総代会議   投稿者:広井   投稿日:Fri Jan 28 18:09:01 2005

本日10時より役場において、今年最初の総代会議が開催された。
議事は以下のとおり。広報川口2月号でも同じ話題が載ると思うので
今回は各地区からの要望に注目してほしい。
 
震災復興対策本部については若者や有識者が選抜されるものと期待していたが
役場の管理職を各班の班長に指名しただけのものだった。
一般職員も通常業務をこなしながら、各班に配属されるようだが
過労にならないように、と言う方が無理だろう・・・
 
東川口総代さんから「この機会に河川の改修、道路の拡幅」等の意見がでた。
早く計画を発表して用地買収にかからなければ、今まで通り
個々の敷地いっぱいに住宅が建設されることになるだろう。
 
各地区震災復興委員会を立ち上げることになった。
2月中旬までに人選をして欲しいという。
○○をして欲しい、という意見は山ほど出るだろう。
それを本部につなぐのは総代会の役割という図式だが
そんなまだらっかしいことでいいのだろうか?
 
何をやるべきかはわかっているはずだ。
@解体家屋のすみやかな撤去。
A農地の復旧、農道、水路の復旧。
B2年以内に新築ができない人のための公営住宅の建設。
C東川口については道路の拡幅、少雪パイプの復旧、流雪溝や河川の改修、避難所にできる公園の整備。
D田麦山地区では末端のライフラインの復旧。
こまかい要望は山ほどあると思うが、まずこのあたりの方法論を論じ始めなければ、とにかく時間がない。
 
6月までに田植えはできるだろうか?
秋までに家ができるだろうか?
2年後に公営住宅に入られるだろうか?


http://uonuma5.hp.infoseek.co.jp/kasetu/1.28kaigi.htm

 

復興の跫音   投稿者:広井   投稿日:Sun Jan 30 04:47:00 2005

昨夜、地震以来初めての相川農伸会(農業を考える会)の会議があった。
町農業委員長を筆頭に、総代経験者3名、現役の4役(総代、副総代、財務、書記)を含む豪華メンバーだ。
土地改良区のポンプが揚がるかという大問題があるが、揚がることを前提に建設的な意見がかわされた。
地震で作業場が倒壊したり、農機具がつぶされた人を援助することを確認した。
他の地区の模範となるような内容なので、議事録を公開したい。
 
総代会議では各地区で災害復興委員会を立ち上げるように宿題を頂いた。
相川ではこのメンバーを中心に編成することにした。


http://uonuma5.hp.infoseek.co.jp/nousin/050129k.shtml

 

大雪注意報   投稿者:広井   投稿日:Mon Jan 31 23:01:51 2005

今日はこの冬一番の寒気が来てるそうで、朝除雪をしてから、また40cmくらい降った。
明日の朝までにさらに40cmくらい降るという予報だ。
今晩は車庫に泊まるつもりで、先ほど仮設から車で移動してきた。
夕方車庫前の除雪をしたのに、5時間で20cmくらい積もっている。
車を入れる前にまた除雪した。
 
予報では明後日は暴風雪と出ている。
今度の土日は自然落下式の家以外は、屋根の雪おろしになるだろう。
仮設住宅の除雪もオペレーターと相談して決めなければならない。
 
休日が休日にならない。
これが雪国の冬の過ごし方。
当たり前すぎて涙も出ない。
 仮設住宅駐車場朝の除雪
相川サンウッド前 夕方撮影

 

大雪注意報(2)   投稿者:広井   投稿日:Tue Feb 1 09:35:30 2005

今日は車庫で4時半に起きて除雪車を動かし始めた。
昨夜寝る前に片付けたところも30cmくらい積もっていた。
サンウッドの前は昨日の朝以来だが、80cmくらい積もっていた。
もうスノーダンプで押すようなレベルではないので
近所の車庫やムラに1軒しかないお店の前も除雪してやった。
 
