同盟の悪徳
Star borders:humanity、今回の最終戦は同盟の悪徳。侵略欲に取り憑かれた自由同盟が、悪徳将軍を立てて帝国領に侵略を開始するというひどい設定。道理の分かる人たちには、この将軍は無能で失敗するだろうと思われていたのが、準備がうまく行って帝国の両側に星域基地を設置できた上、帝国にとっては宇宙人と接触した悪い時期で、態勢が整っていなかったのだそうです。
配置は細長い星域のほぼ全域を支配し、中央に基地を持つ帝国に対し、自由同盟は両端に1つずつの基地だけを持ち、そこに戦力を二分して置いています。帝国は2オナーポイントを払うと、Specterを1つだけ受け取ることができます。
私が自由同盟で、子供がグランドインペリウムです。
同盟は最初に与えられている補給備蓄を使い、大軍を前進させます。アステロイドに邪魔されて一回では帝国領に到達できないテタセクターでは、3ユニットがアステロイドまで前進。そしてComshipもいるオミクロンセクターでは、敵を一回通過できるSmugglerを利用し、2惑星を占領します。帝国は艦隊で両方を守るのは無理なので、カード購入と要塞構築を行います。
カウントダウン10で先攻になった帝国は、さらにカードの購入と要塞構築。同盟はさらに2つの帝国惑星を占領します。カウントダウン9では、先攻の同盟がさらに1つの惑星を占領、もう一つの惑星の要塞を破壊します。ここでもう帝国の支配惑星は5つしかなく、このシナリオの帝国は非常に厳しい感じがしてきます。

後が無い帝国は、Imperator、Destroyer、Patroller×2で、オミクロンセクターを占領し終えた同盟艦隊を攻撃します。この方面の同盟軍は高速艦しかないので、同盟艦隊は退却しオナーポイントを得ることもできません。
カウントダウン8で同盟は要塞を破壊し終えた惑星Tendicを占領し、後退した艦隊を一旦自軍惑星に戻します。帝国はテタセクターを守勢にしてオミクロンセクターで攻勢を取ることに決め、さらにカードを購入すると、テターセクターの星域基地前面を守る惑星Terra Novaの要塞をレベル2に引き上げます。
カウントダウン7、同盟はStarship2個とStarlinerでTerra Novaを攻囲して要塞を1レベル下げ、帝国は艦隊をオミクロン方面に進めます。そしてカウントダウン6で先攻となった帝国は、Ohcreに駐留する同盟艦隊に突入すると共に、Intruderをその先のOld Portに送って回避を阻止し、同盟艦隊を退けて2惑星とオナーを手に入れます。このままでは星域基地が危ないので、同盟は残存艦隊を基地隣のアステロイドに後退させます。そしてTerra Novaの攻囲を続行しますが、なんと6を出して失敗してしまいます。
カウントダウン5で、帝国はテタセクターのアステロイドで息を潜めていたPatrollerを使い、惑星Tendicを奪還。さらにOld Portを要塞化した上で、IntruderはOratioに進み、オミクロンセクターで同盟の支配惑星は星域基地だけになってしまいました。あれ?こんなはずでは?

この事態に同盟は星域基地の要塞レベルを2に上げます。そしてようやくTerra Novaの要塞を沈黙させ、オミクロンセクターからワームホールを通して送り込んだComshipとStarshipでTendicを再占領しますが、支配惑星数では大きく負けている状況です。
サドンデスチェックが始まるカウントダウン4、同盟は混乱回復のためのMonitorをTendicに呼び、Starshipで辺境惑星Trent's Worldを占領して、テタセクターの全惑星を支配下に置きます。帝国もImperatorとDestroyerをテタセクターに送り奪還を図りましたが、数が少なすぎ撃退されます。それでもまだ同盟は支配数で追いつけず、ここで1が出て終了すれば負けですが、出ずにゲームは継続します。
カウントダウン3で先攻になった帝国は、テタセクターの残存艦隊に加え、ずっと基地防衛に当たっていたSpecterとPatrollerも送り、サブメゾンコンピューターを使って先手を取り、Terra Novaの同盟防衛艦隊を破ってここを奪還します。これでまた8対5と帝国はリードを広げました。
しかし同盟はここで後番を利用して、一発逆転の勝負に出ます。転覆で帝国の2惑星に反乱を起こし、ずっと深宇宙に隠れていたSmugglerでOwenを占領、TenderでOld Portを封鎖します。これで支配数は4対6で同盟側の優勢に逆転します。そして終了チェックでは丁度このタイミングで2以下が出て、同盟の勝利となりました。

このシナリオは特に増援で転換点を作り出しているわけではないのに、圧倒的に見えた流れが大きく反転したりして、流動的でおもしろかったです。このStar borders:humanityは簡単なルールにも関わらず、各シナリオがよく練ってあってどれもおもしろくできています。子供も各シナリオで状況が違って難しい所を、良く考えて戦略を立て、十分互角に渡り合うことができました。
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