11.26総代会議   投稿者:広井   投稿日:Fri Nov 26 14:29:05 2004

本日の総代会議の主題は災害義援金の振込先について、でした。
町にある銀行や農協からガス、水道料金を引き落とされている方はその口座に振り込まれます。
郵便局には振り込まれませんので、郵便局、あるいは現金扱いの人は
銀行や農協の口座を役場に申告してください。
町外の銀行でも結構です。
 
個人の口座番号のことですから、個人で役場に持って行ってください。(相川では)
 
総代会議で話題になったのは、応急修理制度を利用したいために
全壊(0円)を大規模半壊(151万円)に格下げして欲しいという人がいるということ。
「家は直されるのに全壊にされた。壊したくない」というのだそうです。
 
確かに151万円は魅力ですが、以下の表をみてください。
                全壊   大規模半壊
生活再建支援          400万円  200万円(世帯収入500万円以下)
県と赤十字からの見舞金 200万円  100万円(一律)
 
世帯収入が上がると生活再建支援は減らされますが、とにかく全壊が一番お得なんです。
しかも見舞金は第2次もある。
総代さんでもその辺のところを理解していない方がいらっしゃる。
5割以上の損害で全壊の認定がでる。でも直されないという認定ではない。
直したい人は生活再建支援と見舞金で直して住めばよい。
 
わかりやすく言えば「全壊ならおめでとうなんだから、文句を言うな」と言いたい。
(でも世の中には見舞金より応急修理制度に手を出す人もいるんだよねぇ)

 

苦情処理   投稿者:広井   投稿日:Fri Nov 26 16:33:19 2004

相川地区のお年寄りで地震直後から所在確認できない人がいた。
親戚が連れて行ったと思っていたら、六日町温泉に避難していることが
最近になってわかった。
 
その人が仮設住宅を申し込んだのに総代が取り消したと、怒鳴り込んで来た人がいた。
「最初に仮設住宅の申し込みを取りまとめた時の名簿に出ていない人を
私が一存で取り消す訳はないではないか」と名簿をみせた。
 
「全壊の認定をした大工さんが信用できないので、総代さんに一筆書いてもらいたい」ともいう。
(待っていました)
先ほど私が投稿した部分をプリントアウトして説明した。
大工さんが信用できるかどうかは別として
「全壊なら苦情申し立てはしない方がお得ですよ」と送り返した。

 

受験問題   投稿者:広井   投稿日:Fri Nov 26 18:36:13 2004

マスコミが避難所で勉強している受験生を取材したことは知っています。
うちの避難所には3家族11人います。高3と中3の姉妹がいることも知っていました。
しかし受験のことはすっかり頭からはずれていました。
 
夕方、民青の若者4人が訪ねてきて、善処して欲しいと申し入れしていきました。
町の教育委員会にも申し入れしたらしい。
「明日の夕方回答するから」と帰っていただきました。
 
家の人に聞いたら「9時には電気を消すから勉強ができない」と言います。
本人は「大丈夫だ」と言っていますが・・・
階下にはボランティアの常駐の人が泊まったり、役員が飲みながら
相談をしたり・・・
 
比較的被害の少ない家に頼めば一部屋くらいなんとかなります。
我家の古い車庫も片づければそのくらいのスペースはあります。
しかし行く方が遠慮するでしょう。

 

役員でもあるお父さんが帰ってきたら相談してみましょう。

 

学習室確保   投稿者:広井   投稿日:Fri Nov 26 21:18:47 2004

公民館の2階に上がってみた。
一番奥に3畳の物置がある。
ロッカーや太鼓が置いてあるがこれを出せばなんとかなりそう。
夕食の後、常駐ボランティアの方にも手伝って頂いて、全て移動して
ストーブと座卓を入れた。床には保温マットを敷いた。
早く民青の若者に見せてやりたいなぁ (^-^)
 
家内がケーキを買ってきた。
「もらったワインがあるんだけど、開ける道具がないんだ」と言ったら
大学生が持っていた。
学習室の完成と私の誕生日の祝いが一緒になった。
「いくつになった?」
「49」
「どうりで始終苦労しているよ」

 

カマキリ博士   投稿者:広井   投稿日:Sat Nov 27 14:37:31 2004

毎年冬が近づくと話題になるのがカマキリ博士の降雪予報です。
昨年は職場で手に入れましたが、今年は山の仲間の掲示板をみていて見つけました。
結論からいえば、少雪という予報です。
初雪は12月8日ころ。
根雪は12月26日ころということですから、まずまず平年並みでしょう。
 
川口では「八海山に3回雪が降ると川口も初雪」と言われています。
すでに2回降りましたから、次の寒気が要注意です。
 
私は昨日スノータイヤにしました。


http://www.niigata-ctc.or.jp/business/documents/all_page.pdf

 

