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 ヒメイワダレソウ紹介 

2004年、「現代農業」3月号にて、私がヒメイワダレソウについて紹介した記事が掲載されました。

ヒメイワダレソウ観察日記

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ヒメイワダレソウとティフブレアが中越地震で被災した山古志村の養鯉池の周りに試験的に定植されたとの新聞報道がありました。
山古志にもイワダレソウの綺麗なジュータンが広がり、1日も早い復興を祈りたいと思います。
(平成17年7月  新潟日報朝刊)
先端の芽を採ってきてポットに挿し木。水だけ育てます。肥料をやるとかえって逆効果です この春工事の終了したのり面にポット苗定植。
定植前に除草剤で雑草をキッチリ枯らしました。用水路の右側に見えるのはティフ・ブレアという法面保護植物です。ヒメイワダレソウより低温に強い芝です。
直接新芽を定植してもいいのですが、枯れる確率も高く、ポット苗の定植が確実です。また、梅雨時期に定植することをお勧めします。やはり肥料を与えることは謹んで下さい。赤土などの場所は別ですが。 昨年定植したヒメイワダレソウの花に集まる蜜蜂です。田んぼの真ん中でこんな光景を見ることができるので不思議です。 蜜蜂の他にモンシロチョウも集まってきます。肝心のカメムシですが・・・今年の米にはカメムシ被害はなく、全量1等米でした。ハーブの仲間なので、カメムシの住みかになりません。
定植から約2ヶ月後の様子です。
法面にだいぶ広がってきました。まだ雑草が目立ちますが、完全被覆は時間の問題と思います。
上の写真と比べてください。被覆の早さは驚くほどです。今年は雨が多かったのでなおさらです。
雑草も同じように元気に育つので、今日まで3回草取りを行いました。完全被覆まで、根気よく雑草を抜いてやることが美しいジュータンをつくるポイントです。
新潟もいよいよ冬!今日は最後の良いお天気かも。ヒメイワダレソウティフ・ブレアの状況です。ヒメイワダレソウは茶褐色になり、越冬モードです。緑色はクローバーです。ティフ・ブレアも少し茶色くなってきました。
定植2年目の比較的日当たりの良い場所のヒメイワダレソウ。
ようやく新芽をふいてきました。

定植2年目の法面の草取り作業。
ヒメイワダレソウは芽吹きが遅いので、周りの雑草が早く育つので、マメな草取りが重要です。
繁茂するまでの辛抱です!

法面保護植物「ヒメイワダレソウ」の特性と活用方法

1 特徴

    (1)    クマツヅラ科の多年生植物で、東南アジアから南米にかけての亜熱帯に自生している。

(2)    6月上旬から9月にかけて白い小花を無数につけ、種子は結実しない。草丈は低く、通常は5cm程度である。繁殖は 株分けでも挿し木でも容易に行うことができる。

(3)   高温性の植物であるが根雪日数120日間でも問題なく越冬する。

(4)   消雪直後は、葉はすべて枯死脱落し、ほふく茎も茶褐色に枯れた状態となるが、気温上昇とともに新葉が発生する。

(5)    繁茂すると地表面は緑一色に多い尽くされ、白い可憐な花が一面に咲くので景観的にも優れている。

(6)   日陰には適さず、ほふく性が劣り立性の草姿となり、徒長して花の付も悪くなる。

(7)  多肥栽培は適さない。

2 生育と雑草抑制効果

    生育が極めて早いことが最大の特徴。地表を覆い尽くす状態になるまでは雑草対策が必要だが、法面全体が覆われてしま うと大きな雑草を抜き取る程度で対応できる。
   しかし、スギナに対する抑草効果がやや劣るので多発するところでは対策が必要スギナに効果が高くヒメイワダレソウへ のダメージが少ない除草剤としてMCPPが最も有効であった。ただし、MCPPの散布は、法面全体が完全に覆われてからでな いとヒメイワダレソウの生育が著しく抑制されるので、定植2年目から使用することが望ましい。

3 法面保護効果

 土中深くまで高密度で根群が発達するので法面保護効果は極めて高い。

4 水田内への進入

  水田内及び水路内への侵入はわずかで、進入した場合でも発根は浅く除去は容易である。
  中干し期や稲刈り時期には落水するので、この期間中に水田内に侵入する可能性はあるが、中干し終了後は再び田には 水が入れられるので水中での生長は難しくなる。
秋の刈り取り前後から進入したとしても、低温期に向かうので急速な成 長はない。
  また、翌春には耕転・代掻きが行われるので繁殖については心配ない。完全に枯死させるには、ラウンドアップ・ポラ リス等の浸透移行性除草剤を100倍程度に希釈して散布する。
 周辺圃場への進入阻止には、つる先散布で容易に阻止できる。除草剤のつる先散布では、いずれの剤でも散布部分のみが 枯死し、株元への枯れ込みは少ない。