7時にはいったんやめて仮設に朝食の戻った。
仮設には支援物資でタイヤショベルが配置され、
専任の運転手もいるのだが、除雪はまったく間に合っていなかった。
だいたいこの大雪にまだ起きてこない人がいること自体、
自覚が足りないとしか言いようがない。
最初の頃は私がたたき起こしたり、2時間も車の誘導をやったが
それでも学習できない人は・・・
感謝している人と同じくらい恨んでいる人もいると思う。
あまり出しゃばらないことにした。
 
8時過ぎにムラに戻ったら、5時頃除雪したところに、また20cmも積もっていた。
10時から共同車庫の除雪をすることにした。
前半分は道路側に落として除雪車で飛ばすが、後ろの方は
スコップで投げた方がいいかも知れない。
 
それでも男衆がいる家はいい方で、会社勤めだったり、高齢者世帯はたいへんだ。
 
それでも除雪できる我々はいい方で、山古志村の人たちはムラに入ることもできない状態だろう。

 

大雪注意報(3)   投稿者:広井   投稿日:Tue Feb 1 17:45:57 2005

朝5時に除雪した車庫前に、お昼までにまた60cmもの雪が積もった。
  
 
午後からまた2時間もかけて、サンウッド前やお店の前、近所の
車庫の前などを除雪して回った。
1日で20リットルもガソリンを使ってしまった。
 
3時頃仮設に行ったら、支援物資のタイヤショベルが駐車場の除雪をしていた。
とにかく、車が邪魔で手間取っている。
また、片っ端から運転手を呼びだして移動してもらった。
中には「父ちゃんがいないから」と鍵をもってくる人もいた。
他人の車の雪を落として、次々と除雪の終わった位置に移動する。
3台くらいまでは覚えていられるが、元の位置に戻すときは
シンケイスイジャクをやっているようだった。
ボランティアさんにも手伝ってもらった。
その間にもどんどん、雪が降って、白線が見えなくなる。
足で雪をのけながら、位置を確認した。
(そろそろ、住民から学習して欲しいのだが・・・)
 
「保育所に迎えに行った娘が帰って来ない」という人がいた。
国道が渋滞しているのだろう。
そのうちに家内から「何時間かかるかわからないから、お姉さんの
家に泊まる」と電話が入った。正解だろう。
 
車庫に車を置きに戻ったら、脇道には午後から除雪車が来ていない
ということがわかった。
このくらい降れば、除雪が間に合わないのも当然だ。
役場にいる友達に電話した。
「帰ってきてもおまえの家に入る道は除雪してないよ」
 
今朝、歩いて出勤している人がいた。
このくらい降れば歩いた方が早いし、第一どこの職場も駐車場がないだろう。
 
実は今度の土日は相川役員の慰労会旅行のはずだった。
どう考えても雪おろしのピークになるので、延期することにした。
最初は11月に予定していたのが地震で延期になり、今度は大雪で延期。
今の役員でもう1期やってもらいたいという意見もあるが、冗談ではない。
今度は津波が来るかも知れない。
 

  大雪警報   投稿者:広井   投稿日:Tue Feb 1 21:53:30 2005

先ほど投稿してから、仮設に戻って夕飯を食べながらテレビを見ていたら、大雪警報に変わっていた。
明日の朝までに90cmも降ると言っているが、ほんとうだろうか?
 
夕方、駐車場係りをしたとき、動かない車が3台いた。
1台は持ち主がわかっていたので声をかけたら、息子はいないけどと、後から鍵を持ってきた。
しかし、屋根に1mも雪を積んだ車を任せられても困るんだけど・・・
周りで見ていた人が手伝ってくれて、ようやく発掘した。
 
 除雪車にわかるように少しだけ掘った              
 鍵を任せられたけど・・・
 
今晩は息子も帰って来ないことになったので、私の車庫で預かることにした。
 
国道は相変わらず、大渋滞らしい。
保育所に迎えに行ったお母さんが往復3時間で帰ってきたという。
小千谷の会社から帰ってきた人も2時間半かかったそうだ。
お姉さんの家に泊まることにしたうちの家内の聡明さに頭が下がる。
 
今晩も車庫の2階に泊まることにした。
先ほど駐車場にでてみたら、車は普段の半分しかいなかった。
車庫のある人は車庫に入れてきただろうし、まだ会社から戻れない人も多いと思う。
 
