微調整で絶妙なバランス
 
 またナポレオン1815: ワーテルローのシナリオ5で同盟軍ランダム配置、古参兵ルールです。子供がフランス、私が同盟軍です
 侵攻無し時の同盟軍は、古参兵ルールを入れても全体で2個しか動けないことに変わりありません。そしてランダム配置にすると、普通前線に取り残された軍団を優先して退却させることになるので、取り残されたままにされているのはだいたい斥候とばれてしまいます。そこで侵攻無し時には、本来の2個に加えて、斥候のみもう2個動かせることにしてみます。


 1、2ターンとフランスはイギリス側に戦力を集め、第3ターン一気に侵攻を開始します。そして第4ターンはイギリス軍に接近し、イギリス軍も要塞化農場に集結。第5ターンは両軍がハレで接触します。


 第6ターンには、同盟軍がイニシアティブを取って、遅れていたイギリス軍が先着したところで、ナポレオンは攻撃開始。ナポレオン6個軍団対ウェリントン7個軍団です。
 カード枚数的にはナポレオン優勢ですが、運次第では逆転のチャンスもある!しかしやはりウェリントンは戦力差を覆せず、敗北を喫してワーテルローに落ち延びて行きました。
 第7ターン、ナポレオンはワーテルロー前面に兵力を移し、再攻撃の機会を窺います。同盟軍もプロイセン軍を呼び寄せますが、合流できたのは1軍団だけで、後は隣まで。
 第8ターン、ナポレオンは強行軍を使って全軍でワーテルローを攻めるつもりでいましたが、偵察すると同盟軍は命令取り消しを持っていることが判明します。これでは全軍攻撃してもキャンセルされるので、ナポレオンは代わりに4個軍団で3以上が出ることに賭け、無事成功して隣のブリュッヒャーに襲い掛かりました。


 カード枚数はナポレオン9枚対ブリュッヒャー4枚。ブリュッヒャーに勝ち目は無いが、そこそこの損害でワーテルローに合流すれば、支配マーカー7以上の期間が長かった分、同盟軍にも十分VPは残るだろう。
 そして結果は。ナポレオン6ヒット、ブリュッヒャー0!そんなこと有り得るのか?ブリュッヒャーはとんでもない無能さで大敗北を喫し、同盟軍に残るVPはたった2。危うし。
 しかし第9ターン、ワーテルローはさすがに戦力が多すぎて攻められず、他にフランス軍がすぐ取れる場所もない。そしてアトもプロイセン斥候に奪還されそう。フランスは大勝利した割に意外と次の手が難しい。
 ここでナポレオンは、リニーに残るプロイセン軍団に目を付けます。距離が5もあるので一発では届かないかもしれないが、ナポレオンの移動力なら最終ターンに追いつけるはず。
 しかし丁度この時同盟軍には、後衛カードが来ていました。これは敵に攻められても、1損害を出すことで戦闘前に退却できるもの。そのためナポレオンが4以上を引いてこのターンに攻撃できない限り、同盟軍は勝ちです。
 勝利を確信する同盟。ところがここでナポレオンは4を引き、プロイセン軍団への長距離攻撃に成功してしまいました。なんてことだ。カードはフランス4対プロイセン3。それでも引き分けられれば、まだアトを取って次ターンは後衛で、同盟ぎりぎり持ちこたえられる。しかし結果はフランス2対プロイセン1でフランスの勝利となりました。

(フランスカードの1枚は使った戦闘カード)

 斥候の移動を調整したせいかは分かりませんが、非常に良いバランスの接戦になりました。フランスはたくさんカードを引いて、悪いカードを多く手元にためておけるので、時間が進むと戦力以上に大勝しやすくなっていきます。そのため攻撃開始を3ターンまで遅らせるのも悪くなく、作戦の幅が広くなっています。
 
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