ぺるかむこと、高橋 巧です。

 

今年も全日本二駆RTNラリーに行ってきました。

ドライバーは九州の第1戦から2回目のガッキーさん。

クルマはセリカ。今回からクロスミッションが装着。

 ガッキー 『クロスは、ええで!』

とラリー前から絶賛。

見せてもらいましょか、クロスミッションの威力を!

ということで、第1戦にくらべ戦闘力はUPしたらしい(?)セリカでの出場で

す。

 

今年は『RTN ザ・ナイト』のはずが、『RTN ザ・デイ』になってしま

い。

土曜日1日のデイラリーに。

当然、全日本戦なので金曜にレキ。

ただし、レキが1回しか出来ない設定だったので、事前にペースノートを入手。

でも、これが曲者だった....

まさか、ここから散々な目にあうとは。

 

ペースノート、これが難しい!

作り慣れているドライバーであれば、

コーナーの感覚もかなり正確に作れる。

(この正確っていうのは、コーナーのRの読みの細かいではなく、

 バラツキが少ないっていうこと)

だから、それを聞いて書き写すナビゲーターも結構楽。

 

しかし、今回入手した事前ペースノートは最悪....

コーナーのR形状(Rの段階の数値)は、レキで修正すればいいのだが、

なにしろRの数(個数)も左右もかなり違う。

おまけに読むタイミングが全然わかんねえ。

でも、このペースノートがあてにならない!ってことが判ったのは、

すでにレキで2STの林道に入ってからだが...

 

特に、最初に作った勝負どころの平頭町屋の分はお手上げ!

結果だけ考えれば、事前ノートを使わずにゼロから作ればよかったのだが、

事前ノートがあったばっかりに...それも妖怪Fさんから貰ったものだ

し...

まあ、それが見抜けなかった私の経験不足なんだけど、あえて言いたい、

 『妖怪の言葉は、わからん!』

 

なにしろ、レキ後半では、もう“妖怪ノート”の悪口だらけ!

(前日、妖怪屋敷に泊めてもらったことはすっかり忘れている。

 妖怪Fさん、すみません...)

レキ終了して宿に帰るところで、

 私     『なんだ、このノート!全然違うじゃねえか!わ、わかんねえ』

 ガッキー 『そりゃ、妖怪ノートだからな!』

 私     『....』

ここで、初めて大失敗したということに気づいた。

これは、昔だったらOD処理に失敗したと同じようなもの。

宿でビデオを見せてもらったが、

コーナーの数が合っているのをなんとなく確認する程度。

R形状も疑わしのだが、もう何が間違っていて、何が正しいのかよくわかんな

い。

とういうことで、ラリー前日に今回の結果は決まっていたのでした。

 

また、ここ数年ギャラリーステージとして使われていた軽丘峠の設定が無く。

スキー場の駐車場でのジムカーナがギャラリーステージに。

ここが悲劇と喜劇を生み出すステージになるとは思いもしなかった。

まずはレキでの慣熟歩行で、

 ガッキー 『おい、FFでサイドターンって、どうするんだ?』

一緒に歩いていた一同唖然....

ここでサイドターン講座に。

いろいろと悪知恵を授かって、練習走行に挑む。

 

練習走行では、まだ1度も試していないクロスミッションもついでに試せる。

とりあえず1個目のターンまでの加速はかなりいい。 

1個目のターン

  ガッキーさん初FFサイドターン、立ち上り失速するも一応回る。

2個目のターン

  こんどは180度ターン。

  手前で結構いい加速。で、ドラム缶パイロンでターン。

  でも、かなり手前で姿勢を作り始める。

  や、やばい....サイド引くタイミングが早過ぎ!

  おもけに、こういうときは物凄〜くよくサイドブレーキが効く。

  真正面にドラム缶が...

  “クワガタ虫になる!今回は、レキでリタイヤか!”と思ったら、

  ドラム缶の手前でストップ!