ムラに帰ったら、夜9時というのにロータリー除雪車が動いていた。
もっとビックリしたのはその後ろに帰ってきた乗用車がいたこと。
小千谷に勤務している人だが3時間近くもかかって、帰ってきたに違いない。

 

新雪20cm   投稿者:広井   投稿日:Fri Feb 4 05:43:06 2005

昨夜はそんなに雪が降りそうになかったので、久しぶりに仮設で寝た。
今朝4時に除雪車の音で目が覚めた。
私の駐車場はわざと通路の人と代わってもらっている。
そこに車があると通路の除雪ができないからだ。
 
自宅車庫の除雪があるので、早々に車を移動した。
今朝の新雪は20cmくらいだから、たいしたことはない。
しかし、月曜日からの大雪で屋根の上には150cmくらい積もった。
それが昨日、一昨日の晴れ間で130cmくらいに減ったとはいえ
雪が締まっただけで、重さに変わりはない。
 
明日の朝8時から一斉雪おろしの予定だが、それまであまり降らないことを祈るよりしょうがない。

 

雪おろし延期   投稿者:広井   投稿日:Fri Feb 4 08:35:02 2005

先ほど朝食を摂りに仮設に戻ったら、武道窪総代から
「機械の都合で雪おろしを日曜日に延期する」と言われた。
また「先回午前中は100人もいたのに、午後から半分になったことについて、苦情が出ている」とも言われた。
 
天気予報をみていたら、明日も大雪の予報だ。
除雪隊が道路除雪に行くのは理解できる。
しかし仮設には常駐のタイヤショベルが1台ある。
今日と明日で、タイヤショベルの処理能力の範囲で、
軒先だけでも落としておかないと、たいへんなことになりそうだ。
平日だから人数が集まるとは思わないが、手をこまねいて
つぶされるのを待っている訳にはいかない。
 
苦情については、高齢者ややむおえない理由のある人は仕方がないとして
各地区の役員に断りを入れない限り現場を離れられないようにしよう、と申し合わせた。
 
中には出ない人からお金を徴収しようという意見がある。
高齢者家庭からは最初からもらうつもりはない。
ただ、お金で解決という方法をとったら、ほとんどの人が自宅の雪おろしに行くだろう。
したがって、この方法は受け入れる訳にはいかない。
 
田麦山地区は平日に雪おろしをしたという情報がある。
会社員はどうしたのだろうか?
この大雪に機械が来てくれたのだろうか?
 
通路をつぶすつもりなら、各自勝手にやればよい。
テレビで見る限り、小千谷や長岡の仮設はそんな感じだ。

 

自衛隊が来る   投稿者:広井   投稿日:Sat Feb 5 03:33:57 2005

昨日は泉水小学校の仮設で、残っている人だけで、通路側の軒先の雪を降ろした。
24〜25人くらいで14棟はかなりハードスケジュール。
みんなは丁寧にやろうとするが、タイヤショベルが間に合わないくらいの状況なので
「3時半には作業を終了するので、それまでに全ての建物の雪を少しずつでいいから軽くするように」と声を張り上げた。
先回も「裏に落とすと排雪する手段がないので落とさないように」と言っていたのに
一生懸命のあまり、忘れている人がいる。
また、同じことを言わなければならならない。のどが痛い。
 
お昼のニュースを見ていたら、明日の朝までに50cmも降るという。
やっぱり、少しでも軽くしておいてよかった。
昨日紹介した近藤亨さんが今度はお昼のNHKニュースに出ていた。
いい役者だ。すっかり小千谷市の顔になった。
 
午後一番に武道窪で作業場が倒壊したというニュースが入った。
この雪では無理もない。
 
夕方作業が終わったら、背中がざわざわしてきた。ちょっとやばい感じ。
でも金曜日は私の主宰するバレーボール愛好会の練習日。
今回から反対側のコートで中学生も夜間練習するという。
無理をしてでも行きたかった。
 
