畑での鳥やモグラ除けに使われている「ペットボトル風車」ですが、いざ作ろうとするとなかなか難しい・・・。何が難しいかというと、ペットボトルの羽根の部分を、上手にくり抜かなければならないという事。何度か挑戦しましたが、何度も失敗してしまいました(^^; 
そこで、もっと簡単に作れないかと考えたところ、下に紹介するようなものを考え付きました。実験期間は約3年になりますが、だいたい半年以上は動きつづけているところを見ると、実用レベルなのかな?と思い、こうしてホームページで紹介することとしました。もっとも風車としての能力ということで、鳥除けやモグラ除けという点での効果は???です。もし、お暇でしたら挑戦してみてください。小学生の高学年なら作れる程度のものと思っています。

必要なもの
・ペットボトル(本体が6角形もしくは8角形のものが好ましい)
・はりがね30〜40センチ(風車の回転軸用)
・カッター ・はさみ ・ペンチ ・キリやドリル(穴を開けられるもの)

まずは主材料のペットボトルの準備です。今回の風車の原料として適しているのは、ペットボトルの胴体部分が6角形のものが最適と考えています。具体的には「ポカリスエット」や「なっちゃん」といった商品が使用しているものです。1.5リットルのものでも、500ミリリットルのものでもOKです。説明では500ミリリットルのペットボトルで話をすすめていきます。
針金の軸を通す穴を開けます。電動ドリルなどで開けれれば簡単ですが、キリなどでも開けられると思います。どうしても無理だったら、千枚通しの先ををライターなどで熱して、一気に差込み、冷えたら抜くという方法もあります。
ふた側と底側の中心に一つずつ必要です。


 次にペットボトルの底の部分をカッターなどで「輪切り」の要領で切り取ります。
ボトル下部の凹みの帯の部分を目印に切り取ってください。
 羽根になる部分を切り分けます。抜けた底の部分からハサミ等でその角の部分を上部に向かって切り進めます。6角形のボトルなら、6角の角の部分全部です(赤線部分)。
 ここで大切なのは、青い丸の部分を切り込み過ぎないことです。仮に切り込みが足らない場合でも、後で切り込みを追加することができるので、注意してください。
1.5リットルボトルを使用の場合はちょっと違った切り込み方になりますので、右側を参考に、上部奥までとちょっと手前までのコンビネーションで切っていってください。


 青い線の位置を参考に、本体に対し垂直になるように、切り分けた本体を折っていきます。切り分けた部分すべてを同じ方向に折ります。反対側に折りたい方は、それでもOK。ただ、できるだけ同じような形で折れるように心がけてください(^_^)。
1枚目を折るとこんな感じになります。


 羽根になる部分を全部折り終わったら、先ほど切り取った底の部分を中央にはめ込みます。この時、切り込みが余計に入っていると緩くなってしまいます。またどうしてもはめ込む事ができない場合は切り込みを少し上まで進めてください。
これで風車本体の部分は出来上がりです。


 回転の際に支障にならないように、また針金の先が抜けないように針金の片端を丸めます。「の」の字にしてしまうのが一番簡単で確実でしょうか?
そしてはじめに作っておいた穴に通して回転軸にします。


中心を通った針金を引き寄せ、反対(蓋)側も抜けないように折り曲げます。
ここまでくれば完成です!もって飛び回るなり、自転車につけるなり、本来の目的のように設置するなり・・・。
もしお作りになった感想などありましたら、こちらまでメールをお送りください。

【三重県鈴鹿市の松葉さん】からお便りを頂きました。
 趣味で家庭菜園をやっているのですが・・・モグラに悩まされて途方に暮れている折、検索エンジンから貴兄の『ペットボトルでかざぐるま』サイトに出会うことができました。今春、夏野菜の苗を植える際に、さっそく貴兄のホームページの指導通りに10機あまり作り、試したところ・・・活発だった、モグラ達の活動も衰えたようです。そして、今、収穫時期を迎え感謝しています。
 私も色々なペットボトルで試してみましたが、『野菜ジュース』(正四角形)のものが、意外にも振動を作ってくれて、効果的に思えました。 キャップに穴を明ける際も、中心ではなく、少しずれたところまたは、楕円に明ける方が振動が多いように思いました。ただし、微風のときは、回りませんが・・・(笑)
 
 松葉さんの畑の様子と松葉さん作のペットボトル風車の様子です。

 実際に効果があったようで、驚いています(@o@)
 今後も工夫してまたお知らせいただければ幸いです。どうもありがとうございました。


はがきサイズの紙から作り上げる「紙工作」たち