  FFに慣れていなかったおかげで、クラッチを踏んでいたようです。

  あそこで、パワーが掛かっていたら、ドラム缶と友達でした。

  た、助かった....

残りのターンも全てサイドターンの練習となる。

万遍無く失速だけど、本人満足みたい?

で、走り終わってガッキーさんの一言。

 ガッキー 『FFでも何とかなるな!

        でも、ランサーだと、こうガーってテールがパワーで出

て...』

 私     『今回は、ランサーじゃなく、セリカです!』

 ガッキー 『...まあ、これで判ったから、明日はがんばるわ。

        サイドターンせずに、ベタベタで走るかもしれないけどな!』

このときは、理性的なガッキーさんでした。

そんなこんなで無事(?)レキ終了。

 

 

ラリー当日は晴天。

今回のゼッケンは19番。Bクラス23台中前から5番目。

RTNでは、アクシデントも多いので、前半ゼッケンの方がいいかも?

 

スタートでは、中部ラリー界の重鎮の一人、三輪さんに

 三輪さん    『稲垣、この二駆部門っていうの

           エコロジーのためにやってるんだな!』

 ガッキー、私  『????』

2台前の92FXを指して、

 三輪さん    『見てみろ、まだ92FX走っているぞ!

           稲垣、お前、新車だろ!壊すなよ。

           高橋君、あのビックリマークのところは、

           ちゃんと読んで、抑えてな!』

ビ、ビックリマーク...コーションって言ってくれないかな....

いきなり気合が抜けるような会話でした。

 

まずはSS1。

途中で高速道路を高架のクランク橋で渡るダナ林道。

いきなり3速に入り難いトラブルが発生。

続いて、シフトダウンでは、2速が入り難い。

3速を使うところは、必ずシフトアップとダウンで失速。

かなりのロス。

でも、ここは距離が短くて覚えやすいのと、

ゼロからペースノート作ったので、ナビとしてはロストは無し。

 

ちなみにここのペースノートはガッキーさんらしい(?)表現が。

名物のクランク橋のところは、人によっていろいろあるが、

ガッキーさんは、

 5L S30 “カクン右” “カクン左” 6R

後から

 ガッキー 『カクンだぞ、カクン...』

 私     『だって、レキの時、カクンって言ったじゃないですか

                  カクン、カクンって!それを書いただけ!』

確かに、“カクン”では気が抜ける!

事実、“カクン”のところで、ギアが入らなくて、止まりそうになるし...

今度からペースノートの表現に記を付けよう!

 

SS2、平頭町屋下り

3速の不調は相変わらず。おまけに思ったとおり、ペースノートロスト!

だって、 4R KINKS15 3R! 3L 4R S20 となっている

のだが、

KINKSが全然判らず....気づいた時にはS20....

でも、ガッキーさんはペースノートを信じきっていないようなので、

何事もなくセーフ。

それに、ミッショントラブルが酷いので、タイムは全然ダメ。

 

ここで、Aクラスが2台落ちていた、それも2台目はあの高崎さん!

やっぱり平頭町屋、何かあるところだ!

で、他にも後ろゼッケンでも何台かここでトラブル。

特に3台後ろのシャフトの染谷選手は、

高崎御大と同じところで刺さる。

“で、出れない!”と諦めて、クルマから降りたところ、

高崎御大が助けに...

高崎御大の力を借りて、コースに復帰。

その晩、彼は高崎御大からありがた〜い話を聞くことになるのでした。

(正座させられたという噂も...)

 

その後もミッショントラブルは回復しないまま、SS4の平頭町屋逆走。

ここも、やっぱりペースノートロスト...

7〜800m間、全然、合っていなかった。

でも、有視界でも大して変わらん。

そして、復帰してからすぐに、こんどは道端に青いEPが...

ここにも平頭町屋に捕りつかれた川名・森組が...

