たくみ くんの参戦記

新潟県出身の全日本ラリー二駆&四駆ナビゲーター
(02年10月11〜13日 MCSCラリーの巻き)

  ラリーハイランドマスター(サービス)の巻

  ラリー馬鹿に化している高橋です。

  毎週、毎週ラリーに出かけ週休3日状態のここ1ヶ月。
  会社からは呆れられているので、
  もうここは腹をくくって全日本四駆部門MCSCハイランドに、サービスで行くことに。

  シロキヤからは、堀田選手(Cクラス)以外にデスワー総統こと杉村君が出場。
  デスワー総統は、オープンクラスでの出場。

  堀田さんのサービスには、ラガー保田がいるのでどうにかなりますが、
  何故か前週のMASCのサービスでは、
   ラガー保田さん 『ハイランドには行きたくない....』
  結局行くのでしょうが、何故か駄々をこねる保田さんを初めて見た!
  保田さんが本当に行かないと大変そうだし、
  BOOBOWもレギュラーの島田さんとオープンで川村君が出場なので、人手不足は否めない。
  ということで、サービスに行くことに決定。

  デスワー総統は、今回、関東から島津さんをナビに召喚し、やる気満々。
  夏のMSCC(なんか略号が良く似ている)で果たせなかった『完走』を狙っているか?
  おかげで、島津さんが出場するということで、
  石田正史選手のナビゲーターの宮城さんと島津さんのクルマの便乗して、高山まで行ける事に。

  木曜の晩に出発して、深夜に高山着で前泊。
  エントラントは翌日7時からレキだが、サービスなので、翌日はフリー!
  四国の渡辺洋三さん(石田選手のサービス)と寝る前に、宮城さんからもらった焼酎を飲む。
  これが飲み口が軽いので、いい気になってコップ2杯。
   しかし、これが度数が高いので、気持ちよく寝てしまい、
  翌日気づいたらすでにエントラントのみなさんは出発済み。
  おまけに体がだるい...

  日中はやることもないので、洋三さん達と行動を共にする。
  そして、ラガー保田さんとも連絡が取れたので、
  一緒に石田正史ランサーの見学会。
  お昼には、高山ラーメンを食べに行く。
  お店の名前は忘れましたが、おもしろい味のラーメンでした。
  食べたのは『卵入り中華』で、生卵入りのラーメン。どこか懐かしい味?
  洋三さんの感想がまさに的確!

   洋三さん 『何かに似てない...チキンラーメンだな。』
  まさにその通り!
  そのころ、エントラントはレキ中。
  で、何故か携帯に留守電が入っている。
  今回の堀田選手のナビの森脇君からの連絡です。

   森脇君 『会場に来ているそうなので、お願いしたいのですが、
       ノートと鉛筆を買ってきてください!清書用の分がありません!』
  との事。ちょっとお間抜けな依頼でした。

  そして、唯一の金曜日の仕事の買い物をすませ、エントラントと合流。
  宿の前の駐車上で、車と備品の整理をするだけで作業終了。
  この日は、実に楽な久々のいい休暇でした。

  そして、宿は四駆部門ではいつもお世話になるBOOBOWと同宿。
  川村君のナビには、妖怪Fさんが。
   妖怪Fさん 『ねえ、ねえ、高橋君。僕たちのサービスもしてくれるんだよね。』
  RTNのときに妖怪ハウスにも泊めてもらったので、快く(?)引き受ける。

  そして、BOOBOWのサービスはキロロでお世話になった古谷さんと
  シンフォニーででんぐり返って、ハイランドに出れなくなった村田君。
  古谷さんには、宿で合った早々、

   古谷さん 『あっ!不死身のナビや!』

  それは違うって!不死身なのは“堀田ランサー”。
  僕は、生身で壊れる可能性は、十分あります!

  宿では、今回、初ペースノートの森脇君に多少アドバイスはするが、
  何しろレキノートを見て唖然!
  L,Rと数字だけで、それ以外の情報が無い...
  読むタイミングとか目印は...無い!
  これでノート読めるのか?状態。
  まあ、初めてだからしょうがないか!
  後は、堀田さんのイニシエーションに頼るだけです。
  ちなみに、デスワー総統と島津組は、なにも問題無し。
  ここまでは、いたって普通のラリーの前泊でした。

  明けてラリー当日。
  今回のBOOBOWとシロキヤのエントラントは、
   ゼッケン  4 堀田・森脇組 Cクラス ランサー
   ゼッケン 28 島田・地神組 Aクラス ストーリア
   ゼッケン 35 杉村・島津組 オープンクラス ランサー
   ゼッケン 36 川村・藤田組 オープンクラス ストーリア
  後半にかたまってサービスに入ってきそうなので、結構大変か?
  そして、登録上同じサービスの
   ゼッケン  1 川上・藤岡組 Cクラス ランサーもいる。今回は、大所帯です。

