02年10月12〜13日 埼群ラリーシリーズ RSTサバイバル’02参戦記

軽量コンパクトな『ちはや』君にお願いして書いてもらいました



02年10月12日 埼群ラリーシリーズ RSTサバイバル’02 のスタート   はじめまして。ちはや@自称コンパクトなびです。
  最初の自己紹介が恒例のようなので・・・

  今シーズンでライセンスは6枚目になりました。
  ラリーの世界に足を突っ込んでから『ナビ業一筋』です。
  『女子大生なび』とちやほやされた時代も一瞬ありましたが、
  最近はスポット参戦が続き、ステージ間に爆睡するなど、
  認めたくはありませんが、『おばちゃんナビ』と化してます。
  ずっと長野県戦におじゃましていたので、埼群戦は今回が
  初参戦です。

  まず、今回のラリーの始まりから・・・
  かわいい(???)後輩小俣君から、一本の電話で今回の
  ラリーは始まりました。

  小俣君:「もしもぉし、ちはやさん?10月暇?なび探してるん
  だけど出ませんか?ペースノートあるらしいし。」

  ちはや:「いいけど、誰?」

  小俣君:「杉浦さんって、新潟の人なんですけど。」 

  杉浦さんと車のこと、ラリコンがNONOでペースノートを読んで欲しいこと、などなど。
  一通りの情報を聞いて、まずは、

  ちはや:「いいよ。空けとく。」

  電話を切って『うぷぷっ・・・』いつでもラリーの予定が手帳に書き込まれる瞬間はうれしい。
  でもすぐに事の重大さに気づく。『かなりヤバイ・・・うかれてる場合ではない・・・』 

  ヤバイその1:NONO ⇒ ナビ業始めてからJX以外とラリーを共にしたことはありませんっ!!

  ヤバイその2:ペースノート ⇒ 経験なし!!

  ヤバイその3:杉浦さんって誰??? ⇒ 私はものすごい人見知り。(周りの方々は信じてくれませんが・・・)
           初対面の人と一晩を過ごすなんて・・・

  とにかく、NONOの取り説を探さなきゃ。ペースノートは・・・・。
  まぁしょうがない。SSだらけのラリーだからそのうち慣れるでしょう。(今思うと恐ろしい納得の仕方・・・)

  結局、
  ラリー前に滞在9時間とゆう強行スケジュールで長岡へおじゃまして、杉浦さんと愛車、NONO、ペースノートに初対面。
  悠久山ドライブへ行きました。中沢さんにも同行していただき、ペースノートのイロハを教えていただきました。
  このときちょっとでも、練習できた事で当日のラリーがほんとに楽しくなったと思います。(感謝っ!)

  そして、ラリー当日。
  熊谷駅まで、迎えに来ていただき、スタート会場へ。(途中軽くミスコースなどもありましたが・・・)
  そういえば、フルグリットのラリーは何年ぶりだろう?
  なんともいえない、緊張感とドキドキ。見たこと無いラリ車がいっぱい。人もいっぱい。

  『あぁこの感じ久しぶりぃ〜!!祭りだぁ!』

  車を止めて、受付へ。
  ライセンスと免許証を見せて、封筒を受け取る。
  「よろしくおねがいしまぁす!」
  ここまでは、いつも通り。

  封筒を広げて、必要なものを振り分け、指示書を解体し、まずはコマ図に色をつけてっと。
  (ラリーモードに入る為のおまじないのようなもので、私は何よりも先にコマ図に色を塗ります。
  こうすると、なんとなく落ち着くんですよね〜。)
  ここまでも、いつも通りのはずだったのですが、

  『むむっ!?.』

  何これ指示書の意味がわからない・・・・。
  せっかく久々の雰囲気にニコニコだったのに・・・。

  ヘルプコ〜ル!! 『中沢さん!意味がわかりませ〜ん・・・』

  説明していただき、なんとか納得。「OD」がないなんてなんて事っ!と思いつつも。
  『最近ではこれが普通だよ〜。』と三井さん。
  『そうなんだぁ〜』ちょっとカルチャーショックな ちはや。

