溢れた水
 
 子供とHearts and Mindsをやってみました。テト攻勢の68年からイースター攻勢の72年までの5年間のシナリオで、子供が米軍・政府側、私が北・ベトコン側です。

 テト攻勢を前にした初期配置は、両者とも集中が不十分な状況。北・ベトコンは最北部のフエ・ケサンに攻撃を繰り返し、ここを占領します。米・政府軍も弱い所に反撃して、北・ベトコン側の損害も嵩むものの、テト攻勢のキャンペーン条件や米軍の損害が結構入って、ダヴは10も進みます。

 69年、北・ベトコンはメコンデルタキャンペーンを発動しますが、ダヴが獲得できたのは1回だけ。米・政府軍はキルレイショー重視攻撃を徹底し、米軍の損害は無く、政府軍4の損害に対し、北の損害は13と軍事的に大勝利を得ます。しかも政府側は安定化地域を8にまで広げ、政権も盤石です。ただ北の支配はこの年15まで広がったので、獲得ダヴは6と標準より1つ多め。
 70年の始め、北は回復しきれない軍が4ユニットに上ります。米・政府軍はキルレイショー戦略をさらに継続し、この年北に与えた損害は何と16ユニット。デッドプールも合わせて20ものユニットが死んでおり、来年北は全然回復しきれません。そして北・ベトコンの支配地域も11まで下がりました。来年北・ベトコン軍は戦えるのか?しかしこの年北・ベトコンは、ベテランたちで完全支配している北部にケサンキャンペーンを発動したり、護衛が居なくなった隙を突いて米軍への攻撃に成功したりで、大量のダヴ獲得に成功していました。カウントの結果、既に優位になっていた戦略意志がサドンデス条件を振り切り、軍事的に崩れる前に北・ベトコンが勝利をもぎとりました。


 アメリカの軍事負荷戦略対北ベトナム・ベトコンの政治負荷戦略で北・ベトコン側が勝つという、全体的にはヒストリカルな展開となりました。また結果的には負けたものの、もう少し細かい所を詰めれば、米・政府側が安定化と軍事的勝利で押し切る手も結構いけそうです。
 
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