事象の地平
 
 子供と3回目のImperial Stars II(Victory Point Games)をやりました。今回は最も地形の特殊なセクター2です。ここは移動を阻害し戦闘に影響のあるアステロイドやガス雲の他、移動を加速する特異点が中央付近に4つあります。
 特異点には周囲6ヘクスに事象の地平面があり、そこは移動力0で通り抜けられます。ただそこに留まることはできず、そこに隣接する星系には基地を置く事ができません。そのため守りにくく攻めやすい、非常にブラディな展開が予想されます。

 まず互いに中央に向けて植民を広げていきます。特異点近くには多くの星系があり、それらは因果の地平面によって、移動上はごく近距離で結ばれています。そのため敵の動きを見て守るというのが難しくなっています。
 そこで星系マーカーを手に入れるため植民はしますが、防衛戦力は置きません。敵が攻めてきたら植民状態を解除して撤退を試みるような形で、すぐに中央付近の両者の植民星系は無くなります。


 一旦取られた星系は再植民しても、もう星系マーカーは取れず、維持できればアクションポイントにはなりますがそれは難しいので、互いに放置して戦力を増強します。他のマップと違って支配星系が少ない状態でゲームが進み、全てのユニットを出し切れないかもしれません。
 こうして建艦競争が進む中、インテルの効果で先に最強の戦艦2ユニットを完成した子供は、機を逃さず私の主力が駐留する基地に先制攻撃を掛けてきます。独立戦闘機隊や緊急修理を持っていた私は少し油断していましたが、あちらもエース戦闘機隊を持ち、そもそも航空戦力、砲撃力が共にこちらを上回っていて、最終的に私は基地を失い、損傷状態の重巡が1ユニット残るだけの大敗北を喫します。


 そこですぐさま私は近隣の基地で艦隊を増強し、高速輸送網を使用して反撃します。しかし敵が多くこちらも最精鋭ではないので、一撃では撃滅できません。そのため最終ラウンドを前にして、こちらの方が星系1つ少ない状態になります。
 このゲームではチットを全部引いた時点で、後番プレイヤーの方が支配植民星系が少ないと、次のサイクルでは先番になります。つまり最終サイクル(1ラウンドのみ)では私が先番になります。二連続になった私は増援を送って侵攻軍を撃滅し、事象の地平面を通って最後の侵攻を行います。一時的には大成功に見える作戦ですが、最後番で反撃を受ける不利は否めません。


 最終ラウンドに子供は、スクラップヤードの船の大リサイクルで、戦力とアクションポイントを増産し、1星系を植民、3星系に侵攻します。内1星系は相打ちで、2星系を奪取しゲームを終了します。最終的なVPは私が植民3支配5の8VP、子供が植民4支配7の11VPで、子供の勝ちとなりました。



 
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