Re)接骨院   投稿者:広井   投稿日:Sat Nov 27 17:06:20 2004

工藤さま、ボランティアありがとうございました。
団体で調整しながら来られたのですか。知りませんでした。
たいへん助かりました。ありがとうございました。
 
今月いっぱいといえば、仮設トイレも今月いっぱいで一区切りのようです。
相川地区では自宅の車庫で生活している人のために4箇所残して
残りはいつでもいいよ、と申請してきました。
 
自衛隊のテントも最後の1張りの撤収希望がでました。
 
相川地区のお風呂も今月いっぱいで撤収します。
それでもメーカー提供のシャワーが2台残るので十分だと思います。
うちの両親は小千谷の400円のお風呂がお気に入りになって
昨日も今日も行って来ました。
 
道路工事も舗装業者が頑張っていますが、ガス、水道の業者は見えなくなりました。
ただしこれは相川地区の話で、東川口や田麦山はまだまだと思います。
 
炊き出しは仮設住宅がオープンするまでと思っています。
 
ほんとうにたくさんの皆さまのおかげで、少しずつですが
普段の生活に戻りつつあります。
ありがたいことです。
 

一歩ずつ復興へ。   投稿者:y・古田島   投稿日:Sat Nov 27 20:21:12 2004

東川口地区も電気、水道、ガスとライフラインが
復旧しつつあります。
お店も安田屋さん、渡辺薬舗さん、昭和堂さん、
中島屋さんと開店し始め少しずつ動き始めています。
仮設住宅に早く入居されて、避難生活から解放されると
いいなと思っています。
川口町から、一歩出ると、町は普通に動いていて
川口町だけ取り残されているような気分です。
小さな町でいろいろな方々が努力されていると思いますが、
限界を感じています。
しかし、広井さんのご活躍はいつも感心しています。
いろんな情報をお知らせ下さい。
応援しています。

 

川口温泉   投稿者:広井   投稿日:Sun Nov 28 05:18:00 2004

一時期、川口温泉崩落の危機があり、下の住民に避難勧告がでました。
昨日の写真を載せてみました。
避難勧告は解除されていますが、これでは下に住んでいる人はヒヤヒヤでしょう。
すでに温泉棟は取り壊し中です。
サンローラは大丈夫と言われていますが、従業員は全て解雇されたと聞いています。
新しく造った休憩室やまだ完成していないプール付き温泉(左側)は
大丈夫なのでしょうか?
 
写真ではわかりにくいと思いますが、鉄塔も動いたようで、
隣りに新しい鉄塔が建設中です。
 
以前この掲示板で山の開発を疑問視する投稿がありましたが
まさに現実のものになりました。
「もし、温泉下の杉林を切らなかったら・・・」などの話もでています。
 


 

 

Re)積雪被害も「地震扱い」   投稿者:広井   投稿日:Sun Nov 28 05:40:19 2004

山古志村では、雪が降るまでに道路の復旧がどこまで進むのか?
人が住んでいない地域にも除雪車を走らせるのか?等々
いろいろな不安があります。
 
昨日聞いた話。
「うちの嫁の実家は家の被害はそれほどでもなく、直せば住めるそうだ。
ただ、周りがみんな出ていってしまえば5軒や10軒では集落を形成できないので
周りに従うつもりだ、と言っている」
そうです。これはもう自分さえよければという問題ではないのです。
ムラのつながり、ムラのまとまりがなければ厳しい冬を乗り切れません。
先祖代々、ずっとそうやって生きてきたのです。
 

ザ・土木委員   投稿者:広井   投稿日:Sun Nov 28 12:05:19 2004

今日は日曜日なので、ムラの土木委員さんに農道と神社付近のガードレールを片づけるようお願いした。
ボランティアさんには地震で割れた神社の石の鳥居の片付けと杉葉片づけをお願いした。
私は来客があったので、少し遅れていった。
 
石の鳥居は丸くて重くて、ボランティアさんも手こずったようだが
土木委員長がユニックを持ってきたので、それで吊って片付けた。
神社の隣のお稲荷さんの柱が基礎から浮いているのが見つかった。
土木委員の中に大工さんがいたので、彼の指示でジャッキとカケヤを使って直した。
なんとも頼もしいメンバーだ。
 
最後にみんなで杉葉を掃き寄せて、神社周りはきれいになった。
ボランティアさんもありがとうございました。

 

Re)ニシキゴイの聞き取り被害調査   投稿者:広井   投稿日:Sun Nov 28 18:12:50 2004

川口町では養鯉関係者は午後1時半に役場に集まるように連絡がありました。
30人くらい集まりました。
最初に課長さんから説明がありました。
「水田養鯉は対象になりません。13万円以下は対象になりません」
 
