バアルに捧ぐる祈り
ボンサイゲームズのポエニ戦争を子供とやってみました。このゲームは3回のポエニ戦争をコンパクトにまとめたゲームです。子供がカルタゴ、私がローマです。
ゲームは相手の国を完全征服すればその時点で勝利し、そうでなければ3回の戦争の内2回勝てば勝利です。ターンはまず互いにカードを選択し、劣勢な方が資源を消費すれば開始されます。1ターンには最大6回のインパルスがあり、インパルス数以下の目を出すとターンは終わりますが、どちらかがカードを1枚捨てると延長できます。
各インパルスでは両者が1作戦を行い、動員、地上移動、海上輸送、作戦カードのどれかを行います。戦闘は野戦の他、城塞都市で攻城戦が行われますが、勝敗は数だけでなくカードが大きく影響します。
ターンが終了すると互いの支配状況によってVPが増減され、片側に7VP傾くと即戦争に勝利します。サドンデス又はターンが開始されずに戦争が終わると、支配状況によって資源ポイントが入ったり、ローマが属州を作ったり、動員された軍団が解散されたりします。使われたカードは、ものによって捨てられたり再利用できたりします。
第一次戦争では、互いに本国に攻め入る形となりましたが、カルタゴはヌミディア騎兵がいて戦闘に強く、ローマがシチリアを放置したのが響いてカルタゴが勝利しました。ローマはサルジニアを属州とします。

第二次戦争ではヒスパニアが戦争に加わり、豊富な資源を利用してカルタゴは初期戦力を増強します。カルタゴはサルジニアを占領して一時は地中海を我らの海としましたが、ローマは戦力を集めてサルジニアに反撃し制海権を奪還。
しかしその間にVPはカルタゴに傾いており、ローマはこれを覆すべくシチリア経由でアフリカに上陸します。そしてハンニバル対スキピオ&マシニッサの戦い。ここでスキピオは辛勝しました。
しかしカルタゴはバアル神に祈りを捧げ、ガリアを連続で蜂起させてローマ側の資源を破壊。こうしてローマの継戦能力が尽きた所で、最後はガリア人がローマを占領し、カルタゴの勝利です。

マップ、駒数、ルール、時間、全てがコンパクトながら、考えどころも多く、ポエニ戦争の雰囲気もあり、良くまとまっていると思います。
ローマはその動員力を生かして大量に動員し、独裁官を任命して大規模な攻撃をするとか、第1次戦争でシチリアの支配を優先するなど、まだ色々手が考えられます。
インデックスへ