戦下手
 
 ユリウスカエサルを持ち主Y君と対戦です。私は前回悔いの残ったポンペイウスをやります。フリーセットアップです。

 まず3個の部隊を東方に送り、ポントス重視のカエサル。ナポリから出発した海軍で内海を支配し、タラーコを増援してイスパニアを固めるポンペイウス。その結果イスパニアは保持される一方、ポントス方面の3都市を全部カエサルが押さえ、アンキラ軍団まで召集してしまいます。
 このままではアンティオキアまで危ない。危険を感じたポンペイウスはエーゲ海に全海軍を派遣。そしてネプチューンを使って、まだ召集されていないアテネを占領します。しかしカエサルは今度はシシリアに進み、マルスでシラクサイを占領。難解な局面で第1ターンを終えます。
 第2ターンは戦力を整えたカエサルが、アンティオキア目指して進みますが、4アクションのカードを持っていたポンペイウスが先手を取って増援し、カエサルは手を出せなくなります。互いに神々の支援もなく、元の位置に戻ります。

 第3ターン、内海を制圧していたポンペイウス海軍2個に、カエサル海軍3個がネプチューンで襲い掛かります。シラクサイで作っていたのは1つはシラクサイ軍団だと思っていたら、3個とも海軍でした。救援も危険で出来ず、1ステップのみが落ち延びます。
 しかし同時にポンペイウスは、アンティオキアからアンキラのカエサル軍に接敵。次にマルスで攻撃します。するとカエサルは同時にエフェススの軍でアンティオキアに接敵し、次に占領を狙います。アンキラの戦いは、有利な割にはカエサル軍の損害は多くありませんでした。勝ったポンペイウス軍は再編で取って返しアンティオキアに迫るカエサル軍に接敵します。
 そして先番取り勝負の次のターン、ポンペイウスは1枚しかない4のカードを持っていて先手を取り、カエサル軍を挟撃します。そしてここにいたのはカエサル自身!戦力に勝るポンペイウス軍はカエサルを討ち取るチャンスと沸き立ちますが、最初に撃てるカエサル本隊の攻撃がいきなり全弾命中の3ヒット!討ち取るどころか同数の損害に終わります。
 さらにカエサルはイスパニア海のポンペイウス海軍に攻撃します。カエサル海軍は2隊に分かれているので、防御側のポンペイウス海軍は、同数の敵に先撃ちして、援軍が来る前に逃げれば有利なはずでした。ところが異常に目が悪くほぼ一方的に敗退。ポンペイウス、戦闘弱すぎる(カードは割と良かったのですが)。

 そして第4ターン、さらに追い討ちをかける悪夢が。バルカンの怒りがアンティオキアに振り注ぎ、残り1ステップになっていたスキピオが死亡します。これでVPは同点になり、このまま同点で終わった場合ローマを保持しているカエサルの勝ちになります。
 しかもカエサルは艦隊をエジプト海に派遣し、ネプチューンで一方的にアンティオキアの残存部隊を撃滅してここを占領し、さらに差を広げます。ここからもう2都市って絶対無理じゃないか?
 ポンペイウスは少ないチャンスに賭けて、多かった補充で再建した艦隊をティレニア海に送り、さらに3個の軍をナポリに上陸させてローマを狙います。もし取れれば逆転ですが、当然カエサルはマシリアから援軍を派遣し、とても攻撃は無理です。あきらめたポンペイウスは、ナポリの軍をシシリア方面に移動して海軍の帰り場所を準備し、手薄になったマシリアにタラーコから接敵して、翌年に先手が取れることに期待します。


 最終ターン神はポンペイウスの努力を見捨てませんでした。マルスの支援によりマシリアを攻めたポンペイウス軍はこれを占領します。しかしそれでもまだもう一つ占領しなければポンペイウスは勝てません。カエサルは内海に4個の艦隊を派遣し、東方への攻撃路を塞ぎます。ローマは6個も居て難攻不落。勝利を確信するカエサル。
 しかしここでポンペイウスは全艦隊をティレニア海に集めると、ネプチューン!神はまだポンペイウスを見捨てていなかった。これでカエサル艦隊を壊滅させれば、東へ進んでアンティオキアを奪還できる!
 ところが海戦では両軍とも目が悪く、大したダメージを与えられずにカエサル艦隊は大半がエジプト海に撤退します。またか。またこれか。これでは次に海戦を仕掛けても損害が大きく、アンティオキアを奪還できるような戦力は残りません。とすると残る手は陸海共同でシラクサイ攻めしかないか?
 しかしあまりに不甲斐ないポンペイウスを神はもはや見限り、カエサルに味方します。ユピテル!?!シラクサイ攻略準備をしていたポンペイウス軍が、突如シラクサイに寝返ります。ああ、シラクサイももう無理だ・・・
 失意のポンペイウス。一応もう一度地中海を見回してみます。すると。ん?ビザンチウム?これに気づいたポンペイウスはアテネの3個軍団をビザンチウムに接敵。さらに艦隊1個を空いたアテネに回し、残りをヘレスポントス海峡に送ります。これなら陸海共同でビザンチウムを攻めて楽勝!カエサル軍が先手を取って足止め攻撃をすることも、艦隊に入られるのでできない。アレキサンドリアは強化済みでカエサル海軍に落とされることは無いし、他に攻められる所も無い。勝負あった!
 とは行きません。
 ポンペイウスが出した最後のカードは「1」アクションしかなく、陸軍か海軍のどちらかしか動けません。同数の攻撃では、攻撃側が不利です。しかし可能性はもうここしかないなので、無謀でも陸軍で突入するしかありません。
 そして戦力を開けてみると、3個ともフルの正規軍団であるポンペイウス軍に対し、守るカエサル軍は補助兵と少ないステップの騎兵とバリスタだけでした。これならいける?しかし戦力はポンペイウスの方が有利なものの、3ラウンドで全滅できなければ攻撃側は撤退しなければならず、勝負はぎりぎりです。息詰まる攻防の末、最終ラウンド最後の最後の攻撃前、残るカエサル軍は1ステップのみ。そして3以下命中で2ステップの攻撃が当たるか?・・・カラカラカラ・・・今までのあまりの弱さに、本当は75%の確率が1%くらいに感じられる・・・カン・・・
 1発命中。ビザンチウムは陥落し、ポンペイウスぎりぎりの勝利です。

 
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