5 活用の実際

 ・苗の入手方法は一般的に園芸店や種苗会社から購入(ポット苗)できる。

 ・繁殖は、日当たりと排水が良いことが第一条件である。

 ・極度に地力が低い場所(赤土等)では被覆の進展が遅くなる。
 ・定植時期は、11月中旬でも活着しているので夏季の高温乾燥期を避けて春か秋に定植するのが適当。秋植えでは低温期  に向かうため、年内の生長は期待できない。
   また、春植えの場合、新葉発生前の植え付け(4月植え)では活着率が低下する傾向がある。したがって、5月から6月  に植え付けるのが最良と思われる。

6 畦畔法面への植え付け方法

 植え付けにあたっては事前に除草剤を散布するなどして、完全に雑草を駆除しておくことが重要なポイント。
 もっとも確実な方法は、4月下旬の新葉発生前から発生始期にランナーを切断して9〜10.5cm程度のポットに挿し木して育苗した苗を40cm〜50cm程度の間隔に植える方法である。この方法は、育苗というステップが必要だが、植え付け作業は最も容易で乾燥の影響も受けにくく活着がよい。ハウス内(無加温)で育苗すれば2週間から20日程度で仕上がる。

参考まで・・・

   根付くとかなり強い植物ですが、やはり雑草より優位にならないと法面の被覆にも時間がかかるようです。定植前に強め の除草剤で雑草をきっちり枯らすことが大切です。
    また、ポット苗をつくるのも春先に行い、梅雨時期をまって定植したほうが根付きが良いです。
  
ポット苗であれ定植済みのものであれ移植1年目は肥料はやらないほうがいいです。当方も早い成長を期待して肥料を与 えたところ肥料やけ(負け)を起こし定植作業が延びてしまったり、再定植せざるをえなかったりと失敗続きでした。

ヒメイワダレソウとセンチピードグラス ティフ・ブレアの比較

私が新潟県長岡市で実際に栽培してみての比較です。他県での生育等とは多少異なるかも知れません.
ご理解頂いたうえでご覧下さい。

ヒメイワダレソウ センチピードグラス
ティフ・ブレア
耐寒性 新潟県では越冬可能 新潟県では越冬可能
耐陰性 多少上に伸びる。 ほとんど繁殖せず
被覆速度 早い 緩やか
景観性 白い花が咲き、景観的に美しい 花は咲かないが、グリーンが鮮やか
繁殖の容易 挿し木や株分けで容易に増える 手間がかかる
定植後の管理 伸びすぎた部分をカット、又は除草剤で枯らす(必要により) 芝なので、頭を定期的にカットする必要あり(必要により)
お米への影響
(カメムシ等)
なし なし
追肥等の必要性 特に必要ないが、赤土などの所は必要 特に必要ないが、芝用の肥料を与えている
耐水性 八丁沖は毎年冬は湛水し、ヒメイワダレ草は水中に浸かる期間がありますが、翌春には元気に芽吹きます。 水には比較的弱い。
★ 考察

  カメムシ被害について

導入時の説明では、ハーブ系の仲間なので害虫を寄せ付けないとのことでしたが、カメムシなどを寄せ付けない要因として下記の点も考えられます。本当の要因は、はっきりしていないのが現状です。
アレロパシー効果とは、他感作用といわれ植物や微生物が放出する化学物質によって、他の植物等が何らかの作用を受けることを言います。健康野菜ヤーコンにもそのような効果があるとの報告もあり、ヤーコンが無農薬栽培できる大きなポイントになっています。ヒメイワダレ草にもこのような効果があるのかも知れません。
ヒメイワダレ草が優勢となり、法面等を覆ってしまうと、雑草は強いものが時々顔を覗かせる程度になります。カメムシはイネ科の植物が大好きとの報告がありますが、エサとなる雑草が生えにくいことから、必然的にカメムシも寄りつかないようになるのかも知れません。
ちょうしろろんのお米
ちょうしろろんのお米
栽培履歴
(トレーサビリティー)
農家の強い味方!
「ヒメイワダレ草」

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