その後「3人づつ面接をするので隣部屋に行ってください」と言われみんなが唖然としました。
「そんなことなら地区別に時間指定すればいいのに、どうなっているんだ?」
「この忙しいのにバカなことをやって・・・」
 
私は受付番号9番だったので1時間くらいで帰ってきましたが、時間ギリギリに来た人は2時間以上待たせられたことと思います。
 
内容は自分の池の場所を地図に落とす。番号を付ける。
番号順に被害程度を申告する。以上
私は余計なことを言わなかったので「早かったね」と受付の女性にほめられました。(^_^)
 
中には「どのくらい補償してくれるのか?」とか
「この池はこんなふうに直したい」などと聞かれもしないことまで
話す人がいるので、時間がかかるばかり・・・
忙しい人ほど時間ギリギリに来たのに、ほんとうにお気の毒さまでした。

 

 

かわらばん   投稿者:広井   投稿日:Sun Nov 28 18:28:07 2004

中越ボランティアセンターの「かわらばん」に相川支所のことが載りました。
このかわらばんを見て、NHKの方が明日、冬囲いの取材に来るみたいです。
その対応も全て藤井さんからやっていただきました。
ほんとうに助かります。


http://www.nponiigata.jp/jishin/archives/kawaraban/niigataG0019w.pdf
 

東川口地区   投稿者:広井   投稿日:Sun Nov 28 22:58:58 2004

震災以初めて、東川口の旧国道より山側の地区に入ってみました。
すでに家屋の解体が進んでいましたが、まだ解体されていない建物もありました。
駅裏の山(通称18番)の崩落をみたら、避難勧告は解除されたとはいえ
不安な住民の気持ちがわかります。
上越線の復旧もかなり難しいとみましたが、専門家の見解はどうなんでしょう?


http://uonuma5.hp.infoseek.co.jp/jisin/jisin3.shtml

 

みなさまのおかげです   投稿者:広井   投稿日:Mon Nov 29 04:31:03 2004

今日は明るい写真を集めてみました。
ただし夜間工事の写真は暗いけど・・・


http://uonuma5.hp.infoseek.co.jp/jisin/jisin4.shtml

 

生活再建支援金   投稿者:広井   投稿日:Mon Nov 29 21:15:15 2004

川上さん、HP開設おめでとうございます。
これからも情報お願い致します。
 
今日は上川地区(相川を含む)の住民のための個別相談会が役場であった。
最初は行くつもりはなかったのだが、隣のお父さんが行ってよかったというので、午後からでかけてみた。
必要なものは罹災証明と印鑑。
まず受付で名前を書いたら、所得証明書を申請するように言われた。無料だった。
何が聞きたいのか自分でもよくわからないまま、順番を待っていた。
 
「被災者生活再建支援事業資金交付申請書」に名前を書くように言われた。
私と家内、両親の所得を合算して、矢印を全壊の方にたどっていくと
100万円が当たった。新潟県分だという。
国の分はどうやらハズレだったらしい。
これだけでも役場に来た価値はあった。
 
支援金交付申請書を書いていくと、「支出予定金額等を記入してください」とある。
仮にテレビ、エアコン、冷蔵庫・・・と書いてもとても100万円の買い物はできそうにない。
「パソコン?」と聞いたら、「それは生活必需品ではない」と言われた。
「軽トラック?」「家の中で使うものにしてください」
まるでクイズをやっているような雰囲気になってきた。
 
「ユニットバス、トイレ、システムキッチン」ピンポ〜ン
これなら楽に100万円は行きそうだ。
ところが返ってきた答えは「実は私たちもどこまでが許容範囲なのかわからないのです」
 
帰ってからインターネットで「生活再建支援金」を調べたがどうもよくわからない。
でも半壊以上の人は仕事を休んででも役場に行ってみる価値はあると思った。
これは見舞金と違って、申請しないともらえないお金だから。
 

だいこん踊り   投稿者:広井   投稿日:Tue Nov 30 05:51:51 2004

東京農業大学の学生がボランティアでやってきた。
そのうちのひとり、島村さんは地下たびを履いていた。
気に入ったので、ご指名で我が家の鯉の池揚げを手伝ってもらった。
朝8時スタートだったので、公民館に泊まってもらった。
それが縁で3晩泊まった。
 
サブリーダーのIさんは、黒四ダムも東京タワーも俺が造ったという。兼六園の冬囲いもしたそうだ。
島村さんはいつの間にか、腰に剪定ばさみをぶらさげている。
アルバイトで造園の仕事をしているという。
しかし冬囲いは初めてだという。Iさんの指導に喜んで付いていった。
 
