ようやく見えた光明
ポエニ戦争を初プレイのY君とやってみました。今まで何回かやってローマで勝つのが難しかったのですが、21さんの記事でキサルピナとサルデーニャを取ると良いとあったので試してみました。
1戦目はY君がカルタゴ。カルタゴはカルタゴ市とパノルムスに1個ずつ追加初期配置。これは今日一日の定石となります。ローマは4個軍団をローマ市に初期配置し、これも一回を除いてこの日共通です。
まずローマは2回動員。ターンの早期終了に悩まされながら、6個軍団でティレニア海に出て、カルタゴ市、サルデーニャ、キサルピナを占領。カルタゴはシチリアを完全支配し、これ以上状況の好転は見込めない事から、2資源を残してローマ勝利で戦争は終結します。

第二次戦争でカルタゴはシチリア、アフリカの初期増強を重視。しかしローマは戦力を動員してパノルムス、シラクサと進み、その後アフリカを席巻します。一方戦力を蓄えたハンニバルはアルプスを越えてイタリアに進入し、シチリアを反乱させて対抗します。
そして勝負を決めるハンニバル対スキピオ・マシニッサの勝負は、数の力で押すローマが勝ち、これでローマは二つの戦争を制して勝利しました。

今度はY君がローマを持ち、パノルムス攻略を試みますが、2回続けてヌミディア騎兵、ハミルカルの威力に屈して敗退。4戦目はタレントゥムからアフリカに上陸し、互いに首都を奪い合う乱戦。ローマは早くもスキピオ、マシニッサを注ぎ込み、象軍団を用いるカルタゴに勝ちますが、クンクタトルでのスキピオ回収は間に合いませんでした。シチリアもキサルピナもハンニバルも持つカルタゴに、スキピオ無しで次戦争以降勝てる訳ないのでローマ投了です。

5戦目は再びY君カルタゴ。ローマは調子良くサルデーニャ、キサルピナ、カルタゴ市を取り、レプティス・マグナまで進みます。ここにカルタゴがハミルカルとヌミディア騎兵で攻撃を掛けてきたので、クンクタトルで回避した所、元老院がお怒りになってアフリカから強制撤退。そうか、アフリカで回避しちゃだめなのか。
その後カルタゴは海に逃れたローマ軍主力を海戦で沈め、タレントゥム上陸からカプア占領でティレニア海の制海権を奪取し、サルデーニャを占領して勝利。こうなると第二次戦争では、全ての海域でカルタゴに制海権を奪われて勝ち目が無いので、ローマは投了です。

また同じ陣営で6戦目。第一次戦争ではカルタゴが勝ったものの、ローマはサルデーニャ、キサルピナに加えてパノルムスの支配にも成功しました。第二次戦争でローマが大軍を率いてパノルムスに入ると、シラクサのカルタゴ軍はタレントゥムからキサルピナに進出し、西地中海の制海権を奪取。こうなるとサルデーニャが危険なので、スキピオは全軍でその守りに入ります。

するとハンニバルの軍は海を通ってキサルピナに入り、戦力を統合してサルデーニャを攻撃。数に優るスキピオ軍でしたが、ハンニバルの能力には敵わず退却しました。そして逃げたスキピオがすぐさま西地中海へ転進すると、制海権を持つカルタゴはリアクションでこれに二連続艦隊攻撃を加えます。しかしローマもしっかり2艦隊を握っていて、この攻撃を凌ぎました。
そこでハンニバルはキサルピナに再上陸し、カプア進出とシラクサ寝返りで、イオニア、ティレニア海の制海権を次々と奪っていきます。しかしその間にスキピオはヒスパニアを制圧してグラディウスを装備し、その力でサルデーニャの奪還に成功。そしてその頃にはカルタゴの継戦能力が尽き、傾いたVPは戻らないままローマが勝利しました。

こうなるとパノルムス、サルデーニャ、ヒスパニアに加えて2つの海域を支配し、さらにグラディウスによる戦術的優位まで持つローマに対して、カルタゴは第三次戦争で勝つ術がありません。カルタゴは負けを認めました。
ローマが第一次戦争で2つのボックスを属州化するのは、とても効果的でした。またスペイン支配によってグラディウスを取れると、かなり有利になります。サイズは小さいのに戦場は流動的で戦略は難解、良いゲームです。
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