  6:31:00 1stスタート時刻
  心の中で一言。『NONOちゃんよろしく。いじめないでね。』
  まずはスタートラインで取り説を握り締めスタート処理。
  そんな姿に、杉浦さんは不安(この時点ですでに後悔かも・・・)を覚えたことでしょう。
  中沢さんに写真を撮っていただきましたが、どんな顔して写っているかと思うとちょっと恐ろしいです・・・。

  最初にコマ図でOD処理。
  杉浦さんの指示に従い、無事処理完了。
  いつもならば、「OD」処理で落ち着くはずなのですが、まだふわふわした感じです。
  (ほんとに大丈夫かなぁ・・・)

  次はオープンCP。
  すでに、前の車両が並んでいました。各車両一分間隔で通過するので、順番通り通過すれば問題なし。
  なんですが、どうもオープンCPは緊張します。
  カウントするだけなんですけどね・・・。

  次もオープンCPですが、約11Kmを12分で走らなければいけないので、仮AVE56で急いで移動。
  オフィシャルの人は 『時間走行!』 と言ってましたが、これは、『乗れないハイアベ』なのでは??と思いつつ・・・。
  40秒ぐらい先行して走行。そろそろCPなんだけどなぁ??と思っていたら、CPボード発見!
  しかしここで、思いもよらない落とし穴が・・・・

  杉浦さん:「あと何秒?」

  ちはや :「え〜っと、○秒?んっ??」

      「違うっ!2、1、えっと進んでくださいっ!!」
      (予定通過時刻まで数秒とゆう状況でした・・・)

  そうです、いつものようにファイナルを見ていました。(あせったとき、習慣って恐ろしい・・・。)
  杉浦さんは当然わかっていたので、車は予定時刻通りCPラインを通過(だったと思います。)
  無事減点は『0』。 
  しかしこのドタバタ(私だけですが)ですっかり落ち着き、なぜだか『NONO』が急に身近になりました。
  さっきまでは借り物のような気がしてたのに。もちろん取り説はまだまだ手放せませんが。
  このあと、
  サービス会場へ戻る途中で「1stは2&3stの逆走で、ssのコースの下見を兼ねていたのだ」と気づく。鈍い私。
  途中そんな話をしていたはずなのですが・・・さすがに、杉浦さんには話せなかった・・・。

  とにかく、これで、1stは終了。
  サービス会場で中沢さんと三井さんに出迎えていただき、ほっと一息。
  先ほどのドタバタなどすっかり忘れ、『今夜は楽しくなりそうだなぁ〜』と思いつつ、
  おいしく栃尾の油揚げを頂きました。(久々油揚げ旨ッ!焼酎があるとよかったなぁ・・・)

  しかし、杉浦さんの不安は相当膨らんでいたことでしょう。

  9時ちょっと前 2stスタート。
  いつものラリーのスタート時刻とだいたい一緒なので、なんとなく変な感じです。
  落ち着いてはいるのですが、妙な緊張感が微妙に残ったままだし・・・。
  SS3本。途中オープンCPがありますが、1stと同じように処理すればO.K.
  まずは、1ss。スタート前にペースノートを頂いていたので、コマ図からスタート場所まで、コーナーを1つずつチェック。
  スタートラインでは、とにかく今できる精一杯の仕事をしようと思いカウントを待ちました。

  『5・4・3・2・1・スタートッ!!』
  杉浦さんの合図に合わせて、ペースノートをせっせと読み上げます。
  『チェック!!』杉浦さんの声が聞こえました。
  1ss終了。
  明らかに杉浦さんの呼吸に合わせられなかったと思い、反省。
  ペースノートは経験が必要だなぁと実感。
  それでも、今夜中にイイ感じを掴みたいと思い、杉浦さんと打ち合わせつつ2ssへ。

  途中激写ポイントがありましたが、それどころではありませんっ!!
  カメラ目線も笑顔の余裕もなく通過。
  いつもならば、きっちりピースサインなのに・・・
  (フルフェイスは表情がわからないので、ジェスチャーが大切。)