キャップの藤井さんが本部に報告したのだろう。
中越ボランティアセンターのかわらばんに載った。
その日のうちに、NHKが取材申し込みに来た。
昨日の朝収録して、お昼の県内ニュースで30秒ほど流れた。
藤井さんの報告では東京では5分も流れたそうだ。
ご両親も見てくれたことだろう。
1時過ぎに新聞社が飛んできて「冬囲いを取材させてほしい」とのこと。
「たった今、出かけて行きましたよ。案内しましょう」
 
役場で手間取って、帰ってきたのが4時半だった。
ボランティアは4時には引き上げるのに、島村さんは待っていてくれた。
「明日帰ります。たいへん勉強になりました。もう一度川口に来たいと思います」
 
公民館に入ったら藤井さんから手紙を渡された。
先ほどの挨拶と同じ内容が書いてあった。
私の帰りが遅かったので、置き手紙するつもりだったのだろう。
この気持ちがうれしかった。
 
夕飯の後、藤井さんから報告があった。
「東京農業大学のグループが明日の朝、相川でだいこん踊りをしたいと
言っているが、どうか」
こちらもできるだけ大勢人を集めたかったので、朝7時を指定した。
会社員が会社に行く前の時間だ。防災無線で村中に連絡した。
 
「島村さんは応援団だったのか?」
「違うみたいだけど、だいこん踊りは筋金入りと言っていた」
確かに仕事も態度も礼儀も筋金入りだった。
 

だいこん踊り(2)   投稿者:広井   投稿日:Tue Nov 30 10:53:12 2004

東京農業大学の5人は約束通り7時5分前に来てくれた。
しかし、雨のせいか人が集まらない。まだ朝食の時間だ。
小学生の通学時間まで待ってもらうことにした。
 
「朝飯食べましたか?魚沼コシヒカリの炊きたてがあるから、どうぞ」
もう一度防災無線で呼びかける。
7時半を過ぎてようやく人が集まり始めたので、お願いした。
川口町の復興を祈念して〜」と島村君が叫ぶ!
涙が出るほどうれしかった。
 
 
最後に祈念撮影をしてお別れした。

 

毎日新聞   投稿者:広井   投稿日:Tue Nov 30 11:10:16 2004

今朝の毎日新聞1面に相川でボランティアさんが雪囲いをしている記事が出た。
昨日取材していたことは知っていたが、まさか全国版の1面で
取り上げられるとは思ってもいなかった。
 
早速、古田島新聞店から2部買ってきた。


http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/photojournal/news/20041130k0000m040074000c.html

 

今後の対応   投稿者:広井   投稿日:Tue Nov 30 22:30:01 2004

東京農業大学のだいこん踊りを学習センターでもやるというので
先回りをして、学習センターに行った。
そこは川口4区の避難所になっていた。(初めて知った)
8時から朝礼があった。
区長はパソコンクラブの水戸黄門、金子さんだった。
ありがたいお話しを拝聴した。中でも印象に残ったのは
「これが終わったらシビンを枕にして」という一節。笑いが起こった。
さすがは人生の達人というしかない・・・
「ボランティアと称して寝泊まりする人はお断り」
「朝礼は今日でおしまいにしたい」などの話があった。
30分くらい集会に付き合ったが、だいこん踊りのみなさんは現れなかった。
学習センターと何かを勘違いしたものと思われる。
 
私も相川総代として、撤収の潮時を考えていた。
夕飯の後、サブリーダーのIさんと飲みながら原稿書きをやった。
まだまだ、農地の問題など書きたいことはたくさんあったが
A4、1枚が原則なので、明日の配布文書は以下のようにまとめた。


http://uonuma5.hp.infoseek.co.jp/jisin/1201.htm

 

応援ありがとうございます   投稿者:広井   投稿日:Wed Dec 1 05:18:27 2004

石丸さん、いつも応援と情報をありがとうございます。
家の近くにもパワーショベルが来て、家屋の解体をしていきました。
隣の奥様は見学に行って「家を壊す前にガラスやアルミサッシをはずすんだね」と感心していました。
お隣は仮設住宅に入ってから、今住んでいる車庫に家財道具を運び、
それから解体をお願いするそうです。
我が家は鯉の越冬池が使えなくなったので、そのハウスと古い方の車庫に
家財道具を運び込んでありますが、まだ錦鯉の商売が終わっていないので
12月10日くらいになると思います。
雪が遅くて助かります。
 
世の中は年賀状の時期ですが、相川では年賀状は出さないにしよう、などと話が出ています。
中にはパソコンが壊れて、住所録を紛失したという人もいます。
 
先日、隣の車庫で、東京から来た人から新しい1,000円札と5,000円札を
見せていただきました。
聞いたら、震災後に新札に切り替わったのだそうですね。
新しい1万円札はお見舞いで頂いて知っていましたが、感動でした。
1ヶ月間、ほとんどよそにも出ず、炊き出しで生活していましたので、そんなことも知りませんでした。
 

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