高崎御大のありがたい解説付きでSS観戦していました。

 

結局、ここも全然ダメ。

で、SS5へのつなぎ区間で

 ガッキー 『今度はペースノートちゃんと読めよ!』

失礼な奴だ!あんないい加減なペースノートだからダメなの!

僕は、レキで言われたとおり読むだけ。

コーナー形状に合っていないを表記するから間違うんだよ〜ん。

 私 『今度はゼロから作ったとこだから、大丈夫!』

見ていろガッキー!

 

ということで、郡上八幡に下りてSS5。

ここは、ハイスピードのSS。

でも、やっぱりミッション全然ダメ!

しかし、ペースノートはバッチリ!

ほら、ちゃんと作ったとこは大丈夫!

 

その後もミッション不調でガッキーさんはフラストレーションが溜まる一方。

そして、サービス前のジムカーナへ

 ガッキー 『サイド、使うか?』

 私          『もう、どうにもならないから、ここぐらい見せないと!』

 ガッキー 『よし、サイドだな!』

とうことで、FFサイドターン習得(?)2日目にして、本番でやることに。

ジムカーナSS9スタート。

まずは、1個目のターンは無事クリア。

で、昨日、クワガタ虫になりそうになったドラム缶へ。

ここは、失速するも、ちゃんとサイドターン。

そして、立ち木の周りの8の字ターン。

1回目の右ターン。いまいち、周りきれない。

で、続いて左ターン。進入から完全に失敗。ド、ドアンダー!

おまけに、目一杯ハンドルきって、アクセル踏んでいる。

 私  『折れる!折れる!折れる!』

ガ、ガ、ガ、ガガ、バキ!

ガラ、ガラ、ガラ、....

 私  『......』

あ〜あ、やっちゃいました。

やっぱりドライブシャフト破損。

FFサイドターン、2日目にして習得できず!ということか....

 

サービスまで、なんとかLSDのおかげでたどり着く。

すぐにジャッキアップ。

でも、スペアパーツなんてものは無い!と思ったら、

そこはガッキー、C−ONEにシャフト借りに行く。

きっと、C−ONEのところで栗原選手を捕まえて、

 ガッキー 『くりちゃん! ドライブシャフト折れたがや!貸して!』

とにゃごや弁で頼んだんだろうな...

ガッキーに部品を売っているばっかりに、『くりちゃん』呼ばわれされちゃっ

て...

 

C−ONEからドライブシャフトを借りて、部品は確保。

でも、ガッキーさんが作業をする訳が無い。

ということで、エントラントのシンフォニーの林さんに、

 ガッキー 『林君、はよう、シャフト換えて!』

ガッキーパワー炸裂!

“ガッキーさんのためなら?”という訳かどうかわからんが、

林さん、西山さんが交換作業に。

それも、コンプレッサーは無いから、西山さんの窒素ボンベでインパクト回す。

結局、他のエントラントに多大な迷惑を掛けて復活。

林さん、西山さん、それにサービスメカニックを取り上げてしまった大西さん、

ありがとうございます。

それに、サービスに来てくださったモンテカルロ(?)のみなさん、

大変お世話になりました。

 

そして、大人しくなったガッキーさんは、無理せず、2回目のジムカーナ。

その後のSSも多少ミッショントラブルよくなったが、やっぱりタイムはいまい

ち。

 

最終SSの前のSS13。

日没にてSS終了とのことだったので、

ここが最後になるかもということで、ここは決めよう!ということに。

その意気込みが通じたか、なんとか無難にまとめる。

タイム的には、まあまあだが、自己満足が得られたということで...

 

最終SS14も無難に走り、無事完走!

九州では得られなかった完走の喜びが...あったのかな?

なんか、初っ端の失敗ペースノートにやられ、最後まで不完全燃焼でした。

 

ということで、このフラストレーションをどこにぶつけたろうか!

(実は、RTN次週のANDラリーで満足してしまいました!)