そこで仕入れた情報。
田麦山小学校仮設は、日にちを決めて1列ずつ降ろしているらしい。
田麦山岡平仮設は今日、雪おろしをするらしい。
すでに建物がミシミシいっているらしい。
川口小中学校は日曜日にやるらしい。
 
夕方7時になって「明朝7時に自衛隊が泉水仮設に行くので
駐車場の車を移動しておくように」と役場から電話が来た。
早速道路の反対側にある吉沢製作所さんの駐車場を借りるべく、お願いに行ってきた。
そして自分の班に連絡。ゆっくり夕飯を食べている暇もない。
どうして突然自衛隊がくることになったのか、わからない?
地元業者と連携をとらなかったら、どうやって排雪するのだろうか?
地元業者は大雪のときは道路優先と言っていたのに・・・
電話では架設の裏の窓を明けてくださるということだった。
それはありがたいことだ。
しかし重機を用意しないで、屋根雪を通路に落とすくらいなら
やってもらわない方がありがたい。
いくら自衛隊でもそこのところは譲れない。
今日は泉水と田麦山。明日は川口小中学校をやるらしい。
 
体育館のカギを返しに行ったら、商工会の前に自衛隊の車が停まっていた。
そこで寝ているのだろう。
そういえば、地震のため川口町には宿泊施設が1軒もなくなった。

 

自衛隊が来る(2)   投稿者:広井   投稿日:Sat Feb 5 22:31:58 2005

新聞によれば大雪で自衛隊が出動するのは昭和38年以来らしい。
朝7時きっかりに車輌2台で14名の精鋭が泉水小仮設に来た。
陸上自衛隊高田駐屯地第2普通科連隊の皆さんだ。
仮設住宅の裏の窓を明けてくれるという。
 
タイヤショベルのオペレーターは朝食に帰っていたので、
最初の1列目は段切りで堀上げてもらった。
その間に駐車場の車は会社に行く人、自宅の雪おろしにいく人。
用のない人も全て隣の会社の駐車場に移動してもらった。
 
その後がすごかった。
3〜4人の小隊に別れて、スノーダンプで仮設と仮設の間を窓の高さに切り出しながら
1列縦隊で回りながら通路に落とす。
無駄口はたたかない。ただひたすら雪を押し出す。
タイヤショベルがそれを駐車場に押し出す。
見ていて気持ちがいい。
 
住民の中には「昨日の雪おろしに出られなかったので、屋根に上がりたい」
という人もいたが、タイヤショベルが1台しかないので我慢してもらった。
今日は玄関前の雪を通路に押し出すのも自粛してもらった。
 
まだ自宅や作業場がある人は全員自宅の雪おろしに帰った。
吹雪のせいもあるが、今日は住民が外を歩いていない。
 
ムラに帰れば、どこの家も雪おろしの真っ盛りだった。
日曜日以来の家は、自分の背丈より高い雪と格闘している。
 
私は自分の錦鯉ハウスをやりたかったが、仲間が共同車庫の上にいた。
私も上がってほとんどの雪を車庫の前に押し出す。
自衛隊は平らに押していたが、われわれは勾配に逆らって押し上げる。
落とした雪は除雪車で飛ばす。反対側に家がなくてよかった。
後ろはすでに車庫より高いのでスコップで堀上げる。
 
4時頃、仮設に戻ったら作業終了するところだった。
ロータリー車も応援に来て、駐車場の雪を田んぼに飛ばしていた。
自衛隊はこれから和南津に応援に行くという。
明日は川口小中学校の仮設だそうだ。
 
最敬礼で見送った。
 

 

うちの実家   投稿者:広井   投稿日:Sun Feb 6 04:43:02 2005

4時に起きたら新雪は2cmくらいしか降っていなかった。
除雪車の出動基準は5cmと聞いている。
したがって、今日は朝から泉水小仮設に来てくれるものと思う。
1日待ったかいがあった。
 
雪おろしの共同作業のとき、缶コーヒーくらいは出したいと思っていた。
先回はムラの役員と私のおごりで、ペットボトルのお茶を出した。
 
そんな折、泉水小学校の校長先生から義援金を頂いた。
先に勤務しておられた新潟市の知人から預かってきたという。
「うちの実家」という地域の茶の間つくりを実践しておられる
河田珪子さんからだという。
ありがたく頂戴して、仮設のみなさんのために有効に利用しようと思う。
 