  スタートを見送って、最初のサービスINは夕方なので、
  古谷さんと村田さんは、町に買い物に。
  しばらく、ボーっとしていると、いきなり妖怪Fさんから電話が。

   妖怪Fさん 『SS1、転倒しました。リタイヤです。』
   私      『自走できます?出来るようでしたら、勝手に帰ってきてください。』

  もう、こんな早々に終わっちゃって!迎えに行く人いないんだよ!
  そして、この電話から超忙しいハイランドのサービスが始まったのだ。

  川村・藤田組とリタイヤ状況の確認の連絡が終わるや否や、
  今度は、島津さんから電話が...

   島津さん 『SS2でバーストしました。インパクトの電池切れたので、充電できるところ探してください』

   私     『他にダメージは?』

   島津さん 『ありません!でも、タイヤのスペアもう無いので、抑えていきます。』

  デスワー総統は、何を考えたのか、エントラント中唯一のスペア1本積み。
  おまけに新品タイヤは一切無しの侮った仕様。
  ロングダートの1STを耐えればどうにかなるか?と思ったが、
  そう甘くはなかったのだ...
  後は、サービスまでもってくれればいいけれど。

  インパクトの充電の手配が終わるや否や、今度は、オフィシャルが...
   オフィシャル 『島田選手がSS2 ロアアーム破損で、リタイヤです。』
  まだ、古谷さんと村田さんは帰ってきていないのに...

  やっと買い物から帰ってきた古谷さんと村田さんが島田さんを拾いに行くと、
  今度は、森脇君から。

   森脇君  『SS4でリタイヤです。』

   私     『えっ、どうした?』

   堀田さん 『ロアアーム破損しました。』

  みんなが1STで何かやらなくてもいいのに...

  そして、更に不幸は続く。
  ゼッケン  1 川上選手、同じくSS4で転落リタイヤ。
  こちらは、諦めが効くユニック出動に...

 川上選手のリタイヤの速報を聞いたときには、すでにロアアームを手配して、ラガー保田さんがレスキューに出動!
 そう言えば、スタート前にロードブックを見せてもらったところ、確か“再出走届け”が有ったような?
 森脇君に電話する。

  私     『今回は、直れば再出走できるから、破損状況見て、保田さんに直してもらうか、
         すぐに積んで返ってくれば、どうにかなる!』

  森脇君  『よく判らないので、堀田さんに代わります。』

  私     『今回は、修理できれば再出走できる設定だから、すぐに様子見てください。』

  堀田さん 『そうですか!判りました。』

  しばらく経ってから、堀田さんから、

  堀田さん 『とりあえず、直して、走って帰れそうです。』

  私     『森脇君に代わって下さい。』

  森脇君  『何ですか?』

  私     『追い上げきたら、道の真ん中に立って停めろ!そうすれば、リタイヤにならない!』

 従順な森脇君は、追い上げをちゃんと停めたそうです。

 そして、堀田さんから続報が...

  堀田さん 『左のロアアームとボルト&ナット一式、それにドライブシャフト準備してください。』

 ラガー保田さんも途中で引き返してサービス会場に到着。
 しっかり途中の酒屋で、エネルギー源である“ラガー”手に入れ上機嫌。
 部品も入手でき、サービスINを待つばかり。
 まずは、デスワー総統。
 バーストだけで、後はダメージ無し。
 タイヤ1本組み替えと増締めで終了。
 そして、デスワーランサーが終了すると、堀田ランサーがサービスIN。
 右のフロントフェンダーがタイヤと干渉したらしく、跳ね上がっている。
 キロロでは“怪獣”ランサーになりましたが、
 今回は多少大人しく“エラ張り”ランサーに。

 さっそく、修理となるが、今度はオフィシャルの小僧と小娘に文句を付けられる。

  オフィシャル小僧 『タイムアウトで失格ですので、再出走届けを出してもらわないと...』

  私        『何言ってんだよ!前のSSは、無事に通過しているから、タイムアウトは無いだろう!』

 まずは、小僧は追い返す。

 何しろ、森脇君は従順なので、オフィシャルにすぐ従ってしまいそうで、危険!

