急な入院の体験より

@付き添い

完全看護の病院でも、要介護老人の入院の場合は大抵、家族の付き添いを求めてきます。

やはり寝たきりであったり痴呆である場合は、家族でしか分からない生活がありますし、老人自身も落ち着かないようですし、介護スタッフを雇用している病院はありますがまだ少ないようです。

家政婦紹介所などで依頼する事も出来ますが、一般家庭の負担としては大きいものになるかと思います。余程の事情の無い限り、家族が付き添う事になるでしょう。

布団は借りられますが、枕が変わると眠れない方もありましょうし、夜間も病棟はなかなか静かになりにくいですから、多分、よく寝られないかと思います。

そしてただでさえ、自分が介護している老人が夜眠ってくれることは状況的にあまり無いでしょう。それは……潔く、あきらめましょう(^^;)。

*作者が見た強者の中には、何と、寝たきりのお母様のベッドで一緒に寝ていた方もありました。枕の方向を逆にして…。

そして、無論のことですが、一人きりで24時間をカバーできるわけがありません。食事も一日一食くらいはゆっくり食べる余裕が欲しいですし、お風呂にも入って、必要なだけは眠らなくては保たないでしょう。

せめて一日二交代、昼と夜くらいは出来るよう、家族・親族でフォローを考えて欲しいものです。


A病棟内で確かめておきたい事

これは最初にやっておくと、後が楽になります。

ほんの一例ですので、これだけではフォロー不可な部分もアリかと思いますが、
分からない事があったら看護婦さんに聞いてみて下さい。

病院によって事情が異なる部分もありますので。

☆洗濯場(介護者が洗濯をするヒマがあるとして…)

☆トイレ→状態によって、必要なものの中には借りられるものもあります。ポータブルトイレや差し込み便器・シビンなど。その場合は、し尿を処理する場所を聞いておいて下さい。

☆ゴミ捨て場→ゴミの分別はきちんとして捨てましょう。大変、ヒンシュクを招く事になります。

後は、入院の折に渡される病院の「入院案内」などを参照して、何が利用できるかを把握して下さい


B入院グッズ

個人個人によって、必要なものは変わってくると思いますが…。

☆基本的に病衣は病院のものを使うようになっていますので、下着や上着以外の着替えは持ち込まなくて大丈夫です。

☆オムツ使用の場合、一式持ち込む事になると思います。

→紙オムツ、尿パッド、お尻ふき(最近は老人用のもありますが、値段的に赤ちゃん用のものが量も多くて安いようです。小さいのが難点ですが)

☆ティッシュボックス、ウェットティッシュ

☆洗面用具

☆食事の時に使うもの→湯のみ(ストローつきマグカップや吸い飲み等、本人の状態にあったもの)

はし、スプーン、フォーク、食事用エプロン等々…

1999,2000 Jo's Graphics
1