河田さんのことはインターネットでもいろいろ出ていた。
地域づくりの参考になると思う。
みなさんで調べてほしい。
 
ところで、泉水小学校仮設には集会所がない。
ただでさえ駐車場が足りないのだから、新しく建設することには賛成できない。
教育委員会と泉水小学校に掛け合ったところ、2階の児童会室なら
解放してもいいという、返事を頂いた。
2階というのは敷居が高いがぜいたくは言っていられない。
レイアウトやどんな活動を行うかは、ボランティアにお任せしたい。
お年寄りと子供たちの交流の場になればと、期待している。
 
ちなみに泉水小学校の校長先生の前、前回の赴任地は山古志村の
竹沢小学校だったそうだ。
山古志村には知人も多く、心配しておられた。


http://www.seniornet.ne.jp/shuppan-21.htm

 

3回目の一斉雪おろし   投稿者:広井   投稿日:Sun Feb 6 23:35:53 2005

4時に起きたときには2cmくらいしか積もっていなかった雪が、5時頃から、しんしんと降り始めた。
8時には泉水小仮設駐車場の車を全て隣の会社に移動した。
しかし大型のタイヤショベルとロータリー車は来なかった。
荒谷地区は公民館の雪おろしがあるということで、総代以下数人が、地区に向かった。
 
今日は武道窪総代がやる気満々だ。
元少年野球の監督がバットをスコップに持ち替えて、仁王立ちで全体をみてくれた。
「途中で抜ける人は、地区の代表に断ってから、抜けること」
常駐タイヤショベルの運転手は篤農家で、地域で信望の厚い人だ。
仮設の地図を書いてきて「最初にここと、ここを降ろしてください」と指示を出した。
タイヤショベルが走りやすいようにイメージトレーニングをしてきたのだろう。
おかげで最初は順調に作業できた。途中から荒谷公民館に行ったグループも合流する。
60人くらいの人が懸命に降ろすのだから徐々に機械が間に合わなくなる。
前回より人が少ないのは、家庭の雪おろしに行った人もいるのだろう。
11時半に午前中の作業終了。午後は1時半から。
 
昼休みに待望の大型タイヤショベルとロータリー車がきて、駐車場の雪をきれいにして行った。
彼らは走りながら昼食を摂ったのだろう。1時過ぎに私が出たときには、また道路除雪に戻って行った。
2時ころになったら、ロータリー車が来ないとどうにもならない状況になった。
機械は適量の雪には強いが、通路を塞ぐほどの雪になると何倍も手間をとる。
携帯を取り出して役場に電話する。
60人もの人間が屋根の上で作業を中断している。早くロータリー車を回して欲しい」
朝からの吹雪。動いているときは暖かいが作業を中断すると寒くなる。
:30「女衆はやめてください。後は男衆でやります」
 
老人夫婦がよぼよぼとスコップを持って出てきた。あぶない、何をしに来たのだ。
「本家が閉じ込められたと電話してきた」
「病人なら窓からでも出すが、我慢して欲しい。これだけの人間がいるのだから大丈夫だ」
窓から「何かあったのか?大丈夫だ」と声をかける。
 
:00「作業中止。入口を塞がれている家の玄関を確保してください」屋根雪が2棟残ってしまった。
:30 深さ2mもの穴を掘ってようやく玄関を掘り出したところに、ロータリー車が来た。
しかも2台も。1台は川口中学校仮設の雪おろしを終わらせて、応援にきたのだ。
作業再開。男衆だけで6時までかかって屋根雪と、下雪処理も終わらせた。
「ご苦労様でした。ありがとうございました」
 
タイヤショベル2台とロータリー車2台で駐車場の除雪を始めた。
校門のところに立って、車の進入を阻止した。
7時になって、ようやくオペレーターから「車を入れてもいいよ」と許可が出た。
心地よい疲労が襲う。

 

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