ヴァイキング爆弾
 
 カロリング朝の黄昏(Carolingian Twilight: Decline of an Empire AD814)の2回目です。今回はカール大帝の息子2人が早死にせず、3人での分割相続になっていたらという仮想シナリオ。子供がイタリア付近を治めるピピン、Y君が北部で最大勢力の小カール、私が南西部で最小のルイです。
 前回外国勢力が強すぎ時間も長すぎることが分かったので、今回は外国勢力の活動を偶数ターンのみにし、民兵は1ターンに1個国内再配置ができる以外動けないことにしました。

 第1ターン、ヴァイキングはコルシカ島を焦土化。3人ゲームでは2対1の戦いになったら勝ち目が無いので、最大のカールは最小のルイがブルガンディを占領することを許容し、均衡を保ちます。そしてカールは東方、ピピンは教皇領に広がりました。
 第2ターン、ヴァイキングはルイが手を伸ばし始めていたブルガンディに上陸し、中立勢力ごと焼き尽くします。カールは大金をはたいて二強外国勢力スラヴとビザンチンを動かし、ピピンの領国に大規模な侵入。ピピンはその排除に手間取り、ルイはスペインに勢力を広げました。
 第3ターン、ヴァイキングはスコットランドを不毛の地とします。外国勢力の活動が無いこのターン、ピピンはようやくイタリア内のビザンチン勢力排除の目途が立ちました。カールもスラヴの侵入に備えて東方に大きく版図を広げ、ルイもスペイン北部征服完了が見えてきます。
 第4ターン、ヴァイキングは引き続きイングランド中部も壊滅させます。今回はスラヴとビザンチンをピピンが取りましたが、カールは既にスラヴを大分すり減らしていたので、前回ほどの威力はありません。またルイのムスリム艦隊もピピンの艦隊に敗れ、何もできずに終わります。そして各国とも国内の地ならしを終えました。


 そして時間の関係で第5ターンから終了チェックを始めることにします。ヴァイキングはカールの支配するフランダースを撃滅。しかし一番来やすい北海沿いのカール領への襲撃がこれ一つしかなかったことから、現時点でカールのVPが最大となっています。
 そして順番はカールが最後のため、他の2国が先手を取って攻めなければ、このターンに終わった場合カールが勝ってしまいます。そこで2国はカール領に攻め込みますが、ルイはスペイン征服を終えたばかりで遠く、指揮力イベントも暗殺でキャンセルされて、結局フランシアを取った代わりにブルガンディを失って微増に留まります。またピピンの侵攻もあまり成功せず、カールのスワビアが中立化したに留まりました。

 しかしここでは終わらず第6ターン入り。ヴァイキングはまたもカール領を避け、サルディニアくんだりに。また外国勢力も同盟破棄などにより大したことはできませんでした。そしてここでピピンが出したのが「ストラスブールの誓い」。これによりピピンと他国は、互いに侵入はできても戦闘ができなくなります。
 これによりピピンを攻めるうまみが減ったので、最初番のカールは主にルイ領へ侵攻。続いてピピンの番では移動の目が良く、主にカール領へ大きく広がります。そしてルイは最後番にもかかわらず、目が悪くて失った分を取り返した程度。ここで終わればピピンが勝ちそうな感じでしたが、ゲームは次ターンに持ち越されました。

 そして最終第7ターンのヴァイキングの目標は。なんとはるばる最大勢力ピピンの住まうローマまで!全滅するまでショック攻撃を続けるヴァイキングを止められず、ピピンは死亡。最有力だったピピンが全く思いがけず脱落してしまいました。
 後はルイとカールの戦い。先番のルイはカールの勢力を削るべく、南部でカールの部隊を排除しましたが、ピピンの残党に2連続で敗北してしまいます。そして北部でもカール領に侵攻しましたが、後番カールは最終攻撃に成功して勝利段階を回復。これでルイとカールは同ランクの共同勝利となりました。



 ルール改造によりだいたいゲームが成り立つようになりました。ただそれでもギークのステマが言うような傑作とまでは言えません。
 外国勢力はもう少しだけ強くてもいいと思うので、偶数ターンでなく奇数ターンに活動することにした方が良いと思います。またヴァイキングも強すぎて、毎ターン1エリアを消滅させる核爆弾のようになっているので、攻撃をショックではなくエンゲイジにした方がいいでしょう。
 
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