輝く才能〜シナリオ5.1〜
 
 ナポレオン1815: ワーテルローのシナリオ5を少し改造して、古参兵ルールを使い、2人でやりました。VP調整は無しで、子供がフランス、私が同盟軍です
 シナリオ5は、シナリオ4をベースに限定自由配置するものです。そのためただでさえシナリオ4がフランス不利な上に、同盟軍が引き気味に配置できるメリットが、フランスの自由配置のメリットより大きいので、そのままでは最悪のバランスになると思われます。そこで同盟軍については自由配置ではなく、配置制限内での完全ランダム配置としました。これにより何がどこに置かれるか分からないので、史実配置と違ってイギリス軍が突出して先に叩かれ得るなど、多様な展開が可能になります。また初期配置が分からないことで、騎兵斥候による欺瞞も効果的になるでしょう。


 同盟軍の初期配置では、なんとイギリス軍最強の2人が最前線にスタックするという超危険な状況。イギリス軍主力が早々にナポレオンに捕まってしまう可能性がある一方、これを斥候1個のカモと見てフランス前衛が攻撃してきたら、返り討ちにできるかもしれません。フランスは考え、結局無理をせずに国内移動にとどめて、イギリス前衛は一歩後退しました。
 第2ターン、ナポレオンが到着したフランス軍は侵攻を開始し、プロイセン軍前衛に向かいます。プロイセン前衛は逃げようとしますが遅く、イギリス軍も囲まれそうな感じ。
 第3ターン、ナポレオンはプロイセン軍への攻撃を選び、小さな勝利を得ます。イギリス軍はダミーかもしれないと思われたのか、なんとか逃げ延びました。この時点でVPは11。


 第4ターン、接敵したフランス軍に対抗するため、プロイセン軍も兵力を集めますが、その隙にフランス軍は背後のリニーとカトルブラを占領してしまいました。ただプロイセン軍には左側への退路が残っています。
 第5ターン、運よくここで主導権を取った同盟軍は、ブリュッヒャーなら攻撃すればまだ可能性はあると、ナポレオンに戦いを仕掛けました。しかしナポレオンは9枚で7つもヒットを出し、とんでもない大勝利。プロイセン軍は疲労も酷く、ボロボロになって河を越え落ち延びて行きました。その後イギリス軍は着々とカトルブラ奪還の準備を整えますが、目が悪くてウェリントン自身はカトルブラにたどり着けませんでした。


 第6ターン、プロイセンは橋を落としてナポレオンの追撃を防ぎ、捲土重来を期します。そこでフランス軍は矛先を変え、今度はカトルブラのイギリス軍に接敵。イギリスは再びウェリントンを合流させようとしましたが、また目が悪い上にカードを出されて止められました。まずい。
 第7ターン、ウェリントンを欠いたイギリス軍は当然ナポレオンに破れ、残りは2VP。そのまま第8ターンにも追撃を受け、イギリスは大敗北を喫して、フランスの勝利です。



 戦闘の運が圧倒的にフランス良く、皇帝万歳の連続で疲労回復し続ける等、他の運もフランスに有利でした。さらに国境に近い町Soireは、初期配置できても増援は出せなかったのですが、今回は間違えて増援を出していました。これらが無ければ、シナリオ5は今回の改造により、だいたい良いバランスになったのではないでしょうか。
 
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