  2ssのスタート。
  『5・4・3・2・1・スタートッ!!』
  今度はとにかく、杉浦さんの合図だけに集中してペースノートを読み上げようと必死です。
  『チェック!!』杉浦さんの声が聞こえました。
  さっきよりもよかったと褒められニコニコ、移動。

  しかしまたもや、やってしまいました。
  気分良すぎて、ペースノートを追ってくるのを忘れたのです。
  「ここはどこだ??」とノートをめくりつつ、結局見つけられず、ss3スタート・・・。
  結構走りに違いがでるものなんだなぁと思い、改めてペースノートの重要性を感じました。

  そして、2stは終了。

  なかなか上手くいかないなぁと凹みつつ、サービス会場へ。
  先ほどもそうでしたが、サービステントにはたくさんのお客様が来ていました。
  オフィシャルの方やエントラント、他のサービス隊の方々などなど・・・
  どうやら、中沢さんも三井さんも杉浦さんも相当な有名人のようです。
  ウワサには聞いていましたが・・・。

  「早く友達作らないと寂しいなぁ〜」と思いながら、おいしくうどんを頂きました。(キノコ旨っ!)
  (せっかく作って頂いたのに、ちょこっとしか食べられなくてごめんなさい。)

  1時ちょっと前 早めに3stスタート。

  3stは2stと途中まで同じ−コースです。
  ssもCP位置もだいたい同じだったと思います。
  (いつもなら、控えておくCPの位置など今回はほとんど距離情報が残っていませんでした。
  感じていたよりもずいぶん余裕がなかったようです・・・。)

  ペースノートを追いつつ4ssスタートラインへ。
  『5・4・3・2・1・スタートッ!!』
  今度も、杉浦さんの合図だけに集中してペースノートを読み上げようと必死でした。
  しかし、
  今回は先ほどまでとは違い、体ではっきりとGを感じることができました。杉浦さんの合図のとペースノートと車の動き、
  なんとも不思議な感覚でした。

  続いて、5ss、6ssと続きます。

  随分、杉浦さんとの呼吸が合ってきていると感じるのに、タイムが上がらないのは何故??ほんとは合ってないのかぁ?
  錯覚かぁ???・・・
  ?ハテナマーク?が頭の中を点滅する中、最終SSへ。

  ペースノートが合わなそうなので、使わずに走ることに。
  途中「走行距離を知りたい」と言う杉浦さんのリクエストに操作方法が分からず、
  走りながら、操作方法を教わったりもしましたが、約8kmを走り切って、フィニッシュ!!

  『お疲れ様でしたぁ!!(笑)』

  4時頃 養浩亭到着。
  最後に軽く『ミスコースクイーン』の本領発揮して、ラリーは無事(?)終了。
  宿に入り、まずは『かんぱ〜いッ!!』
  くぅ〜これがあるからラリーは辞められないっ!!

  この後、今夜のことをいろいろ聞いていただき、朝を迎えました。
  (お風呂に入って、おとなしく眠ればいいのに・・・。)
  三井さんごめんなさい。
  結局朝まで、付き合って頂いてしまって・・・。
  しかし、話を聞いていただいて、ラリー中の疑問は次への課題へとなりました。(ほんとに感謝っ!)

  1時頃 我が家に到着。

  お風呂に入って、ボロボロになったお肌に潤いを与え(最近はこれかなり重要!)夢の中へ・・・
  長かったラリーはここでほんとのフィニッシュ・・・

  『んっ!?.』

  目覚めてびっくり。なんで明るいの??
  時計は9時過ぎ。なんと19時間爆眠・・・・。
  あぁ〜今日が休日で良かったぁ〜・・・・

  最後に、今回サービスに来ていただいたT・長岡の中沢さんと三井さんへ:
  不安だらけでスターとしたラリ−でしたが、最後まで(もちろん4stも含めて)気持ちよくナビ業に専念できました。
  ほんとにありがとうございました。

  杉浦さんへ:私を乗せたことで、かなりドキドキラリーだったと思います。
  『次こそは、いい仕事しますっ!』だから、懲りずにまた乗せてくださいっ!!

  小俣君へ:新しい世界への御招待、ありがとねっ!


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