語】
【関連説明】
【50音検索】