素人なりに書く日誌でも、多分役立つことがある 


書き込み式カレンダーにでも良いので、毎日、一行、一言ずつでも書いておくことをお勧めします。


 特にありがちな通院・往診のとき、お医者さんの仰った事など書き留めておくとあとで何かと役立ちます。また医薬分業となりまして、医院の処方箋をもとに薬局が薬を処方することになったので、処方される薬の説明が懇切丁寧になって来ています。ほとんどの調剤薬局で「薬剤情報」として薬品名・用法・効能・使用上の注意等、大切な情報が書かれた紙をくれます。出来ればこれもファイルを心がけたいものです。

 最低限、毎日チェックしたい内容は、介護を受ける老人お一人一人によって違いますが、デイケア・ショートステイなどを利用されているご家庭は、施設のほうと連絡帳のやりとりもされているかと思います。それを一部参考にされるのも、良いかと思います。
 訪問看護・介護を受けているご家庭の場合は、毎回来られる保健婦・看護士・ヘルパーの方々ともし気の置けない会話も出来る雰囲気でしたら、
「来られる日に何を用意して、何をチェックしておいたらよろしいでしょうか?」と聞いてみるのも方法かと。

 項目としては、
@日付A体温(毎日、定時であることをお勧めします。都合で時間が変わってしまった場合は、検温の時間を書いておくといいでしょう)、B血圧(高い方は…)C通院・往診があった時は、その時の記録(簡単でいいです。
お医者さんの仰った事で、介護者ご自身が覚えておきたい事をメモされるとか)、Dデイケア、訪問看護・介護を受けた日はその時の様子など、E担当のケア・マネジャーからの連絡・話し合いの内容、Fその他、生活の様子で小さなことでも記す事があとで意味を持つかも知れません。


 特に介護保険の要介護認定の時の資料には役立つかと思いますし、初めての医療機関にかかる時や急に体調を崩すなどして救急外来のお世話になる時は、日ごろの様子について記したものがあると当を得た説明が出来るかと思います。

’99年秋からの要介護認定(2000年4月からの介護保険施行に向けての)では、特に痴呆老人の方が身体的には健康な方が多いことと一見ボケがあると気付けない言動のために
不利な認定結果になったというお話は報道ばかりでなく、身近なお話でもかなり聞きました。


 何処がどう不自由になっていて、何が必要か、という事は、家族が何より良く考えて置かないとそれが判定結果に多少…響くようです。日頃、5分でも10分でも心がけて、大切なご家族に必要でベターな介護・医療サービスを確保しましょう。


Graphics by Tickie's Web Page Themes