たくみ くんの参戦記

新潟県出身の全日本ラリー二駆&四駆ナビゲーター
(02年9月27〜29日 全日本二駆&四駆部門モントレーの巻き)

  ちゅるちゅるモントレー の巻

  高橋 巧です。

  週間ラリー参戦記と化していますが、今週は全日本四駆のモントレー。
  ドライバーは、シロキヤの堀田さん。
  クルマは、言わずと知られた堀田イズムランサー。
  キロロトラバースで、でんぐり返っているので、出走できるかどうかが問題に。

  なにしろ前週のモアラリーでは、
  修理に出しているオサムファクトリーの武市さんが

  武市さん 『ええおもちゃもらいましたは!まだ、ガラスとドアがありまへん。』

  とのこと。こりゃ本当に間に合うのか?という状況。
  で、レキ前日の木曜日の夜に電話したところ、

  堀田さん 『今、関が原です。』

  っていうことは、クルマは京都から持ってくるところか?直ったってことか?

  一抹の不安はあるが、取り合えず集合先のレキ会場へ出発。
  しばらく受付会場で待っていると、やって来ました堀田MY積車。
  そして、荷台の上には堀田ランサーが!
  ちゃんとガラス入っているよ。ドアも4枚付いている。
  これで出場確定です。

  今回のレキは、全クルー、レンタカーでのレキを義務付け。
  レンタカーは主催者準備。
  そして、我々に与えられたのは、ヴィッツ。
  レキ中はいたるところ、ヴィッツ、ヴィッツ、ヴィッツ!
  ほとんどのレキカーがヴィッツなので、
  ヴィッツを見るとラリー関係者と思ってしまう。
  これから舗装ラリーのレキは、こんな形態になるのか?
  それとも“世界”に近づく第一歩か?

  しかし、ここで重大なトラブルが...
  レキを終えて、ガソリンスタンドで燃料を詰めてると
  なんと、助手席の側のフロントフェンダーからリアドアまで“十円玉攻撃”!
  な、なんてこった!どうやら、林道で木の枝か何かにやられたようです。
  おかげで、ラリーカーの整備前に、レンタカーのコンパウンド掛けを...
  サービス道具の中にワックスとコンパウンドは必需品です!
  でも、レンタカー屋には、内緒!

  普段とはちょっと趣の異なるレキをして、今回は、金曜日に受付、車検。
  車検の準備をするが、何しろ出来たてホヤホヤ!
  今回、サービスには、デスワー総統とラガー保田が参加。
  レキ中に二人に洗車はしてもらったが、車内の整理はこれから。
  まずは、車内の掃除から...
  こんなところにガラス片が...ここにも...
  やっぱり、キロロの残骸がいたるところに。
  何しろフロントウィンドーのモールは、付いていない。
  Aピラーはグシャグシャのまま。白のガムテープでごまかしてある。
  でも、2週間で転倒車がここまで直ったことを考えると、大したもんだ。
  オサムファクトリーに感謝です。

  車検準備も終え、車検場に行く。
  群馬では有名なN木さんがいる。何か小うるさそうだな...
  案の定、けちが付く。
  なにやらロールゲージの形状が、レギュレーションに合わないとか?
  オレンジ本を見て、なにやら説明しているが、
  君たち、堀田ランサーの真髄を知らないな!
  このランサーは、2週前に“転倒試験”もしてるんだぞ!実績済みや!
  怪しい規則より、実績優先!これ、ダメ?
  結局、オレンジ本見ても、ケチの根拠は見つからず...
  でも、注意として、

   N木さん 『次回までに直してください!』

  次回のモントレーまで、このマシンがあるのか?
  細かいケチが他にも付いたが、車検も合格(当然!)して、
  翌朝のスタートに備える。

  今回のラリーの設定は、
   SS1,4  8.7Km
   SS2,5  4.3Km
   SS3,6  4.3Km
  ここまでが、赤城山麓の林道。    SS7,9,11,13  4.7Km サイクルスポーツセンター
   SS8,10,12    5.3Km 林道南面線
  1日目は、SS1〜SS9まで。
  赤城山麓の林道がメイン。

  1日目の天候は、朝から雨。
  とりあえず、ドライタイヤでスタート。
  まずは、SS1前のTCに行く。
  予定通りTC IN。そして、SSスタートへ。
  あれ、前から川村ランサーが戻ってくる。
  二駆Aクラスで、多重クラッシュ!
  クルーが怪我をしたとの事で、キャンセルに。
  幸い大事には至らなかったそうで、なによりです。

