大満州帝国
 
 今回は私がブリテン、杉さんがフランスを選んだ後、Y君は満州とマラータを選びます。以前から話はしていたのですが、初の大満州帝国戦略実行です。杉さんはもう一国としてロシアを選ぶこともできましたが、連携を考えオーストリアにしました。
 今回外交による運の影響を減らすため、外交でとった国のVPは半分とすることにしました。ただし外交でとった国が国外に得たVPは通常どおり、取られて再奪還しても半分のままとします。またいつも通り、プレイヤー国家以外も選択可で、プレイ順はフリーキャンペーン順、そして勝者は伸び率がわずかでも高いプレイヤーとします。

 第1ターンは誰も外交に成功せず、みな地道な領土拡大に励みます。争っていると一人離れた所にいる大満州帝国が伸びそうなので、フランスとブリテンはとりあえず不可侵を結びます。ブリテンは南米、フランス・オーストリアはヨーロッパ、満州は東南アジアに領土を得ました。
 しかし第2ターンブリテンがスペインとの同盟に成功すると、不穏な空気が漂い始めます。満州帝国はベースのポイントが小さいので、同じ伸びなら満州が成長率で勝つことを、ブリテンは必死にアピールします。しかしフランスは隣国に国力差をつけられることを恐れ、ブリテンの薄く広いために守りにくい海外領土を攻撃し始めます。
 スペインは広い領土を守るに十分な戦力を持っていないため、ブリテン・スペイン同盟は領土を減らして行きます。その一方満州帝国も放っておけず、フランスはまず台湾、その後満州の占領した日本へと進みます。その間ブリテン同盟は戦力の増産とスペインの訓練を続け、ゲームの後半にはスカンジナビアを占領し、アメリカの奪還に向かいます。
 こうして第6ターンころには、フランスからの限定的な干渉を受けるにとどまった大満州帝国が、アジアの大半を支配してやや有利になっていました。このターンになるまでスペイン以外の同盟は成立しておらず、ブリテンもフランスも先攻の有利があまり生きていません。
 そして最後番の満州帝国。このターンはアメリカ争奪戦のためにあまり攻撃を受けておらず、普通なら戦闘でほとんど捨てさせられている外交マーカーが残っています。狙うのはもちろん残された大国ロシアで、数々の妨害を振り切り同盟化に成功します。そしてロシアはそのまま中央アジアや手薄なヨーロッパへ拡大します。
 第7ターン、圧倒的優位に立った大満州帝国に対し、ブリテンとフランスは完全協力を約束します。そしてまず先番になったフランスの外交。オスマン帝国・・成功!プロイセン・・成功!ユナイテッドプロビンス・・「まだあるのか」。さすがにそこまで取られては完全協力どころではなく、ブリテンは妨害を入れこれは失敗しますが、フランスは2国を取って出遅れを一気に取り戻します。
 さらにフランスの持ち込んだ疫病が、台湾にいた満州艦隊を壊滅させます。そして参戦したばかりの2国は、ロシアが占領したばかりの領土を次々と奪還していきます。
 つづくブリテンは縮小を続けていた領土を回復すべく、南北アメリカ、スカンジナビア、ポーランドなど空いている所に兵を送り、さらに一部を東南アジアへ回します。この遠征部隊は3枚の強行軍を利用し、付近の満州軍を消し去りました。
 艦隊は1つだけになり、領土もかなり減らされた大満州帝国ですが、最後番で反撃を気にせず攻撃できるため、十分勝てると思われました。しかし攻撃は失敗の連続、かなりきわどくなってきます。そして全て終わって成長率を計算してみると、ブリテン1.85、フランス1.79、そして大満州帝国は1.82、わずかに足りません。生産力でみるとたった1違えば逆転という僅差で、大満州帝国は勝利を逃しました。ただ満州とマラータの組み合わせも有力なことは確認できました。

 
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