福島・安達太良山登山手記
2002年5月29日、叔父に誘われて、福島県の安達太良山に登山に行って来ました。
それまで、登山らしい登山の経験がなかった管理人にとって、とても貴重な体験でした。
安達太良山は、磐梯朝日国立公園に指定されている、標高約1700Mの雄大な山です。
二本松市の岳温泉から更に高いところに位置する、あだたら高原スキー場の奥岳登山口
までクルマで行き、いよいよスタート。と言っても、すぐに歩き始めず、途中の薬師岳
までゴンドラを利用しました。その先は、安達太良山頂を目指して、険しい登山道をひ
たすら登り続けることになります。叔父は幾つもの山を踏破したベテランなので、とに
かく遅れをとらないようについて行くことにしました。低木の枝、顔面につきまとう虫、
ぬかるみ、残雪、岩肌と、登山初心者の管理人にとっては、なかなか手強いものがあり
ました。息も絶え絶え、汗ダラダラになって、かなり苦しかったですが、薬師岳から歩
き始めて約1時間、安達太良山頂に到達した瞬間の達成感は、言葉で表現できないほど
でした。登山者が、何故苦しい思いをしながら山に登り続けるのか、少しだけわかった
ような気がしました(登山が好きな人にとっては全然苦しくないのかもしれませんが)。
山頂に吹く心地よい風を浴びながら見渡せば、会津の名峰磐梯山や、まだ白い山肌を見
せる飯豊連峰の遠望が!!『天と地の間』ってこんなところを言うのでしょうか・・・?
山頂を制したあとは、『牛の背』と呼ばれる尾根を伝い、昔、大爆発によってできたと
いう『沼の平』の荒々しい迫力ある風景に息をのみました。お昼は、叔父とビールで乾
杯!!下山後、岳温泉でゆっくりと登山の疲れを癒し、汗を洗い流して帰路につきました。
『牛の背』と呼ばれる尾根から望む、安達
太良山頂。麓から望む、稜線緩やかな全体
像とは異なり、岩石で覆われた荒々しい姿。
安達太良山頂から望む、会津の名峰磐梯山。
山頂付近には、僅かだが残雪が確認できる。
端正で優美な稜線は、山頂からの絶景である。
『牛の背』から見下ろす、昔の大爆発の爪痕、『沼の平』。樹木もなく、荒涼とした風景は、月の世界を思わせるようだ。裏磐梯の湖を眼
下に望むことができる。
裏磐梯の更に遠方には、残雪の飯豊連峰を
望むことができる。この写真では、空の色
と同化してしまい、わかりづらいが、実際
はとてもスケールの大きい風景である。
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