  ゼッケン43番までは、SS1のコースを通過して、SS2へ。
  我々は、SS1を通らず、ショートカットしてSS2へ。
  SS2前のTCには、ショートカット組の四駆Cがたむろ。
  しばし雑談後、SS1通過組が来る、そして、SS2スタートへ。
  前ゼッケンの増村選手は、えらく慎重にスタートしてく。
  そんなに路面状況は悪いのか?
  SS2スタート。
  最初の左のロングコーナーからいきなりふらふら!
  ちょっと進んで、右ヘアピンまでの入口では、
  さらにランサーの挙動が乱れる。
  なんだ、この道は!
  プレスが陣取る左右のヘアピンが続くコーナーでは、
  ベタベタに抑えて通過。
  その後の何気ない緩いコーナーでも、
  いきなり滑って、どこに行くかわからない。
  ちゅるちゅる加減が尋常じゃない!

  ゴール間近の緩いコーナーでは、
  スピンしてコースアウトしたと思われるミラージュが、薮の中に...
  ああは、なりたくない!
  結局、終始べた押さえでゴール。
  タイムは聞くまでも無い...

  そして、群馬ではゴール後、エレガンスチェックがある。
  ってことは、北海道のような無謀な状態では止められてしまう。
  SS2のエレガンスチェックは、ジェミニ乗りの岡本君。

   岡本君 『どうでした?』

   私    『いろいろあってさ、ダメ!怖い!』

  まったく恐ろしい道です。でも、オブジェになってる奴は意外と少ない。

  SS3、ここは前日、トキちゃんならぬジャイアン鴇崎さんが、

   鴇崎さん 『堀田、あの道は4速全開だ!』

  と言っていたところ。
  で、実際は、どこが4速や!
  4速で行ったら、間違いなく道から外れる!
  で、やっぱり危険なところには、踊っている輩が...
  その右コーナーは、ドロドロ!ほとんどダート。
  二人踊っているが、肝心の車が見えない!
  ゴール後、堀田さんに聞いてみると

 私    『あの立っていたコーナー、クルマ見えました?』

 堀田さん 『ああ、屋根だけ見えた。見てる場合やないんだけど...』

  ということで、ここはリタイア車を見学できる程度だったので、
  ここもまた、タイムは...でも、2戦連続よりは...

  で、1回目のサービス。
  タイヤを93Jに交換。これで少しはましになるか?
  しかし、群馬のちゅるちゅるさは93Jでもダメでした...
  結局、赤城エリアはまるでダメ。

  そして、ギャラステの群馬サイクルスポーツセンター。
  昨年の地区戦で使ったときは、テクニカルな前半だけし使用したが、
  全日本戦では全コースを使用。
  後半は高速セクションなので、迫力満点。
  本来であれば、タイヤテスト等で事前に走れれば良かったのだろうが、
  何しろクルマが出来上がってなかったので、堀田さんは初見。
  スタート直後の8の字パイロンで、サイドターン大失敗で大アンダー....
  後半の高速セクションもいまいち攻めきれず...

  そして、1日目最後の林道に。
  ここもジャイアン鴇崎さんが前日、大いに語った林道。

   鴇崎さん 『よく道見たか?緑色していたろ、あれはコケ!リタイヤすると立っていられないぞ!』

  コケが生えているというだけあって、やっぱりちゅるちゅる!
  どうにもならん...

  無事通過して、また、サイクルスポーツセンター。
  1回目と進展無し...でも、無事1日目終了。
  2日目は、多少天気も良くなる。
  スタート順がSSタイム順のリバーススタートになるので、
  C四駆クラスの前から2番目に。
  しかし、南面線は、相変わらず、ちゅるちゅる。
  そして、サイクルスポーツセンターでは、
  コンディションが良くなったので、むちゃくちゃ高速に。
  なにしろ、ゴール後の右コーナーでは、
  CC4Aがコースアウトして金網に引っ掛かっている。
  サイクルスポーツセンターは、危ない!
  結局、2日目も無難に完走。

  なにしろ、出来立て(直したて)のクルマでの参加でしたので、
  やっぱり準備不足が随所に...
  車高調整 3回、つなぎの路上でのトーイン調整 2回。
  ガスコンには間に合わなくなって、闇給油等々。
  実際はいろいろあがいたのですが...
  それに、ペースノートも全然タイミングが合わずで、ダメ...
  そこに加えてて、ちゅるちゅるの路面!
  もう、やられっぱなし!って感じでした。

  最後にチャリティオークションに参加して、
  雨が降っていたので、C−ONEの傘を買う。
  エントラントだけど許してくれ、傘が無かったんだよ!
  オフィシャルがほとんどという、
  けったいなチャリティオークションでした。

  で、次週は、中部のMASCラリー。
  ここで週刊参戦記は、終了か?
  そろそろ、息が続かなくなって来た...



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