 次に出てきたのは、オフィシャル小娘。

  オフィシャル小娘 『サービスINのTCは、閉鎖になっていたんですけれど...』

  私        『SS5のゴールまで、ちゃんとTCカードにタイムもらっています。
             何を根拠にTCが閉鎖と言ってるのでしょうか?』

  オフィシャル小娘 『19:00でTC閉鎖でした。』

  私        『だから、根拠は?』

  オフィシャル小娘 『えっ?か、確認行ってきます。』

 これで、オフィシャル小娘も退散です。

 で、安心したと思ったら、
 今度は、オフィシャル小娘が計時委員長と技術委員長を連れてくる。

  計時委員長    『最終予定号車通過予定時刻の15分後の19:00にて、TC閉鎖です。』

  私        『だから、最終予定号車って、誰です?』

  計時委員長が特別規則書を見るが、その詳細は記入されていない。

  計時委員長    『.....』

  私        『森脇君、ロードブック見せて!』

 計時委員長と技術委員長、そして、私で、ロードブックの“1st car due”を確認するが、
 なおさら TC閉鎖時刻 19:00に矛盾が...

  私        『SS5終了時点で最終予定号車はゼッケン4で、それを基準にTC閉鎖時刻を
            決めてもらいたい。抗議では無く、アピールです。走らせてください!』

  計時委員長    『とりあえず、審査委員会預かりということで...』

 やっと、出走が認められましたが、
 多少タイムスケジュール上、我々もサービス時間を考慮することに...
 で、再スタート時刻を教えてもらったら、残り時間は20分も無い!
 まだ、保田さんはロアアームと格闘しているって言うのに...

 その時、やっとリタイア現場から引き上げてきた島田さん、地神さんと
 古谷さん、村田さんが帰ってくる。
 開口一番に島田さんが

 島田さん   『堀田、まだ走ってんのか!?』

 妖怪Fさんもサービスに加わって、
 さらにスーパーメカニックの古谷さんに最後は仕上げてもらって、
 何とか閉鎖ギリギリでサービスOUT。

 今回の設定はTCの減点は、1分1秒の超甘い設定。
 後で宮城さんが言った、
 宮城さん 『SSでのスピン1回 20秒。トラブルで、TC遅れ21分 21秒!』

 これこそ、2002年のハイランドの特徴(?)でした。

 しかし、追い返したオフィシャル小僧も小娘もよく考えたら、顔知っていた...
 これで、長野のラリーでは白い目で見られるのか?

 そして、2STは無事に2台とも帰って来るかと思えば、今度はデスワー総統。

  島津さん  『左リアのアッパーアーム破損しました!交換必要です。ゆっくり走ります!』

 部品を探すが、どこも持っていない。
 幸い、転落した川上選手がユニックで引き上げられて帰ってきたので、ハイエナに。
 しかし、保田さんと分解しようとするが、何故かボルトが緩まない?
 良く見たら、なんと、ハイエナするはずのアームが根元で折れていました...
 これで、お手上げか?と思ったが、
 幸い堀田さんのスペアがあったので、それを使うことに...

 2回目のサービスは、デスワー総統と少し遅れて堀田さんがサービスIN。
 2台同時の作業になったので、バタバタするが、
 古谷さんのおかげで、一番手間の掛かるリアアッパーアームの交換は無事終了。
 デスワー総統はショック交換、そして、堀田さんは車高調整して、サービスOUT。
 これで、終了か...しかし、そんなに甘くはなかった。

 サービス道具を片付けて、宿に帰ろうとする、まさにその瞬間。
  オフィシャル 『ゼッケン35番、杉村選手のサービスの方ですよね?
          SS11、タイロッド破損でリタイヤです。迎えに行ってもらいますか。』
 最後の最後で、デスワー総統め!

 SS11に拾いに行くと、タイロッドが折れて、どうにもならなくなったランサーが...
 積車になかなか乗らないので、最終SSでも通るので、ここでSS見学をすることに。
 すでに順位は決まっていたようなので、Cクラスの上位陣以外はペースダウンか?
 おまけに、いまいちの観戦ポイントでした。残念!

 やっぱり大忙しになったMCSCハイランドでしたが、
 堀田さんは、SS4で5302点という驚異的な減点を受けましたが、完走。
 BOOBOW登録の5台のうち、唯一の完走です。
 さすが、堀田さん!

 帰りは、乗鞍高原スカイライン詣での大渋滞に巻き込まれ、
 東京まで13時間の長旅...
 でも、おもしろかった。
 エントラントでなくても、ラリーは十分楽しめます。

 今週は、この参戦記を書いていたので、これにて週刊ラリー参戦記は終了。
 もう1戦くらい今年ラリー出たいから、何かいいラリー&ドライバー募集!




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